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愛媛大学/2010年度/前期

愛媛大学 2010年 数学 第8問解答・解説

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1問題

愛媛大学2010年度第8問

nn を自然数とし,f(x)=x2e−23x3\displaystyle f(x)=x^{2}e^{-\frac{2}{3}x^{3}} とする。

(1) 関数 y=f(x)y=f(x) の増減を調べ,極値を求めよ。

(2) 定積分 ∫1nf(x) dx\displaystyle\int_{1}^{n}f(x)\,dx を求めよ。

(3) 不等式 ∑k=1nf(k)<32e−23\displaystyle\sum\limits _{k=1}^{n}f(k)<\dfrac{3}{2}e^{-\frac{2}{3}} を証明せよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

導関数の符号で増減と極値を判定し、置換積分で(2)を計算する。(3)はx≧1x\ge1 の範囲で減少するfについて、各整数区間の積分とf(k)を比較する。原本の出願先別選択表では大問8は理学部・工学部・医学部の解答対象である。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)x=0で極小値 0,x=1で極大値 e−2/3(最大値は存在しない).(2)∫1nf(x) dx=12(e−2/3−e−2n3/3).(3)∑k=1nf(k)<32e−2/3.\displaystyle \begin{aligned} &(1)\quad x=0\text{で極小値 }0,\quad x=1\text{で極大値 }e^{-2/3}\text{(最大値は存在しない)}.\\ &(2)\quad \displaystyle\int_1^n f(x)\,dx=\frac12\left(e^{-2/3}-e^{-2n^3/3}\right).\\ &(3)\quad \displaystyle\sum\limits _{k=1}^n f(k)<\frac32e^{-2/3}.\end{aligned}

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) f(x)=x2e−2x3/3f(x)=x^2e^{-2x^3/3} より、積の微分法と合成関数の微分法から f′(x)=2xe−2x3/3−2x4e−2x3/3=2x(1−x3)e−2x3/3.f'(x)=2xe^{-2x^3/3}-2x^4e^{-2x^3/3}=2x(1-x^3)e^{-2x^3/3}. e−2x3/3>0e^{-2x^3/3}>0 であるから、f′(x)f'(x) の符号は x(1−x3)x(1-x^3) の符号と一致する。したがって、 x<0では f′(x)<0,0<x<1では f′(x)>0,x>1では f′(x)<0.x<0\text{では }f'(x)<0,\quad 0<x<1\text{では }f'(x)>0,\quad x>1\text{では }f'(x)<0. よって ff は x≦0x\le0 で減少し、0≦x≦10\le x\le1 で増加し、x≧1x\ge1 で減少する。 f(0)=0,f(1)=e−2/3f(0)=0,\qquad f(1)=e^{-2/3} であるから、x=0x=0 で極小値 00、x=1x=1 で極大値 e−2/3e^{-2/3} をとる。なお、x→−∞x\to-\infty のとき f(x)→∞f(x)\to\infty なので、全実数での最大値は存在しない。

(2) u=23x3\displaystyle u=\frac23x^3 とおくと、du=2x2 dxdu=2x^2\,dx である。したがって ∫1nf(x) dx=12∫2/32n3/3e−u du=12(e−2/3−e−2n3/3).\displaystyle \int_1^n f(x)\,dx=\frac12\int_{2/3}^{2n^3/3}e^{-u}\,du=\frac12\left(e^{-2/3}-e^{-2n^3/3}\right). n=1n=1 の場合もこの式は 00 となり成り立つ。

(3) n=1n=1 のとき、 ∑k=1nf(k)=f(1)=e−2/3<32e−2/3.\displaystyle \sum\limits _{k=1}^n f(k)=f(1)=e^{-2/3}<\frac32e^{-2/3}. n≧2n\ge2 とする。(1)より ff は [1,∞)[1,\infty) で減少するので、k=2,3,…,nk=2,3,\ldots,n について k−1≦x<kk-1\le x<k ならば f(x)>f(k)f(x)>f(k) である。これを k−1≦x≦kk-1\le x\le k の範囲で積分すると f(k)<∫k−1kf(x) dx.\displaystyle f(k)<\int_{k-1}^{k}f(x)\,dx. よってこれらを加え、(2)を用いると ∑k=1nf(k)<f(1)+∫1nf(x) dx=e−2/3+12(e−2/3−e−2n3/3)=32e−2/3−12e−2n3/3<32e−2/3.\displaystyle \sum\limits _{k=1}^n f(k)<f(1)+\int_1^n f(x)\,dx=e^{-2/3}+\frac12\left(e^{-2/3}-e^{-2n^3/3}\right)=\frac32e^{-2/3}-\frac12e^{-2n^3/3}<\frac32e^{-2/3}. n=1n=1 の場合も含め、すべての自然数 nn について示された。

この問題で使う考え方

  • 指数関数のグラフ・増減
  • 導関数と増減
  • 極大・極小
  • 等式・不等式の証明
  • 積の微分
  • 合成関数の微分
  • 指数・対数関数の微分
  • 不定積分・定積分の性質

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