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愛媛大学/2010年度/前期

愛媛大学 2010年 数学 第6問解答・解説

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1問題

愛媛大学2010年度第6問

2つの数列 {an}, {bn}\{a_{n}\},\ \{b_{n}\} は,すべての自然数 nn についてan+1=an1−bn2,bn+1=an+1bn\displaystyle a_{n+1}=\dfrac{a_{n}}{1-b_{n}^{2}},\quad b_{n+1}=a_{n+1}b_{n}をみたしているとする。

(1) 初項が a1=b1=12\displaystyle a_{1}=b_{1}=\dfrac{1}{2} であるとする。

(i) a2, b2, a3, b3a_{2},\ b_{2},\ a_{3},\ b_{3} を求めよ。

(ii) an, bna_{n},\ b_{n} を表す nn の式を推定し,それらの推定が正しいことを数学的帰納法によって証明せよ。

(2) 初項が a1=12010, b1=20092010\displaystyle a_{1}=\dfrac{1}{2010},\ b_{1}=\dfrac{2009}{2010} であるとする。

(i) an+1+bn+1a_{n+1}+b_{n+1} を an, bna_{n},\ b_{n} で表せ。

(ii) an+bna_{n}+b_{n} を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

漸化式に初期値を代入して小さいnの値を計算し、一般項を推定して数学的帰納法で証明する。(2)では和の漸化式を整理し、初項の和を保つことを帰納法で示す。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)(i)a2=23, b2=13, a3=34, b3=14.(1)(ii)an=nn+1, bn=1n+1(n≧1).(2)(i)an+1+bn+1=an1−bn.(2)(ii)an+bn=1(n≧1).\displaystyle \begin{aligned}(1)(i)\quad &a_2=\frac{2}{3},\space{}b_2=\frac{1}{3},\space{}a_3=\frac{3}{4},\space{}b_3=\frac{1}{4}.\\(1)(ii)\quad &a_n=\frac{n}{n+1},\space{}b_n=\frac{1}{n+1}\quad(n\geq 1).\\(2)(i)\quad &a_{n+1}+b_{n+1}=\frac{a_n}{1-b_n}.\\(2)(ii)\quad &a_n+b_n=1\quad(n\geq 1).\end{aligned}

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1)(i) a1=b1=12\displaystyle a_1=b_1=\frac{1}{2} より, a2=1/21−(1/2)2=23,b2=a2b1=13.\displaystyle a_2=\frac{1/2}{1-(1/2)^2}=\frac{2}{3},\qquad b_2=a_2b_1=\frac{1}{3}. さらに, a3=2/31−(1/3)2=34,b3=a3b2=14.\displaystyle a_3=\frac{2/3}{1-(1/3)^2}=\frac{3}{4},\qquad b_3=a_3b_2=\frac{1}{4}. (1)(ii) (i)の値から, an=nn+1,bn=1n+1\displaystyle a_n=\frac{n}{n+1},\qquad b_n=\frac{1}{n+1} と推定する。数学的帰納法で証明する。 n=1n=1 では初期条件と一致する。 n≧1n\ge1 として, an=nn+1,bn=1n+1\displaystyle a_n=\frac{n}{n+1},\qquad b_n=\frac{1}{n+1} が成り立つと仮定する。このとき an+1=an1−bn2=nn+1⋅(n+1)2(n+1)2−1=nn+1⋅(n+1)2n(n+2)=n+1n+2,bn+1=an+1bn=n+1n+2⋅1n+1=1n+2.\displaystyle \begin{aligned} a_{n+1}&=\frac{a_n}{1-b_n^2}=\frac{n}{n+1}\cdot\frac{(n+1)^2}{(n+1)^2-1}=\frac{n}{n+1}\cdot\frac{(n+1)^2}{n(n+2)}=\frac{n+1}{n+2},\\ b_{n+1}&=a_{n+1}b_n=\frac{n+1}{n+2}\cdot\frac{1}{n+1}=\frac{1}{n+2}. \end{aligned} よって n+1n+1 でも成立する。以上より,すべての自然数 nn について推定式が成り立つ。

(2)(i) すべての nn で漸化式が定義されるから bn≠−1,1b_n\ne-1,1 であり, an+1+bn+1=an+1(1+bn)=an(1+bn)1−bn2=an(1+bn)(1−bn)(1+bn)=an1−bn.\displaystyle \begin{aligned} a_{n+1}+b_{n+1}&=a_{n+1}(1+b_n)=\frac{a_n(1+b_n)}{1-b_n^2}\\ &=\frac{a_n(1+b_n)}{(1-b_n)(1+b_n)}=\frac{a_n}{1-b_n}. \end{aligned} (2)(ii) a1+b1=12010+20092010=1\displaystyle a_1+b_1=\frac{1}{2010}+\frac{2009}{2010}=1 である。 an+bn=1a_n+b_n=1 と仮定すると an=1−bna_n=1-b_n であり、(i)より an+1+bn+1=an1−bn=1.\displaystyle a_{n+1}+b_{n+1}=\frac{a_n}{1-b_n}=1. したがって数学的帰納法により,すべての自然数 nn について an+bn=1a_n+b_n=1 である。

この問題で使う考え方

  • 漸化式
  • 数学的帰納法

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