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秋田大学/2020年度

秋田大学 2020年 数学 第6問解答・解説

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1問題

秋田大学2020年度第6問

次の問いに答えなさい。ただし, log は自然対数を表す。

(i) a を実数とする。関数 f(x)=log⁡(x+1)−af(x)=\log(x+1)-a に対して,

∫01f(x)dx=a\displaystyle \int_{0}^{1}f(x)dx=a を満たすaの値を求めなさい。

(ii) x > -1 におけるすべての x に対して, 関数 g(x) は連続で,

g(x)=log⁡(x+1)+1x+1∫01g(t)dt\displaystyle g(x)=\log(x+1)+\frac{1}{x+1}\int_{0}^{1}g(t)dt を満たすとする。 g(0)g(0) の値を求めなさい。

(iii) x > -1 におけるすべての x に対して, 関数 h(x) は連続で,

h(x)=log⁡(x+1)+1x+1∫0xh(t)dt\displaystyle h(x)=\log(x+1)+\frac{1}{x+1}\int_{0}^{x}h(t)dt を満たすとする。

① 導関数 h′(x)h'(x) を求めなさい。 ② h(x)h(x) を求めなさい。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

対数の積分を用いて定数を決め、(iii)は積分を新しい関数として微分し、初期値で積分定数を定める。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (i)a=log⁡2−12.(ii)g(0)=2log⁡2−11−log⁡2.(iii)① h′(x)=1+log⁡(x+1)x+1,② h(x)=log⁡(x+1)+12(log⁡(x+1))2.\displaystyle \begin{aligned} \text{(i)}\quad &a=\log 2-\frac12. \\ \text{(ii)}\quad &g(0)=\frac{2\log2-1}{1-\log2}. \\ \text{(iii)}\quad &\text{① }h'(x)=\frac{1+\log(x+1)}{x+1},\qquad \text{② }h(x)=\log(x+1)+\frac12\bigl(\log(x+1)\bigr)^2.\end{aligned}

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(i)  部分積分により ∫01log⁡(x+1) dx=[(x+1)log⁡(x+1)−(x+1)]01=2log⁡2−1.\displaystyle \int_0^1\log(x+1)\,dx=\left[(x+1)\log(x+1)-(x+1)\right]_0^1=2\log2-1. 従って条件 ∫01f(x) dx=a\displaystyle \int_0^1 f(x)\,dx=a は 2log⁡2−1−a=a2\log2-1-a=a となるので a=log⁡2−12.\displaystyle \boxed{a=\log2-\frac12}.

(ii)  C=∫01g(t) dt\displaystyle C=\int_0^1g(t)\,dt とおく。与式を 0≦x≦10\le x\le1 で積分すると C=∫01log⁡(t+1) dt+C∫01dtt+1=2log⁡2−1+Clog⁡2.\displaystyle C=\int_0^1\log(t+1)\,dt+C\int_0^1\frac{dt}{t+1} =2\log2-1+C\log2. よって C(1−log⁡2)=2log⁡2−1C(1-\log2)=2\log2-1。log⁡2<1\log2<1 なので g(0)=log⁡1+C=2log⁡2−11−log⁡2.\displaystyle g(0)=\log1+C=\boxed{\frac{2\log2-1}{1-\log2}}.

(iii) ①  H(x)=∫0xh(t) dt\displaystyle H(x)=\int_0^x h(t)\,dt とおく。hh の連続性から H′(x)=h(x)H'(x)=h(x) であり、元の関係式を微分すると h′(x)=1x+1+H′(x)x+1−H(x)(x+1)2=1x+1+h(x)−H(x)/(x+1)x+1.\displaystyle h'(x)=\frac1{x+1}+\frac{H'(x)}{x+1}-\frac{H(x)}{(x+1)^2} =\frac1{x+1}+\frac{h(x)-H(x)/(x+1)}{x+1}. 元の式から h(x)−H(x)/(x+1)=log⁡(x+1)h(x)-H(x)/(x+1)=\log(x+1) だから h′(x)=1+log⁡(x+1)x+1.\displaystyle \boxed{h'(x)=\frac{1+\log(x+1)}{x+1}}.

(iii) ②  u=log⁡(x+1)u=\log(x+1) と置いて積分すると h(x)=log⁡(x+1)+12(log⁡(x+1))2+C0.\displaystyle h(x)=\log(x+1)+\frac12\bigl(\log(x+1)\bigr)^2+C_0. 元の式に x=0x=0 を代入すると h(0)=0h(0)=0 なので C0=0C_0=0。実際、 ∫0x(log⁡(t+1)+12(log⁡(t+1))2) dt=x+12(log⁡(x+1))2\displaystyle \int_0^x\left(\log(t+1)+\frac12(\log(t+1))^2\right)\,dt =\frac{x+1}{2}(\log(x+1))^2 である(右辺は微分すると被積分関数となり、x=0x=0 で0)。これを元の式に代入して確かめられる。従って h(x)=log⁡(x+1)+12(log⁡(x+1))2.\displaystyle \boxed{h(x)=\log(x+1)+\frac12\bigl(\log(x+1)\bigr)^2}.

この問題で使う考え方

  • 部分積分法
  • 三角・指数・対数関数等の積分
  • 指数・対数関数の微分
  • 商の微分
  • 置換積分法
  • 不定積分・定積分の性質
  • 合成関数の微分

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