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東邦大学/2009年度/科 A日程

東邦大学 2009年 数学 第1問解答・解説

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1問題

東邦大学2009年度第1問

以下の各問に答えよ。解答は解答用マークシートに記入せよ(記入方法については、表紙の「解答用マークシートの記入方法」に従うこと)。

(1) 方程式 x2=−3x+1x^2=-3x+1 の2つの解を α,β\alpha,\beta としたとき、α(3+3β+β2)\alpha(3+3\beta+\beta^2) および β(3+3α+α2)\beta(3+3\alpha+\alpha^2) を解とする方程式の1つは x2=アウx+エオx^2=\boxed{\text{アウ}}x+\boxed{\text{エオ}} である。

(2) 5人の人が、4人まで乗車できる車2台に分乗する。車も人もともに区別するが、どの座席につくかは区別しないとすると、分乗の方法は カキ\boxed{\text{カキ}} 通りある。

(3) 右図において、2つの円 O,O′O,O' はともに2つの半直線 AB,ACAB,AC に接し、かつ、互いに外接している。

頂点Aから伸びる半直線AB、ACの間に円Oと円O′が描かれている。小さい円Oと大きい円O′はそれぞれ両半直線に接し、互いに外接している。図には点A、B、Cと中心の記号O、O′が付されている。

円 OO の半径は5、∠BAC=60∘\angle BAC=60^\circ である。このとき、円 O′O' の半径は クケ\boxed{\text{クケ}} である。

(4) 0∘<θ<90∘0^\circ<\theta<90^\circ とする。cos⁡θ=1213\displaystyle \cos\theta=\dfrac{12}{13} のとき、 sin⁡θ2−cos⁡θ2sin⁡θ2+cos⁡θ2=コサシ\displaystyle \dfrac{\sin\dfrac{\theta}{2}-\cos\dfrac{\theta}{2}}{\sin\dfrac{\theta}{2}+\cos\dfrac{\theta}{2}}=\dfrac{\boxed{\text{コサ}}}{\boxed{\text{シ}}} である。

(5) 自然数 nn が 1⋅n+2⋅(n−1)+3⋅(n−2)+⋯+(n−1)⋅2+n⋅1=54561\cdot n+2\cdot(n-1)+3\cdot(n-2)+\cdots +(n-1)\cdot 2+n\cdot 1=5456 を満たすとき、n=スセn=\boxed{\text{スセ}} である。

(6) 方程式 log⁡x−1(x2−x−20)=2\log_{x-1}(x^2-x-20)=2 の解は、x=ソタx=\boxed{\text{ソタ}} である。

(7) 定積分 ∫03x4−x dx\displaystyle\int_0^3 x\sqrt{4-x}\,dx の値は チツテト\displaystyle \dfrac{\boxed{\text{チツ}}}{\boxed{\text{テト}}} である。

(8) 3つのベクトル a⃗=(1,−1),b⃗=(0,1),c⃗=(1,2)\vec{a}=(1,-1),\vec{b}=(0,1),\vec{c}=(1,2) および、2つの実数 s,ts,t に対して、x⃗=sa⃗+2tb⃗−c⃗\vec{x}=s\vec{a}+2t\vec{b}-\vec{c}、y⃗=2sa⃗+tb⃗+c⃗\vec{y}=2s\vec{a}+t\vec{b}+\vec{c} とする。x⃗\vec{x} と y⃗\vec{y} の内積の最小値は ナニ\boxed{\text{ナニ}} である。

(9) A=(1230)A=\begin{pmatrix}1&2\\3&0\end{pmatrix}、E=(1001)E=\begin{pmatrix}1&0\\0&1\end{pmatrix} のとき、 A6−A5−7A4+7A2+9A+2E=(ヌネノハ)A^6-A^5-7A^4+7A^2+9A+2E=\begin{pmatrix}\boxed{\text{ヌ}}&\boxed{\text{ネ}}\\\boxed{\text{ノ}}&\boxed{\text{ハ}}\end{pmatrix} である。

(10) 自然対数の底を ee とし、関数 f(x)f(x) を f(x)=4e−∣x∣+∣x+1∣f(x)=4e^{-|x|}+|x+1| とする。f(x)f(x) が x=ax=a で最小値をとるとき、ea=ヒフ\displaystyle e^a=\dfrac{\boxed{\text{ヒ}}}{\boxed{\text{フ}}} である。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) x2=−12x+16, (2) 30, (3) 15, (4) −23, (5) 31, (6) 21, (7) 9415, (8) −9, (9) (5692), (10) ea=14.\displaystyle (1)\space{}x^2=-12x+16,\space{}(2)\space{}30,\space{}(3)\space{}15,\space{}(4)\space{}-\frac23,\space{}(5)\space{}31,\space{}(6)\space{}21,\space{}(7)\space{}\frac{94}{15},\space{}(8)\space{}-9,\space{}(9)\space{}\begin{pmatrix}5&6\\9&2\end{pmatrix},\space{}(10)\space{}e^a=\frac14.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

第1問

・ 元の方程式は x2+3x−1=0x^2+3x-1=0 だから、解について α+β=−3,αβ=−1,α2=−3α+1,β2=−3β+1\alpha+\beta=-3,\qquad \alpha\beta=-1,\qquad \alpha^2=-3\alpha+1,\quad \beta^2=-3\beta+1 である。従って α(3+3β+β2)=4α,β(3+3α+α2)=4β.\alpha(3+3\beta+\beta^2)=4\alpha,\qquad \beta(3+3\alpha+\alpha^2)=4\beta. この二数の和は 4(α+β)=−124(\alpha+\beta)=-12、積は 16αβ=−1616\alpha\beta=-16 である。よって二数を解とする方程式は x2+12x−16=0,すなわち x2=−12x+16.x^2+12x-16=0,\qquad\text{すなわち }x^2=-12x+16.

・ 5人それぞれが2台のうちどちらに乗るかを選ぶと 25=322^5=32 通り。車は区別される。定員を超えるのは、5人全員が同じ車を選ぶ2通りだけなので、32−2=3032-2=30 通り。

・ 円の中心は 60∘60^\circ の角の二等分線上にあり、半径を rr、頂点Aから中心までの距離を dd とすると、直角三角形から r=dsin⁡30∘r=d\sin30^\circ、従って d=2rd=2r である。図では円 O′O' が円 OO より大きく、Aから遠い。円 OO の半径は5、円 O′O' の半径を RR とすると、中心間距離は 2R−102R-10。外接条件から 2R−10=R+5,2R-10=R+5, ゆえに R=15R=15。

・ 0∘<θ<90∘0^\circ<\theta<90^\circ より半角の正接は tan⁡θ2=sin⁡θ1+cos⁡θ=5/131+12/13=15.\displaystyle \tan\frac\theta2=\frac{\sin\theta}{1+\cos\theta} =\frac{5/13}{1+12/13}=\frac15. u=tan⁡(θ/2)u=\tan(\theta/2) とおけば、分子分母を cos⁡(θ/2)\cos(\theta/2) で割ることができ、求める値は u−1u+1=1/5−11/5+1=−23.\displaystyle \frac{u-1}{u+1}=\frac{1/5-1}{1/5+1}=-\frac23.

・ 左辺は ∑k=1nk(n+1−k)=(n+1)n(n+1)2−n(n+1)(2n+1)6=n(n+1)(n+2)6.\displaystyle \sum\limits _{k=1}^{n}k(n+1-k)=(n+1)\frac{n(n+1)}2-\frac{n(n+1)(2n+1)}6 =\frac{n(n+1)(n+2)}6. 従って n(n+1)(n+2)=6⋅5456=32736n(n+1)(n+2)=6\cdot5456=32736。31⋅32⋅33=3273631\cdot32\cdot33=32736 なので n=31n=31。正の整数 nn について三因子はいずれも増加するため、この解は一意。

・ 対数の定義域は x−1>0x-1>0, x−1≠1x-1\ne1, x2−x−20>0x^2-x-20>0 である。この範囲で対数方程式は x2−x−20=(x−1)2x^2-x-20=(x-1)^2 と同値であり、整理して x=21x=21。このとき底は20、真数は400で、20>020>0, 20≠120\ne1, 400>0400>0 かつ log⁡20400=2\log_{20}400=2 を満たす。

・ u=4−xu=4-x と置換すると、x=0,3x=0,3 はそれぞれ u=4,1u=4,1 となるから ∫03x4−x dx=∫14(4−u)u du=[83u3/2−25u5/2]14=(643−645)−(83−25)=9415.\displaystyle \begin{aligned} \int_0^3x\sqrt{4-x}\,dx &=\int_1^4(4-u)\sqrt u\,du\\ &=\left[\frac83u^{3/2}-\frac25u^{5/2}\right]_1^4\\ &=\left(\frac{64}{3}-\frac{64}{5}\right)-\left(\frac83-\frac25\right) =\frac{94}{15}. \end{aligned}

・ 成分を計算すると x⃗=(s−1,−s+2t−2),y⃗=(2s+1,−2s+t+2),\vec x=(s-1,-s+2t-2),\qquad \vec y=(2s+1,-2s+t+2), 従って x⃗⋅y⃗=4s2−5st+2t2+s+2t−5.\vec x\cdot\vec y=4s^2-5st+2t^2+s+2t-5. s=−2+us=-2+u, t=−3+vt=-3+v とおくと一次の項が消えて x⃗⋅y⃗=−9+4u2−5uv+2v2=−9+4(u−58v)2+716v2≧−9.\displaystyle \vec x\cdot\vec y=-9+4u^2-5uv+2v^2 =-9+4\left(u-\frac58v\right)^2+\frac7{16}v^2\ge -9. 等号は u=v=0u=v=0、すなわち (s,t)=(−2,−3)(s,t)=(-2,-3) のときに成り立つ。最小値は −9-9。

・ 直接計算で A2=(7236)=A+6E.A^2=\begin{pmatrix}7&2\\3&6\end{pmatrix}=A+6E. この関係を順次用いると A3=7A+6E,A4=13A+42E,A5=55A+78E,A6=133A+330E.A^3=7A+6E,\quad A^4=13A+42E,\quad A^5=55A+78E,\quad A^6=133A+330E. よって A6−A5−7A4+7A2+9A+2E=3A+2E=(5692).A^6-A^5-7A^4+7A^2+9A+2E=3A+2E =\begin{pmatrix}5&6\\9&2\end{pmatrix}.

・ 絶対値の切れ目 x=−1,0x=-1,0 で区分する。 f(x)={4ex−x−1(x≦−1),4ex+x+1(−1≦x≦0),4e−x+x+1(x≧0).f(x)=\begin{cases} 4e^x-x-1 &(x\le -1),\\ 4e^x+x+1 &(-1\le x\le0),\\ 4e^{-x}+x+1 &(x\ge0). \end{cases} x≦−1x\le-1 では f′(x)=4ex−1f'(x)=4e^x-1 であり、符号は x=−log⁡4x=-\log4 を境に負から正へ変わる(log⁡4>1\log4>1)。この区間の最小値は x=−log⁡4x=-\log4 で f=1+log⁡4−1=log⁡4f=1+\log4-1=\log4。 −1≦x≦0-1\le x\le0 の範囲では f′(x)=4ex+1>0f'(x)=4e^x+1>0 なので最小値は左端の 4/e4/e。ここで u=log⁡4−1>0u=\log4-1>0 とすると eu>1+ue^u>1+u より 4/e=elog⁡4−1>log⁡44/e=e^{\log4-1}>\log4。 x≧0x\ge0 では f′(x)=1−4e−xf'(x)=1-4e^{-x} であり、最小は x=log⁡4x=\log4 における 2+log⁡42+\log4。これも log⁡4\log4 より大きい。したがって全実数での最小点は a=−log⁡4a=-\log4 で、 ea=14.\displaystyle e^a=\frac14.

この問題で使う考え方

  • 解と係数の関係
  • 積の法則
  • 三角比と相互関係
  • 円の性質
  • 半角の公式
  • 総和記号と数列の和
  • 対数とその性質
  • 置換積分法

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