本文へ進む
メニュー
医学部数学 過去問DB問題を探す

順天堂大学/2021年度/一般選抜A方式

順天堂大学 2021年 数学 第III問解答・解説

このページには広告が含まれます。

1問題

順天堂大学2021年度第III問

ある素数 pp、および互いに異なる整数 x,yx,y に対して、pnp^n が x−yx-y を割り切るような整数 nn のうちで最大のものを np(x−y)n_p(x-y) と表し、 dp(x,y)=p−np(x−y)d_p(x,y)=p^{-n_p(x-y)} と定義する。また、dp(x,x)=0d_p(x,x)=0 とする。

(1) d3(945,378)d_3(945,378) を求めよ。

(2) すべての自然数 mm と整数 xx について dp(mx,0)≦dp(x,0)d_p(mx,0)\leq d_p(x,0) が成り立つことを示せ。

(3) すべての整数 x,y,zx,y,z について dp(x,z)≦dp(x,y)+dp(y,z)d_p(x,z)\leq d_p(x,y)+d_p(y,z) が成り立つことを示せ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

素数冪による割り切れ方を用いる。差が0の場合を定義どおりに処理し、非零の場合は最大指数を比較する。証明後、等号成立条件も確認した。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)d3(945,378)=181.\displaystyle (1)\quad d_3(945,378)=\frac{1}{81}.
    (2)dp(mx,0)≦dp(x,0);x=0(2)\quad d_p(mx,0)\leq d_p(x,0);\quad x=0 では等号。 m>0, x≠0\space{}m>0,\space{}x\ne0 では p∤mp\nmid m のとき等号.
    (3)dp(x,z)≦dp(x,y)+dp(y,z);(3)\quad d_p(x,z)\leq d_p(x,y)+d_p(y,z);\quad 等号は x=yx=y または y=zy=z のとき.

4解答

解答を見る途中式つきの解答

agraph{(1)} 945−378=567=34⋅7.945-378=567=3^4\cdot7. 77 は 33 で割り切れないから、343^4 は差を割り切るが 353^5 は割り切らない。従って n3(945−378)=4n_3(945-378)=4 であり、 d3(945,378)=3−4=181.\displaystyle d_3(945,378)=3^{-4}=\frac1{81}.

agraph{(2)} x=0x=0 のときは dp(mx,0)=dp(0,0)=0=dp(x,0)d_p(mx,0)=d_p(0,0)=0=d_p(x,0) である。x≠0x\ne0 とし、k=np(x)k=n_p(x) とおく。pkp^k は xx を割り切るので、整数 uu を用いて x=pkux=p^k u と書ける。kk の最大性から p∤up\nmid u である。従って任意の自然数 mm について mx=pk(mu)mx=p^k(mu) であり、pkp^k は mxmx も割り切る。mx≠0mx\ne0 ならば np(mx)≧kn_p(mx)\geq k だから、p>1p>1 より dp(mx,0)=p−np(mx)≦p−k=dp(x,0).d_p(mx,0)=p^{-n_p(mx)}\leq p^{-k}=d_p(x,0). m=0m=0 を自然数に含める場合も、左辺は dp(0,0)=0d_p(0,0)=0 となり不等式は成り立つ。等号条件も見ると、m>0m>0 のとき m=pℓvm=p^\ell v(p∤vp\nmid v)と書ける。p∤up\nmid u と素数の性質から p∤uvp\nmid uv なので、np(mx)=k+ℓn_p(mx)=k+\ell である。従って x≠0,m>0x\ne0,m>0 では等号となるのは ℓ=0\ell=0、すなわち p∤mp\nmid m のときである。x=0x=0 なら常に等号であり、m=0,x≠0m=0,x\ne0 なら不等号は真に成り立つ。以上で示された。

agraph{(3)} まず x=zx=z なら左辺は 00 であり、右辺は非負なので成立する。x=yx=y または y=zy=z の場合は、定義より右辺の一方の項が 00、もう一方が左辺に等しいので成立する。

残る場合は x−yx-y、y−zy-z、x−zx-z がいずれも 00 でない。ここで k=min⁡{np(x−y),np(y−z)}\displaystyle k=\min\{n_p(x-y),n_p(y-z)\} とおく。pkp^k は x−yx-y と y−zy-z の両方を割り切るから、その和 x−z=(x−y)+(y−z)x-z=(x-y)+(y-z) も割り切る。従って np(x−z)≧kn_p(x-z)\geq k であり、 dp(x,z)=p−np(x−z)≦p−k=max⁡{p−np(x−y),p−np(y−z)}≦p−np(x−y)+p−np(y−z).\displaystyle d_p(x,z)=p^{-n_p(x-z)}\leq p^{-k} =\max\{p^{-n_p(x-y)},p^{-n_p(y-z)}\} \leq p^{-n_p(x-y)}+p^{-n_p(y-z)}. 右端は dp(x,y)+dp(y,z)d_p(x,y)+d_p(y,z) に等しい。よって求める不等式が示された。等号条件を確認する。x≠yx\ne y かつ y≠zy\ne z なら右辺の2項は正である。x=zx=z の場合は左辺が 00 なので不等号は厳密であり、x≠zx\ne z の場合は上の評価で左辺が2項の最大値以下、その最大値が和より小さい。従って等号が成り立つのは x=yx=y または y=zy=z の場合に限る。

この問題で使う考え方

  • 約数・倍数

PR

数学を1対1で教わるオンライン塾「数強塾」

数強塾は、中学生・高校生のための数学専門のオンライン個別指導塾です。プロ講師がマンツーマンで教え、大学受験の数学にも対応しています。入塾の前に、今の学習状況と目標を確かめる診断授業(体験・3,000円、税込)を受けられます。

「数強塾」オンライン数学克服塾〈プロ講師〉

東大生と1対1で学べるオンライン個別指導「トウコベ」

トウコベは、東大生を中心に難関大学の学生が講師を務める、完全マンツーマンのオンライン個別指導です。はじめに、オンラインの説明会・勉強相談(無料)をWebで予約でき、その後にお試し授業を受けられます。

トウコベ公式サイト

似た問題を、ほかの大学で

答えや解説の誤りに気づいたら、お問い合わせから教えてください。