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日本大学/2020年度/A

日本大学 2020年 数学 第2問解答・解説

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1問題

日本大学2020年度第2問

問題[1],[2],[3]は,マークシートに解答を記入しなさい。ただし,分数は既約分数で答え,平方根を含む解答は平方根の中をできるだけ簡単にして答えなさい。

[2] 以下の問いに答えなさい。

(1) tt を実数とする。ベクトル a⃗=(1−t,2−t,2t+3),b⃗=(1,1,1)\vec{a}=(1-t,2-t,2t+3),\quad \vec{b}=(1,1,1) を考える。このとき,

a⃗⋅b⃗=17\vec{a}\cdot\vec{b}=\boxed{17}

である。また,∣a⃗−b⃗∣\lvert\vec{a}-\vec{b}\rvert は t=−1819\displaystyle t=-\frac{\boxed{18}}{\boxed{19}} のとき最小値

1202122\displaystyle \frac{1}{\boxed{20}}\sqrt{\boxed{21}\boxed{22}}

をとる。

(2) 0≦x≦2π0\leq x\leq 2\pi とするとき,関数

y=12sin⁡x2+cos⁡x\displaystyle y=\frac{1}{2}\sin\frac{x}{2}+\cos x

の最小値は −2324\displaystyle -\frac{\boxed{23}}{\boxed{24}},最大値は

25262728\displaystyle \frac{\boxed{25}\boxed{26}}{\boxed{27}\boxed{28}}

である。

(3) ii を虚数単位とし,z=1+3i2\displaystyle z=\frac{1+\sqrt{3}i}{2} とする。いま数列 {an}\{a_n\} を

an=Re⁡(zn)(n=1,2,3,…)a_n=\operatorname{Re}(z^n)\quad(n=1,2,3,\ldots)

により定める。ただし,Re⁡(w)\operatorname{Re}(w) は複素数 ww の実部を表す。このとき,

a1a2a3a4a5a6=−293031\displaystyle a_1a_2a_3a_4a_5a_6=-\frac{\boxed{29}}{\boxed{30}\boxed{31}}

であり,

∑n=12020an=−3233\displaystyle \sum\limits _{n=1}^{2020}a_n=-\frac{\boxed{32}}{\boxed{33}}

である。

(4) 整式 P=a4−25a2−50a−25P=a^4-25a^2-50a-25 を因数分解すると

P=(a2+34a+35)(a2−36a−37)P=(a^2+\boxed{34}a+\boxed{35})(a^2-\boxed{36}a-\boxed{37})

である。整数 aa に対して,∣P∣\lvert P\rvert が素数となるのは全部で 38\boxed{38} 個あり,それらのうち最大の素数は 3940\boxed{39}\boxed{40} である。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

ベクトル成分・二次関数・複素数の周期・整数因数の性質を順に用いて各設問を処理する。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) a⃗⋅b⃗=6,t=−12,min⁡∣a⃗−b⃗∣=142\displaystyle (1)\space{}\vec a\cdot\vec b=6,\quad t=-\frac12,\quad \min|\vec a-\vec b|=\frac{\sqrt{14}}2
    (2) min⁡y=−12,max⁡y=3332\displaystyle (2)\space{}\min y=-\frac12,\quad \max y=\frac{33}{32}
    (3) a1a2a3a4a5a6=−116,∑n=12020an=−32\displaystyle (3)\space{}a_1a_2a_3a_4a_5a_6=-\frac1{16},\quad \sum\limits _{n=1}^{2020}a_n=-\frac32
    (4) P=(a2+5a+5)(a2−5a−5),3(4)\space{}P=(a^2+5a+5)(a^2-5a-5),\quad 3個,71,\quad 71

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 内積は成分ごとの積の和であるから a⃗⋅b⃗=(1−t)+(2−t)+(2t+3)=6.\vec a\cdot\vec b=(1-t)+(2-t)+(2t+3)=6. また a⃗−b⃗=(−t, 1−t, 2t+2)\vec a-\vec b=(-t,\,1-t,\,2t+2) より ∣a⃗−b⃗∣2=t2+(1−t)2+(2t+2)2=6t2+6t+5=6(t+12)2+72.\displaystyle \begin{aligned} |\vec a-\vec b|^2 &=t^2+(1-t)^2+(2t+2)^2\\ &=6t^2+6t+5\\ &=6\left(t+\frac12\right)^2+\frac72. \end{aligned} したがって t=−1/2t=-1/2 のとき最小となり、その最小値は 72=142\displaystyle \sqrt{\frac72}=\frac{\sqrt{14}}{2} である。

(2) u=sin⁡(x/2)u=\sin(x/2) とおくと、0≦x≦2π0\leq x\leq2\pi より 0≦u≦10\leq u\leq1 である。また cos⁡x=1−2sin⁡2(x/2)=1−2u2\cos x=1-2\sin^2(x/2)=1-2u^2 だから y=1+12u−2u2=−2(u−18)2+3332.\displaystyle y=1+\frac12u-2u^2 =-2\left(u-\frac18\right)^2+\frac{33}{32}. よって最大値は u=1/8u=1/8 のときの 33/3233/32 である。最小値は区間の端で比較すればよく、 y(0)=1,y(1)=−12\displaystyle y(0)=1,\qquad y(1)=-\frac12 より最小値は −1/2-1/2 である。

(3) z=(1+3 i)/2=cos⁡(π/3)+isin⁡(π/3)z=(1+\sqrt3\,i)/2=\cos(\pi/3)+i\sin(\pi/3) であるから、ド・モアブルの定理により an=Re⁡(zn)=cos⁡nπ3.\displaystyle a_n=\operatorname{Re}(z^n)=\cos\frac{n\pi}{3}. したがって最初の6項は 12, −12, −1, −12, 12, 1\displaystyle \frac12,\ -\frac12,\ -1,\ -\frac12,\ \frac12,\ 1 であり、以後6項ごとに繰り返す。これら6項の積は −1/16-1/16、和は 00 である。また 2020=6⋅336+42020=6\cdot336+4 なので、最初の2020項の和は最初の4項の和に等しく、 ∑n=12020an=12−12−1−12=−32.\displaystyle \sum\limits _{n=1}^{2020}a_n =\frac12-\frac12-1-\frac12=-\frac32.

(4) 差の平方の形にまとめると P=a4−25a2−50a−25=(a2)2−(5a+5)2=(a2+5a+5)(a2−5a−5).\begin{aligned} P &=a^4-25a^2-50a-25\\ &=(a^2)^2-(5a+5)^2\\ &=(a^2+5a+5)(a^2-5a-5). \end{aligned} F=a2+5a+5, G=a2−5a−5F=a^2+5a+5,\ G=a^2-5a-5 とおく。aa は整数なので F,GF,G も整数であり、∣FG∣|FG| が素数なら ∣F∣=1|F|=1 または ∣G∣=1|G|=1 でなければならない。 条件方程式整数解F=1a2+5a+4=0a=−1,−4F=−1a2+5a+6=0a=−2,−3G=1a2−5a−6=0a=−1,6G=−1a2−5a−4=0整数解なし\begin{array}{c|c|c} \text{条件}&\text{方程式}&\text{整数解}\\ \hline F=1&a^2+5a+4=0&a=-1,-4\\ F=-1&a^2+5a+6=0&a=-2,-3\\ G=1&a^2-5a-6=0&a=-1,6\\ G=-1&a^2-5a-4=0&\text{整数解なし} \end{array} したがって候補は a=−1,−4,−2,−3,6a=-1,-4,-2,-3,6 に限られる。それぞれの ∣P∣|P| は順に 1,31,9,19,711,31,9,19,71 である。1919 は 2,32,3、3131 は 2,3,52,3,5、7171 は 2,3,5,72,3,5,7 のいずれでも割り切れないので、いずれも素数である。よって素数となる値は 31,19,7131,19,71 の3個であり、その最大は 7171 である。

この問題で使う考え方

  • 約数・倍数
  • 総和記号と数列の和
  • ド・モアブルの定理
  • ベクトルの内積
  • 複素数の極形式
  • 空間座標と空間ベクトル
  • ベクトルの和・差・実数倍
  • 二倍角の公式

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