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日本大学/2020年度/A

日本大学 2020年 数学 第5問解答・解説

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1問題

日本大学2020年度第5問

問題[4],[5]は,「数学記述式問題解答用紙」に解答しなさい。

[5] 関数 f(x)=x1+x2\displaystyle f(x)=\frac{x}{1+x^2} について以下の問いに答えなさい。

(1) 関数 y=f(x)y=f(x) の極値を求めなさい。

(2) x>0x>0 とする。曲線 y=f(x)y=f(x) の変曲点において,曲線に接する直線を ℓ\ell とする。ℓ\ell の方程式を求めなさい。

(3) x>0x>0 とする。曲線 y=f(x)y=f(x) に点 (13,34)\displaystyle \left(\frac{1}{\sqrt{3}},\frac{\sqrt{3}}{4}\right) で接する直線を mm とする。(2)で求めた直線 ℓ\ell と直線 mm および曲線 y=f(x)y=f(x) で囲まれる図形の面積を求めなさい。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

導関数・二階導関数の符号から極値と変曲点を判定し、指定点の接線を計算する。直線と曲線の差を因数分解して囲まれた範囲を確認し、定積分で面積を求める。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) 極小値 −12 (x=−1),\displaystyle -\frac12\space{}(x=-1),\quad 極大値 12 (x=1)\displaystyle \frac12\space{}(x=1)
    (2) ℓ: y=−18x+338\displaystyle (2)\space{}\ell:\space{}y=-\frac18x+\frac{3\sqrt3}{8}
    (3) m: y=38x+38,S=916−12ln⁡3\displaystyle (3)\space{}m:\space{}y=\frac38x+\frac{\sqrt3}{8},\quad S=\frac9{16}-\frac12\ln3

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 分子・分母を微分する商の微分法より f′(x)=(1+x2)−2x2(1+x2)2=1−x2(1+x2)2.\displaystyle f'(x)=\frac{(1+x^2)-2x^2}{(1+x^2)^2} =\frac{1-x^2}{(1+x^2)^2}. 分母は常に正であるから、f′(x)<0f'(x)<0 は x<−1x<-1 または x>1x>1、f′(x)>0f'(x)>0 は −1<x<1-1<x<1 である。したがって x=−1x=-1 で極小、x=1x=1 で極大となり、 極小値 f(−1)=−12,極大値 f(1)=12\displaystyle \text{極小値 }f(-1)=-\frac12,\qquad \text{極大値 }f(1)=\frac12 である。

(2) さらに微分すると f′′(x)=2x(x2−3)(1+x2)3.\displaystyle f''(x)=\frac{2x(x^2-3)}{(1+x^2)^3}. x>0x>0 では f′′(x)<0f''(x)<0 が 0<x<30<x<\sqrt3 で、f′′(x)>0f''(x)>0 が x>3x>\sqrt3 で成り立つ。よって変曲点の xx 座標は 3\sqrt3 である。この点では f(3)=34,f′(3)=−18.\displaystyle f(\sqrt3)=\frac{\sqrt3}{4},\qquad f'(\sqrt3)=-\frac18. したがって接線 ℓ\ell は y−34=−18(x−3),ℓ: y=−18x+338.\displaystyle y-\frac{\sqrt3}{4}=-\frac18(x-\sqrt3), \qquad \ell:\ y=-\frac18x+\frac{3\sqrt3}{8}.

(3) r=1/3r=1/\sqrt3 とおくと f(r)=34,f′(r)=38.\displaystyle f(r)=\frac{\sqrt3}{4},\qquad f'(r)=\frac38. よって接線 mm は m: y−34=38(x−13),m: y=38x+38.\displaystyle m:\ y-\frac{\sqrt3}{4}=\frac38\left(x-\frac1{\sqrt3}\right), \qquad m:\ y=\frac38x+\frac{\sqrt3}{8}. 二直線の交点の xx 座標は −18x+338=38x+38よりx=32.\displaystyle -\frac18x+\frac{3\sqrt3}{8}=\frac38x+\frac{\sqrt3}{8} \quad\text{より}\quad x=\frac{\sqrt3}{2}. また、曲線との差は m(x)−f(x)=3(x−13)2(x+3)8(1+x2)≧0,ℓ(x)−f(x)=(3−x)38(1+x2)≧0\displaystyle m(x)-f(x)= \frac{3\left(x-\frac1{\sqrt3}\right)^2(x+\sqrt3)}{8(1+x^2)}\geq0, \qquad \ell(x)-f(x)=\frac{(\sqrt3-x)^3}{8(1+x^2)}\geq0 である(1/3≦x≦31/\sqrt3\leq x\leq\sqrt3)。さらに m−ℓ=x/2−3/4m-\ell=x/2-\sqrt3/4 なので、この区間では交点 x=3/2x=\sqrt3/2 より左で mm が二直線の下側、右で ℓ\ell が下側となる。従って求める面積 SS は S=∫1/33/2{m(x)−f(x)} dx+∫3/23{ℓ(x)−f(x)} dx.\displaystyle S=\int_{1/\sqrt3}^{\sqrt3/2}\{m(x)-f(x)\}\,dx +\int_{\sqrt3/2}^{\sqrt3}\{\ell(x)-f(x)\}\,dx. 直線部分の積分の和は [3x216+3x8]1/33/2+[−x216+33x8]3/23=916.\displaystyle \left[\frac{3x^2}{16}+\frac{\sqrt3x}{8}\right]_{1/\sqrt3}^{\sqrt3/2} +\left[-\frac{x^2}{16}+\frac{3\sqrt3x}{8}\right]_{\sqrt3/2}^{\sqrt3} =\frac9{16}. また ∫1/33f(x) dx=[12ln⁡(1+x2)]1/33=12ln⁡3.\displaystyle \int_{1/\sqrt3}^{\sqrt3}f(x)\,dx =\left[\frac12\ln(1+x^2)\right]_{1/\sqrt3}^{\sqrt3} =\frac12\ln3. したがって S=916−12ln⁡3.\displaystyle S=\frac9{16}-\frac12\ln3.

この問題で使う考え方

  • 曲線で囲まれた面積
  • 三角・指数・対数関数等の積分
  • 第二次導関数
  • 置換積分法
  • 定積分
  • 微分係数と導関数
  • 極大・極小
  • 導関数と増減

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