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日本大学/2020年度/A

日本大学 2020年 数学 第4問解答・解説

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1問題

日本大学2020年度第4問

,[5]は,「数学記述式問題解答用紙」に解答しなさい。

[4] 関数 f(x)=exx2(1+ex)\displaystyle f(x)=\frac{e^x}{x^2(1+e^x)} について以下の問いに答えなさい。

(1) f(x)f(x) の導関数を求めなさい。

(2) f(x)f(x) は区間 12≦x≦1\displaystyle \frac{1}{2}\leq x\leq 1 において単調減少であることを示しなさい。

(3) p,qp,q を定数とする。区間 12≦x≦1\displaystyle \frac{1}{2}\leq x\leq 1 において,不等式

1−px2≦11+ex≦1−qx2\displaystyle 1-px^2\leq\frac{1}{1+e^x}\leq 1-qx^2

がつねに成り立つような pp と qq のうち,∣p−q∣\lvert p-q\rvert が最小となるときの pp と qq の値をそれぞれ求めなさい。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

微分して導関数の符号から単調性を示す。与えられた不等式をfの上下限制約へ同値変形し、単調関数の区間最大値・最小値を端点で評価する。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) f′(x)=ex(x−2−2ex)x3(1+ex)2 (x≠0)\displaystyle (1)\space{}f'(x)=\frac{e^x(x-2-2e^x)}{x^3(1+e^x)^2}\space{}(x\ne0)
    (2) [12,1]\displaystyle (2)\space{}\left[\frac12,1\right]で単調減少
    (3) p=4e1+e,q=e1+e\displaystyle (3)\space{}p=\frac{4\sqrt e}{1+\sqrt e},\quad q=\frac{e}{1+e}

4解答

解答を見る途中式つきの解答

関数の定義域は x≠0x\neq0 である。

(1) 商の微分法を用いると f′(x)=exx2(1+ex)−ex{2x(1+ex)+x2ex}x4(1+ex)2=ex(x−2−2ex)x3(1+ex)2.\displaystyle \begin{aligned} f'(x) &=\frac{e^x x^2(1+e^x)-e^x\{2x(1+e^x)+x^2e^x\}} {x^4(1+e^x)^2}\\ &=\frac{e^x(x-2-2e^x)}{x^3(1+e^x)^2}. \end{aligned}

(2) 1/2≦x≦11/2\leq x\leq1 では x−2≦−1x-2\leq-1、また ex>0e^x>0 である。したがって x−2−2ex<0.x-2-2e^x<0. この区間では ex>0e^x>0、x3>0x^3>0、(1+ex)2>0(1+e^x)^2>0 でもあるので、(1)の導関数は f′(x)<0f'(x)<0 を満たす。よって f(x)f(x) はこの区間で単調減少である。

(3) (1)で定めた ff を用いると 11+ex=1−ex1+ex=1−x2f(x)\displaystyle \frac{1}{1+e^x}=1-\frac{e^x}{1+e^x}=1-x^2f(x) である。区間では x2>0x^2>0 だから、与えられた不等式は q≦f(x)≦pq\leq f(x)\leq p と同値である。したがって、これが区間全体で成り立つための必要十分条件は p≧f(12),q≦f(1)\displaystyle p\geq f\left(\frac12\right),\qquad q\leq f(1) である((2)より ff は単調減少)。また f(1/2)>f(1)f(1/2)>f(1) なので、許される p,qp,q では p>qp>q であり、 ∣p−q∣=p−q≧f(12)−f(1).\displaystyle |p-q|=p-q\geq f\left(\frac12\right)-f(1). 等号は p=f(1/2)p=f(1/2)、q=f(1)q=f(1) のときに成立する。よって p=f(12)=e1/2(1/2)2(1+e1/2)=4e1+e,q=f(1)=e1+e.\displaystyle p=f\left(\frac12\right) =\frac{e^{1/2}}{(1/2)^2(1+e^{1/2})} =\frac{4\sqrt e}{1+\sqrt e}, \qquad q=f(1)=\frac{e}{1+e}.

この問題で使う考え方

  • 指数・対数関数の微分
  • 微分係数と導関数
  • 指数関数のグラフ・増減
  • 導関数と増減

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