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滋賀医科大学/2017年度/前期

滋賀医科大学 2017年 数学 第2問解答・解説

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1問題

滋賀医科大学2017年度第2問

座標平面上を運動する点 PP の時刻 tt における座標を (f(t),g(t))(f(t),g(t)) と表し,点 PtP_t を座標が (f(t),g(t))(f(t),g(t)) である点とする。ただし f(t),g(t)f(t),g(t) は微分可能で,導関数 f′(t),g′(t)f'(t),g'(t) について {f′(t)}2+{g′(t)}2>0\{f'(t)\}^{2}+\{g'(t)\}^{2}>0 とする。点 PP の時刻 tt における速度 v⃗=(f′(t),g′(t))\vec{v}=(f'(t),g'(t)) を考える。a,ba,b を正の定数 (a<b)(a<b) とする。

(1) 点 PaP_a の座標を (0,0)(0,0) として,v⃗\vec{v} が時刻 tt によらずに (1,0)(1,0) に等しいとき,点 PbP_b の座標 (f(b),g(b))(f(b),g(b)) を a,ba,b を用いて表せ。

(2) f(t)=et+e−t2,g(t)=et−e−t2\displaystyle f(t)=\frac{e^{t}+e^{-t}}{2},\qquad g(t)=\frac{e^{t}-e^{-t}}{2} のとき,v⃗\vec{v} が PaPb→\overrightarrow{P_aP_b} と平行になる時刻 t (a<t<b)t\ (a<t<b) を a,ba,b を用いて表せ。

(3) Pa≠PbP_a\ne P_b のとき,ある時刻 t (a<t<b)t\ (a<t<b) で v⃗\vec{v} が PaPb→\overrightarrow{P_aP_b} と平行になることを示せ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) (b−a,0)(b-a,0)\qquad (2) t=a+b2\displaystyle t=\frac{a+b}{2}\qquad (3) Pa≠PbP_a\ne P_b ならば,a<t<ba<t<b で v⃗∥PaPb→\vec v\parallel\overrightarrow{P_aP_b} となる t が存在する。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) f(a)=g(a)=0f(a)=g(a)=0 である。平均値の定理を a≦t≦ba\le t\le b の範囲でそれぞれ f,gf,g に適用すると,a<c<ba<c<b と a<d<ba<d<b を満たすある c,dc,d に対して f(b)−f(a)=f′(c)(b−a)=b−a,g(b)−g(a)=g′(d)(b−a)=0.f(b)-f(a)=f'(c)(b-a)=b-a,\qquad g(b)-g(a)=g'(d)(b-a)=0. したがって,PbP_b の座標は (b−a,0)(b-a,0) である。

(2) 与えられた式を微分すると f′(t)=et−e−t2,g′(t)=et+e−t2.\displaystyle f'(t)=\frac{e^t-e^{-t}}2,\qquad g'(t)=\frac{e^t+e^{-t}}2. m=a+b2\displaystyle m=\dfrac{a+b}{2},d=b−a2>0\displaystyle d=\dfrac{b-a}{2}>0 とおく。指数関数の式から PaPb→=(f(b)−f(a),g(b)−g(a))=2sinh⁡d (sinh⁡m,cosh⁡m),v⃗=(sinh⁡t,cosh⁡t),\overrightarrow{P_aP_b}=\bigl(f(b)-f(a),g(b)-g(a)\bigr)=2\sinh d\, (\sinh m,\cosh m),\qquad \vec v=(\sinh t,\cosh t), である。よって,これらの行列式は sinh⁡t⋅2cosh⁡msinh⁡d−cosh⁡t⋅2sinh⁡msinh⁡d=2sinh⁡dsinh⁡(t−m).\sinh t\cdot 2\cosh m\sinh d-\cosh t\cdot 2\sinh m\sinh d=2\sinh d\sinh(t-m). d>0d>0 より sinh⁡d≠0\sinh d\ne0 だから,これが 00 となるのは t=mt=m のときである。a<(a+b)/2<ba<(a+b)/2<b なので,求める時刻は t=a+b2\displaystyle t=\dfrac{a+b}{2} である。この計算は m=0m=0 の場合にもそのまま成り立つ。

(3) D=PaPb→=(X,Y)D=\overrightarrow{P_aP_b}=(X,Y) とおく。仮定から D≠(0,0)D\ne(0,0) である。関数 h(s)=X{g(s)−g(a)}−Y{f(s)−f(a)}h(s)=X\{g(s)-g(a)\}-Y\{f(s)-f(a)\} を考えると,hh は微分可能であり,h(a)=0h(a)=0,h(b)=XY−YX=0h(b)=XY-YX=0 である。ロルの定理より,a<t<ba<t<b を満たすある tt が存在して 0=h′(t)=Xg′(t)−Yf′(t)0=h'(t)=Xg'(t)-Yf'(t) となる。これは DD と v⃗=(f′(t),g′(t))\vec v=(f'(t),g'(t)) の行列式が 00 であることを表す。また,問題の条件から v⃗≠(0,0)\vec v\ne(0,0) である。したがって,DD と v⃗\vec v は平行である。

この問題で使う考え方

  • 微分係数と導関数
  • 指数関数のグラフ・増減
  • 指数・対数関数の微分
  • ベクトルの成分表示
  • 曲線の媒介変数表示
  • ベクトルによる図形の考察

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