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熊本大学/2021年度/前期

熊本大学 2021年 数学 第3問解答・解説

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1問題

熊本大学2021年度第3問

媒介変数 tt を用いて表された曲線 C:x=12(et+e−t),y=12(et−e−t)\displaystyle C:\quad x=\frac{1}{2}(e^{t}+e^{-t}),\qquad y=\frac{1}{2}(e^{t}-e^{-t}) を考える。

(問1) 点 MM の座標を (0,1)(0,1) とする。曲線 CC 上の点 PP に対して、MPMP を最小にする tt の値 t0t_{0} を求めよ。

(問2) (問1)の t0t_{0} に対する曲線 CC 上の点を QQ とする。QQ における CC の接線を ℓ\ell とするとき、曲線 CC と接線 ℓ\ell および xx 軸で囲まれた部分 DD の面積を求めよ。

(問3) (問2)の DD を yy 軸の周りに1回転させてできる立体の体積を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2解答

解答を見る答えはこの解答の中にあります

採用解説: MM-9e873ec14488-Q3 結論  (問1)t0=log⁡1+52,(問2)[D]=12(log⁡1+52−15),(問3)V=π30\displaystyle \text{(問1)}\quad t_0=\log\frac{1+\sqrt5}{2},\qquad \text{(問2)}\quad [D]=\frac12\left(\log\frac{1+\sqrt5}{2}-\frac1{\sqrt5}\right),\qquad \text{(問3)}\quad V=\frac{\pi}{30} 曲線上の点の座標をx=cosh⁡t, y=sinh⁡tx=\cosh t,\ y=\sinh tと書く。

(問1) u=sinh⁡tu=\sinh tとおくとx2=1+u2x^2=1+u^2である。またdu/dt=cosh⁡t>0du/dt=\cosh t>0より、uuはttとともに単調に増加し、ttの全範囲に対して実数全体を動く。したがって MP2=x2+(y−1)2=1+u2+(u−1)2=2(u−12)2+32.\displaystyle MP^2=x^2+(y-1)^2=1+u^2+(u-1)^2=2\left(u-\frac12\right)^2+\frac32. これはu=1/2u=1/2のときただ一度最小になる。et−e−t=1e^t-e^{-t}=1とおき、z=et>0z=e^t>0とするとz2−z−1=0z^2-z-1=0であるからz=(1+5)/2z=(1+\sqrt5)/2。よってt0=log⁡1+52\displaystyle t_0=\log\frac{1+\sqrt5}{2}であり、このときQ=(5/2,1/2)Q=(\sqrt5/2,1/2)である。

(問2) dx/dt=sinh⁡t, dy/dt=cosh⁡tdx/dt=\sinh t,\ dy/dt=\cosh tより、QQでの接線の傾きはcosh⁡t0/sinh⁡t0=5\cosh t_0/\sinh t_0=\sqrt5。したがって接線はy−1/2=5(x−5/2)y-1/2=\sqrt5(x-\sqrt5/2)、すなわちy=5x−2y=\sqrt5x-2であり、xx軸との交点のxx座標は2/52/\sqrt5である。曲線のxx軸との交点は(1,0)(1,0)で、2/5<1<5/22/\sqrt5<1<\sqrt5/2。したがってDDの面積は、接線とxx軸でできる三角形の面積から、x=1x=1からQQまでの曲線とxx軸との間の面積を引いたものである。三角形の面積は 12(52−25)⋅12=185.\displaystyle \frac12\left(\frac{\sqrt5}{2}-\frac2{\sqrt5}\right)\cdot\frac12=\frac1{8\sqrt5}. 一方、曲線部分の面積は媒介変数表示を用いて ∫0t0ydxdt dt=∫0t0sinh⁡2t dt=[14sinh⁡2t−t2]0t0=58−t02.\displaystyle \int_0^{t_0} y\frac{dx}{dt}\,dt=\int_0^{t_0}\sinh^2t\,dt=\left[\frac14\sinh 2t-\frac t2\right]_0^{t_0}=\frac{\sqrt5}{8}-\frac{t_0}{2}. ここでsinh⁡2t0=2sinh⁡t0cosh⁡t0=5/2\sinh 2t_0=2\sinh t_0\cosh t_0=\sqrt5/2を用いた。よって [D]=185−(58−t02)=12(log⁡1+52−15).\displaystyle [D]=\frac1{8\sqrt5}-\left(\frac{\sqrt5}{8}-\frac{t_0}{2}\right)=\frac12\left(\log\frac{1+\sqrt5}{2}-\frac1{\sqrt5}\right).

(問3) 高さyyは0≦y≦1/20\le y\le1/2を動く。この高さでのDDの左右の境界は、接線からx=(y+2)/5x=(y+2)/\sqrt5、曲線からx=1+y2x=\sqrt{1+y^2}である。実際、1+y2−(y+2)2/5=(2y−1)2/5≧01+y^2-(y+2)^2/5=(2y-1)^2/5\ge0なのでこの順序であり、回転後の断面は外半径1+y2\sqrt{1+y^2}、内半径(y+2)/5(y+2)/\sqrt5の円環になる。したがって体積は V=π∫01/2(1+y2−(y+2)25)dy=π5[y+43y3−2y2]01/2=π30.\displaystyle V=\pi\int_0^{1/2}\left(1+y^2-\frac{(y+2)^2}{5}\right)dy=\frac{\pi}{5}\left[y+\frac43y^3-2y^2\right]_0^{1/2}=\frac{\pi}{30}.

この問題で使う考え方

  • 座標による距離
  • 指数関数のグラフ・増減
  • 指数・対数関数の微分
  • 曲線の媒介変数表示
  • 曲線の接線
  • 曲線で囲まれた面積
  • 定積分による体積
  • 三角・指数・対数関数等の積分

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