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北里大学/2014年度

北里大学 2014年 数学 第3問解答・解説

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1問題

北里大学2014年度第3問

aa は 0<a<e0<a<e を満たす定数とする。曲線 y=log⁡xy=\log x 上の点 A(a,log⁡a)A(a, \log a) における接線を ll,法線を mm とおく。以下の問に答えよ。必要ならば e=lim⁡k→0(1+k)1k\displaystyle e=\lim\limits _{k\to 0}(1+k)^{\frac{1}{k}} で,2.718<e<2.7192.718<e<2.719 であることを用いてよい。

(1) 接線 ll の方程式を aa を用いて表せ。

(2) 接線 ll が xx 軸と交わる点を PP,yy 軸と交わる点を QQ とし,原点を OO とする。三角形 OPQOPQ の面積を S(a)S(a) とおくとき,S(a)S(a) を aa を用いて表せ。

(3) aa が 0<a<e0<a<e の範囲を動くとき,(2)の S(a)S(a) を最大にする aa の値と S(a)S(a) の最大値を求めよ。

(4) aa が 0<a<e0<a<e の範囲を動くとき,法線 mm が点 (e,0)(e,0) を通るような aa の値の個数はただ1個であることを示せ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) y=xa+log⁡a−1.\displaystyle (1)\space{}y=\frac{x}{a}+\log a-1.
    (2) S(a)=a2(1−log⁡a)2.\displaystyle (2)\space{}S(a)=\frac a2(1-\log a)^2.
    (3) a=e−1, Smax⁡=2e.\displaystyle (3)\space{}a=e^{-1},\space{}S_{\max}=\frac2e.
    (4) 条件を満たす a はただ1個.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) y=log⁡xy=\log x の導関数は 1/x1/x なので、点 A(a,log⁡a)A(a,\log a) における接線の傾きは 1/a1/a である。よって接線 ll は y−log⁡a=1a(x−a),y=xa+log⁡a−1.\displaystyle y-\log a=\frac1a(x-a),\qquad \boxed{y=\frac{x}{a}+\log a-1}.

(2) xx 軸との交点では y=0y=0、yy 軸との交点では x=0x=0 であるから P=(a(1−log⁡a),0),Q=(0,log⁡a−1).P=(a(1-\log a),0),\qquad Q=(0,\log a-1). 0<a<e0<a<e より log⁡a<1\log a<1。したがって OP=a(1−log⁡a)OP=a(1-\log a)、OQ=1−log⁡aOQ=1-\log a であり、直角三角形の面積は S(a)=12OP⋅OQ=a2(1−log⁡a)2.\displaystyle S(a)=\frac12 OP\cdot OQ=\frac a2(1-\log a)^2.

(3) 0<a<e0<a<e で 1−log⁡a>01-\log a>0 だから、(2)の式を微分すると S′(a)=12((1−log⁡a)2−2(1−log⁡a))=12((log⁡a)2−1).\displaystyle S'(a)=\frac12\left((1-\log a)^2-2(1-\log a)\right) =\frac12\bigl((\log a)^2-1\bigr). 範囲内では log⁡a<1\log a<1 である。したがって 0<a<e−10<a<e^{-1} では S′(a)>0S'(a)>0、e−1<a<ee^{-1}<a<e では S′(a)<0S'(a)<0。ゆえに最大は a=e−1a=e^{-1} でとり、 S(e−1)=12e(1−log⁡(e−1))2=2e.\displaystyle S(e^{-1})=\frac{1}{2e}(1-\log(e^{-1}))^2=\frac2e.

(4) 接線の傾きは 1/a1/a なので法線の傾きは −a-a。法線 mm は y−log⁡a=−a(x−a),y=−ax+a2+log⁡a.y-\log a=-a(x-a),\qquad y=-ax+a^2+\log a. これが (e,0)(e,0) を通る条件は F(a):=a2−ea+log⁡a=0.F(a):=a^2-ea+\log a=0. a>0a>0 で F′(a)=2a−e+1a=2a2−ea+1a=2(a−e/4)2+1−e2/8a.\displaystyle F'(a)=2a-e+\frac1a =\frac{2a^2-ea+1}{a} =\frac{2(a-e/4)^2+1-e^2/8}{a}. 問題文の e<2.719e<2.719 より e2<2.7192=7.392961<8e^2<2.719^2=7.392961<8 だから、分子は正であり F′(a)>0F'(a)>0。従って FF は 0<a≦e0<a\le e の範囲で単調増加する。また lim⁡a→0+F(a)=−∞,F(e)=e2−e2+log⁡e=1>0.\displaystyle \lim\limits _{a\to0+}F(a)=-\infty,\qquad F(e)=e^2-e^2+\log e=1>0. 連続性と中間値の定理により 0<a<e0<a<e の範囲に解が少なくとも一つあり、単調増加性により高々一つである。ゆえに条件を満たす aa はただ1個である。

この問題で使う考え方

  • 三角比による面積
  • 二次関数の最大・最小
  • 対数関数のグラフ・増減
  • 導関数と増減
  • 指数・対数関数の微分
  • 曲線の接線

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