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富山大学/2024年度

富山大学 2024年 数学 第1問解答・解説

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1問題

富山大学2024年度第1問

次の問いに答えよ。

(1) F(t)=t(t+1)+log⁡(t+1−t)F(t)=\sqrt{t(t+1)}+\log(\sqrt{t+1}-\sqrt{t}) とする。t>0t>0 において {F′(t)}2\{F'(t)\}^{2} を求めよ。

(2) 実数 a,ba,b は3つの不等式 a2+b2≦1, a≧0, b≧0a^{2}+b^{2}\le1,\ a\ge0,\ b\ge0 を同時に満たしながら動くとする。座標平面上の点 P(x,y)P(x,y) を x=a+b, y=abx=a+b,\ y=ab によって定め、点 P(x,y)P(x,y) の動く領域を DD とする。

(a) 領域 DD を座標平面上に図示せよ。

(b) 不等式 116≦t≦16\displaystyle \frac{1}{16}\le t\le\frac{1}{6} を満たす tt に対して、直線 y=ty=t と領域 DD の共有点のうち、xx 座標が最小となる点を (f(t),t)(f(t),t)、xx 座標が最大となる点を (g(t),t)(g(t),t) とする。定積分 ∫11616f(t)g(t) dt\displaystyle \int_{\frac{1}{16}}^{\frac{1}{6}}\frac{f(t)}{g(t)}\,dt を求めよ。(解答用紙は1を使用せよ)

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) {F′(t)}2=tt+1\displaystyle \{F'(t)\}^2=\frac{t}{t+1}。 (2)(a) DD は
    0≦x≦2,max⁡(0,x2−12)≦y≦x24\displaystyle 0\le x\le\sqrt2,\qquad \max\left(0,\frac{x^2-1}{2}\right)\le y\le\frac{x^2}{4}
    の領域である。境界は y=x2/4 (0≦x≦2)y=x^2/4\ (0\le x\le\sqrt2)、y=0 (0≦x≦1)y=0\ (0\le x\le1)、y=(x2−1)/2 (1≦x≦2)y=(x^2-1)/2\ (1\le x\le\sqrt2)。 (2)(b) f(t)=2t, g(t)=1+2tf(t)=2\sqrt t,\ g(t)=\sqrt{1+2t} であり、積分値は
    7248−122log⁡32.\displaystyle \frac{7\sqrt2}{48}-\frac{1}{2\sqrt2}\log\frac32.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) s=t(t+1)s=\sqrt{t(t+1)}、u=t+1−tu=\sqrt{t+1}-\sqrt t とおく。すると s′=2t+12s,u′u=−12s\displaystyle s'=\frac{2t+1}{2s},\qquad \frac{u'}{u}=-\frac{1}{2s} である。従って F′(t)=s′+u′u=2t+12s−12s=ts,{F′(t)}2=tt+1.\displaystyle F'(t)=s'+\frac{u'}u =\frac{2t+1}{2s}-\frac1{2s} =\frac{t}{s}, \qquad \{F'(t)\}^2=\frac{t}{t+1}. ここで log⁡\log は自然対数として微分した。

(2) x=a+b, y=abx=a+b,\ y=ab とおく。a,ba,b は z2−xz+y=0z^2-xz+y=0 の非負実根なので、根の和・積と判別式から x≧0,y≧0,x2≧4y.x\ge0,\quad y\ge0,\quad x^2\ge4y. さらに a2+b2=x2−2y≦1a^2+b^2=x^2-2y\le1 より y≧(x2−1)/2y\ge(x^2-1)/2。従って 0≦x≦2,max⁡(0,x2−12)≦y≦x24.\displaystyle 0\le x\le\sqrt2,\qquad \max\left(0,\frac{x^2-1}{2}\right)\le y\le\frac{x^2}{4}. 逆にこの範囲では二次方程式の根は実数で、和と積が非負だから両根は非負であり、a2+b2≦1a^2+b^2\le1 も成り立つ。よってこれが領域 DD の必要十分条件である。上側境界は y=x2/4y=x^2/4、下側境界は 0≦x≦10\le x\le1 で y=0y=0、1≦x≦21\le x\le\sqrt2 で y=(x2−1)/2y=(x^2-1)/2 となる。

(3) y=ty=t では 4t≦x2≦1+2t4t\le x^2\le1+2t。指定範囲では x≧0x\ge0 なので f(t)=2t,g(t)=1+2t.f(t)=2\sqrt t,\qquad g(t)=\sqrt{1+2t}. u=1+2tu=\sqrt{1+2t} とおけば dt=u dudt=u\,du、t=u2−1/2\sqrt t=\sqrt{u^2-1}/\sqrt2 である。積分値は 2∫3/(22)2/3u2−1 du=12[uu2−1−log⁡(u+u2−1)]3/(22)2/3=7248−122log⁡32.\displaystyle \sqrt2\int_{3/(2\sqrt2)}^{2/\sqrt3}\sqrt{u^2-1}\,du =\frac1{\sqrt2}\left[u\sqrt{u^2-1}-\log\left(u+\sqrt{u^2-1}\right)\right]_{3/(2\sqrt2)}^{2/\sqrt3} =\frac{7\sqrt2}{48}-\frac1{2\sqrt2}\log\frac32.

この問題で使う考え方

  • HS_II_DIFFERENTIATION
  • HS_II_INTEGRATION
  • HS_II_CHANGE_OF_VARIABLE
  • HS_I_SYMMETRIC_EXPRESSIONS
  • HS_I_QUADRATIC_DISCRIMINANT

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