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福岡大学 2022年 数学 第II問解答・解説

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1問題

福岡大学2022年度第II問

医療・保健系統(医学部医学科)。次の □\square をうめよ。答は解答用紙の該当欄に記入せよ。

(i) 楕円 C:4x2+y2=4C:4x^2+y^2=4 と直線 ℓ:2x+3y+23=0\ell:2x+\sqrt{3}y+2\sqrt{3}=0 は2点 A(0,−2)A(0,-2) と BB で交わるとき、点 BB の座標は (1)\boxed{\text{(1)}} である。また、楕円 CC 上の点を PP とするとき、点 PP と直線 ℓ\ell の距離が最大となるときの点 PP の座標は (2)\boxed{\text{(2)}} である。

(ii) 実数 x,yx,y が不等式 log⁡y(1−x2+y)≧2\log_y(1-x^2+y)\geq2 をみたすとき、yy の取り得る値の範囲は (3)\boxed{\text{(3)}} であり、xx の取り得る値の範囲は (4)\boxed{\text{(4)}} である。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) B=(−32,−1).\displaystyle (1)\space{}B=\left(-\frac{\sqrt3}{2},-1\right).
    (2) P=(12,3).\displaystyle (2)\space{}P=\left(\frac12,\sqrt3\right).
    (3) 0<y<1 (3)\space{}0<y<1\space{} または 1<y≦1+52.\displaystyle \space{}1<y\le\frac{1+\sqrt5}{2}.
    (4) x∈(−2,−1)∪(−1,1)∪(1,2).(4)\space{}x\in(-\sqrt2,-1)\cup(-1,1)\cup(1,\sqrt2).

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(i)(1) 直線 ℓ\ell を y=−23x−2\displaystyle y=-\frac{2}{\sqrt3}x-2 と表し、楕円の式に代入すると 4x2+(−23x−2)2=4すなわち163x2+83x=0.\displaystyle 4x^2+\left(-\frac{2}{\sqrt3}x-2\right)^2=4 \quad\text{すなわち}\quad \frac{16}{3}x^2+\frac{8}{\sqrt3}x=0. したがって x=0x=0 または x=−32\displaystyle x=-\frac{\sqrt3}{2} である。前者は既知の A(0,−2)A(0,-2) なので、もう一方は y=−1y=-1。ゆえに B(−32,−1).\displaystyle B\left(-\frac{\sqrt3}{2},-1\right).

(i)(2) 楕円上で u=xu=x、v=y/2v=y/2 とおけば u2+v2=1u^2+v^2=1 である。点 P=(x,y)P=(x,y) と直線 ℓ\ell の距離は d=∣2x+3y+23∣7=∣2u+23v+23∣7.\displaystyle d=\frac{|2x+\sqrt3y+2\sqrt3|}{\sqrt7} =\frac{|2u+2\sqrt3v+2\sqrt3|}{\sqrt7}. u2+v2=1u^2+v^2=1 より (2u+23v)2≦(22+(23)2)(u2+v2)=16.(2u+2\sqrt3v)^2\leq(2^2+(2\sqrt3)^2)(u^2+v^2)=16. したがって 2u+23v2u+2\sqrt3v の最大値・最小値はそれぞれ 4,−44,-4 であり、最大値 44 は等号条件 (u,v)=(1/2,3/2)(u,v)=(1/2,\sqrt3/2) でとる。したがって、距離の分子の中身は 23−4 ≦ 2u+23v+23 ≦ 23+4.2\sqrt3-4\ \leq\ 2u+2\sqrt3v+2\sqrt3\ \leq\ 2\sqrt3+4. 23+4>4−232\sqrt3+4>4-2\sqrt3 なので絶対値の最大値は右端でとり、そのとき P=(x,y)=(12,3).\displaystyle P=(x,y)=\left(\frac12,\sqrt3\right).

(ii) 真数を U=1−x2+yU=1-x^2+y とおく。対数の定義域は y>0y>0、y≠1y\ne1、U>0U>0 である。

まず y>1y>1 のとき、底 yy の対数関数は増加するので log⁡yU≧2すなわちU≧y2すなわちx2≦1+y−y2.\log_y U\ge2\quad\text{すなわち}\quad U\ge y^2 \quad\text{すなわち}\quad x^2\le1+y-y^2. このような実数 xx が存在する条件は 1+y−y2≧01+y-y^2\ge0。正の解の境界は φ=(1+5)/2\varphi=(1+\sqrt5)/2 だから、この場合に可能な yy は 1<y≦φ1<y\le\varphi である。実際、範囲内では x=0x=0 とすれば条件を満たす。

次に 0<y<10<y<1 のとき、底 yy の対数関数は減少するので log⁡yU≧2すなわち0<U≦y2すなわち1+y−y2≦x2<1+y.\log_y U\ge2\quad\text{すなわち}\quad 0<U\le y^2 \quad\text{すなわち}\quad 1+y-y^2\le x^2<1+y. この区間はすべての 0<y<10<y<1 で空でない(左端は正で、右端との差は y2>0y^2>0)。以上から 0<y<1 または 1<y≦1+52.\displaystyle 0<y<1\ \text{または}\ 1<y\le\frac{1+\sqrt5}{2}.

最後に xx の範囲を求める。y>1y>1 の場合は x2≦1+y−y2<1x^2\le1+y-y^2<1 なので ∣x∣<1|x|<1。逆に任意の x2<1x^2<1 に対して、y>1y>1 を十分 11 に近く選べば 1+y−y2≧x21+y-y^2\ge x^2 となる。よってこの場合の xx の範囲は −1<x<1-1<x<1。

0<y<10<y<1 の場合は 1+y−y2>11+y-y^2>1、かつ 1+y<21+y<2 より、必要条件は 1<x2<21<x^2<2。逆に 0<q=x2−1<10<q=x^2-1<1 とし、0<ε<min⁡(q,1−q)\displaystyle 0<\varepsilon<\min(q,1-q) を選んで y=1−εy=1-\varepsilon とおく。このとき 0<y<10<y<1、q<yq<y、y(1−y)<qy(1-y)<q であるから 1+y−y2=1+y(1−y)<1+q=x2<1+y.1+y-y^2=1+y(1-y)<1+q=x^2<1+y. したがってこの場合に可能な xx はちょうど 1<x2<21<x^2<2、すなわち −2<x<−1 または 1<x<2-\sqrt2<x<-1\ \text{または}\ 1<x<\sqrt2 である。両場合を合わせると −2<x<−1 または −1<x<1 または 1<x<2.-\sqrt2<x<-1\ \text{または}\ -1<x<1\ \text{または}\ 1<x<\sqrt2.

この問題で使う考え方

  • 二次方程式とグラフ
  • 二次不等式とグラフ
  • 座標による距離
  • 対数関数のグラフ・増減
  • 対数とその性質
  • 楕円

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