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関西医科大学/2023年度/一般(前期)

関西医科大学 2023年 数学 第IV問解答・解説

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1問題

関西医科大学2023年度第IV問

xyxy 平面において,2点 A(3,0)A(3,0),B(−3,0)B(-3,0) からの距離の積が12に等しい点Pの軌跡をCとする。

次の問題①,問題②からいずれか一方のみを選択し,以下の設問に答えよ。なお,解答用紙の選択欄には選択した問題の番号(①または②)を記入すること。

問題①

(1) Cはx軸およびy軸に関して対称であることを示せ。

(2) Cとx軸,Cとy軸との交点の座標をそれぞれ求めよ。

(3) 点Pのy座標のとりうる値の範囲を求めよ。

(4) Cで囲まれた図形を,y軸のまわりに1回転してできる立体の体積を求めよ。

問題②

(1) Cはx軸およびy軸に関して対称であることを示せ。

(2) Cとx軸との交点の座標を求めよ。

(3) f(x)=log⁡(x+x2+4)f(x)=\log\left(x+\sqrt{x^{2}+4}\right) とするとき,f′(x)f'(x) を求めよ。また,不定積分 ∫2x2+4 dx\displaystyle \int 2\sqrt{x^{2}+4}\,dx を求めよ。

(4) Cで囲まれた図形を,x軸のまわりに1回転してできる立体の体積を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • - (1) C\quad C\quad は x\quad x\quad 軸・y\quad y\quad 軸の双方に関して対称。
    - (2) (21,0), (−21,0)\quad (\sqrt{21},0),\space{}(-\sqrt{21},0)\quad
    - (3) f′(x)=1x2+4\displaystyle \quad f'(x)=\dfrac1{\sqrt{x^2+4}}\quad 、∫2x2+4 dx=xx2+4+4log⁡(x+x2+4)+C\displaystyle \quad \displaystyle\int2\sqrt{x^2+4}\,dx=x\sqrt{x^2+4}+4\log(x+\sqrt{x^2+4})+C\quad
    - (4) 24πlog⁡(5+212)−2π21\displaystyle \quad \displaystyle 24\pi\log\left(\frac{5+\sqrt{21}}{2}\right)-2\pi\sqrt{21}

3解答

解答を見る途中式つきの解答

問題② (1)

点 P=(x,y)P=(x,y) から A=(3,0)A=(3,0)、B=(−3,0)B=(-3,0) までの距離の積を D(x,y)=(x−3)2+y2(x+3)2+y2D(x,y)=\sqrt{(x-3)^2+y^2}\sqrt{(x+3)^2+y^2} とおく。すると D(−x,y)=D(x,y),D(x,−y)=D(x,y).D(-x,y)=D(x,y),\qquad D(x,-y)=D(x,y). したがって D(x,y)=12D(x,y)=12 を満たす点を xx 軸または yy 軸について反転した点も同じ等式を満たす。ゆえに CC は両軸に関して対称である。

問題② (2)

xx 軸上では y=0y=0 だから、条件は ∣x−3∣ ∣x+3∣=∣x2−9∣=12.|x-3|\,|x+3|=|x^2-9|=12. よって x2−9=12x^2-9=12 または x2−9=−12x^2-9=-12。前者から x2=21x^2=21、後者から x2=−3x^2=-3 となるが、後者は実数解をもたない。したがって交点は (21,0),(−21,0).\boxed{(\sqrt{21},0),\quad(-\sqrt{21},0)}.

問題② (3)

x+x2+4>0x+\sqrt{x^2+4}>0 はすべての実数 xx で成り立つので、ff は定義される。連鎖律より f′(x)=1+xx2+4x+x2+4=x2+4+xx2+4(x+x2+4)=1x2+4.\displaystyle \begin{aligned} f'(x) &=\frac{1+\dfrac{x}{\sqrt{x^2+4}}}{x+\sqrt{x^2+4}}\\ &=\frac{\sqrt{x^2+4}+x}{\sqrt{x^2+4}\left(x+\sqrt{x^2+4}\right)} =\boxed{\frac1{\sqrt{x^2+4}}}. \end{aligned} ここで log⁡\log は自然対数である。

また、 ddx(xx2+4+4f(x))=x2+4+x2x2+4+4x2+4=2x2+4.\displaystyle \frac{d}{dx}\left(x\sqrt{x^2+4}+4f(x)\right) =\sqrt{x^2+4}+\frac{x^2}{\sqrt{x^2+4}}+\frac4{\sqrt{x^2+4}} =2\sqrt{x^2+4}. したがって ∫2x2+4 dx=xx2+4+4log⁡(x+x2+4)+C.\displaystyle \boxed{\int 2\sqrt{x^2+4}\,dx =x\sqrt{x^2+4}+4\log\left(x+\sqrt{x^2+4}\right)+C}.

問題② (4)

条件を2乗して整理する。v=y2v=y^2 とおくと ((x−3)2+y2)((x+3)2+y2)=144すなわち(x2+y2+9)2−36x2=144すなわちv2+(2x2+18)v+x4−18x2−63=0.\begin{aligned} &\bigl((x-3)^2+y^2\bigr)\bigl((x+3)^2+y^2\bigr)=144\\ &\quad\text{すなわち}\quad (x^2+y^2+9)^2-36x^2=144\\ &\quad\text{すなわち}\quad v^2+(2x^2+18)v+x^4-18x^2-63=0. \end{aligned} この二次方程式の解は v=−x2−9±6x2+4.v=-x^2-9\pm6\sqrt{x^2+4}. マイナスを選んだ解は負なので、曲線上では y2=g(x):=6x2+4−x2−9.y^2=g(x):=6\sqrt{x^2+4}-x^2-9. u=x2≧0u=x^2\ge0 とおくと、g(x)≧0g(x)\ge0 は両辺が非負であることから 6u+4≧u+9すなわち36(u+4)≧(u+9)2すなわち(u−21)(u+3)≦0すなわち0≦u≦21.6\sqrt{u+4}\ge u+9 \quad\text{すなわち}\quad 36(u+4)\ge(u+9)^2 \quad\text{すなわち}\quad (u-21)(u+3)\le0 \quad\text{すなわち}\quad 0\le u\le21. よって −21≦x≦21-\sqrt{21}\le x\le\sqrt{21}。内部では上の二次式が 00 以下となり、その二根のうち一つは負、もう一つが g(x)g(x) である。したがって、固定した xx で許される非負の v=y2v=y^2 は 0≦v≦g(x)0\le v\le g(x) である。この範囲で囲まれた図形の各 xx における断面は、xx 軸を中心とする半径 g(x)\sqrt{g(x)} の円盤である。したがって回転体の体積は V=π∫−2121(6x2+4−x2−9) dx.\displaystyle V=\pi\int_{-\sqrt{21}}^{\sqrt{21}} \left(6\sqrt{x^2+4}-x^2-9\right)\,dx. (3) の原始関数を用いると、被積分関数の原始関数は F(x)=3xx2+4+12log⁡(x+x2+4)−x33−9x.\displaystyle F(x)=3x\sqrt{x^2+4} +12\log\left(x+\sqrt{x^2+4}\right)-\frac{x^3}{3}-9x. L=21L=\sqrt{21} とおけば L2+4=5\sqrt{L^2+4}=5、また log⁡L+55−L=2log⁡L+52\displaystyle \log\frac{L+5}{5-L} =2\log\frac{L+5}{2} ((L+5)(5−L)=25−L2=4(L+5)(5-L)=25-L^2=4)なので F(L)−F(−L)=12L−2L33+12log⁡L+55−L=−2L+24log⁡L+52.\displaystyle \begin{aligned} F(L)-F(-L) &=12L-\frac{2L^3}{3} +12\log\frac{L+5}{5-L}\\ &=-2L+24\log\frac{L+5}{2}. \end{aligned} よって V=24πlog⁡(5+212)−2π21.\displaystyle \boxed{V=24\pi\log\left(\frac{5+\sqrt{21}}{2}\right)-2\pi\sqrt{21}}.

最終答案(選択:問題②)

- (1) CC は xx 軸・yy 軸の双方に関して対称。 - (2) (21,0), (−21,0)(\sqrt{21},0),\ (-\sqrt{21},0) - (3) f′(x)=1x2+4\displaystyle f'(x)=\dfrac1{\sqrt{x^2+4}}、∫2x2+4 dx=xx2+4+4log⁡(x+x2+4)+C\displaystyle\int2\sqrt{x^2+4}\,dx=x\sqrt{x^2+4}+4\log(x+\sqrt{x^2+4})+C - (4) 24πlog⁡(5+212)−2π21\displaystyle 24\pi\log\left(\frac{5+\sqrt{21}}{2}\right)-2\pi\sqrt{21}

使用した解法

距離の積の式の対称性で図形の対称性を示し、座標軸との交点を距離式から求めた。対数関数の微分と原始関数を用いて、曲線で囲まれた領域を円盤法で回転体積に積分した。

この問題で使う考え方

  • 座標による距離
  • 軌跡
  • 二次方程式とグラフ
  • 二次不等式とグラフ
  • 指数・対数関数の微分
  • 合成関数の微分
  • 積の微分
  • 三角・指数・対数関数等の積分

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