関西医科大学 2023 大問Ⅲ(A)
問題
一辺 2 の正三角形の内接円の接点を A,B,C、円周上の点を P、内接円の中心を O とする。
解答
(1)
正三角形の高さは、底辺の中点で直角三角形を作ると 22−12=3 であるから、面積は 3。内接円の半径を R=OA とする。三角形を各辺を底辺とする3つの三角形に分けると、それぞれの高さは R なので、全体の面積は 21R(2+2+2)=3R. よって 3R=3 であり、 OA=R=33.
(2)〜(4)の準備
正三角形の対称性から、A,B,C は内接円上で等間隔に並び、中心角はそれぞれ 120∘ である。座標の原点を O、x 軸の正の向きを OA とし、R=3/3 とおくと、向きを適宜選んで A=(R,0),B=(−2R,23R),C=(−2R,−23R). したがって OA+OB+OC=0,OA⋅OB=OB⋅OC=OC⋅OA=R2cos120∘=−2R2. また ∣OP∣=R である。
(2)
a=OA、b=OB、c=OC、p=OP とする。点を結ぶベクトルは PA=a−p などであるから、 PA⋅PB+PB⋅PC+PC⋅PA=(a⋅b+b⋅c+c⋅a)−2p⋅(a+b+c)+3∣p∣2=−23R2+3R2=23R2=21.
(3)
それぞれの平方を展開して和をとると ∣PA∣2+∣PB∣2+∣PC∣2=3R2+3R2−2p⋅(a+b+c)=6R2=2.
(4)
a+b=−c および a⋅b=−R2/2 より、 PA⋅PB=(a−p)⋅(b−p)=a⋅b−p⋅(a+b)+∣p∣2=2R2+p⋅c. p と c のなす角を θ とすれば、両者の長さは R なので p⋅c=R2cosθ,−1≦cosθ≦1. したがって −2R2≦PA⋅PB≦23R2. 円周上で P=C のとき上端、P が C の対蹠点のとき下端をとる。R2=1/3 より 最大値 21,最小値 −61.
最終答案
- (1) OA=33 - (2) 21 - (3) 2 - (4) 最大値 21、最小値 −61
使用した解法
面積から内接円の半径を求めた。接点の位置を円の中心を原点とする座標・位置ベクトルで表し、内積と長さの二乗を展開した。最大・最小は内積の余弦表示の範囲と、その等号が実現する点で決定した。