関西医科大学 2023 大問Ⅱ(A)
問題の設定
初項 a1=2、初項 b1=0 の等差数列 {an},{bn} があり、自然数 k について ak+1=bk+1、a2k+1=0。また c1=1,cn+1=bn+1an+1cn(n≧1) とする。
解答
(1)
{an} の公差を d とすると、等差数列の一般項より an=2+(n−1)d. 条件 a2k+1=0 を用いて 0=2+2kd,d=−k1. したがって a2=2−k1,ak+1=2+k(−k1)=1.
(2)
{bn} の公差を e とすると bn=(n−1)e。条件 ak+1=bk+1 と (1) の結果から ke=bk+1=ak+1=1,e=k1. よって b2=k1,b2k+1=2ke=2.
(3)
j≧1 に対して aj+1=2−kj=k2k−j,bj+1=kj, ゆえに bj+1aj+1=j2k−j. k は自然数なので bj+1=j/k=0 であり、漸化式の商は常に定義される。したがって、漸化式を順に用いると cn=j=1∏n−1j2k−j. 特に 1≦n≦2k では cn=(n−1)!(2k−1)(2k−2)⋯(2k−n+1)=(2k−n)!(n−1)!(2k−1)!=(n−12k−1). ここで n=1 の場合の積は空積として 1 とする。 よって ck=(k−12k−1). また c2k=(2k−12k−1)=1.
(4)
1≦n≦2k で cn=(n−12k−1)。N=2k−1、m=n−1 とおくと、隣り合う二項係数の比は (mN)(m+1N)=m+1N−m=m+12k−1−m. これは m<k−1 で 1 より大きく、m=k−1 で 1、m>k−1 で 1 より小さい。よって最大となるのは m=k−1,k、すなわち n=k,k+1 である。さらに c2k+1=0(積に j=2k の因子が入り)、以後も漸化式から cn=0 なので、これらが全体での最大位置である。
n=k または n=k+1
(5)
(3) の式を使い、m=r−1 と置き換えると r=1∑2kcr=m=0∑2k−1(m2k−1)=(1+1)2k−1=22k−1. ここでは二項定理を用いた。
最終答案
- (1) a2=2−k1,ak+1=1 - (2) b2=k1,b2k+1=2 - (3) ck=(k−12k−1),c2k=1 - (4) n=k または n=k+1 - (5) r=1∑2kcr=22k−1
使用した解法
等差数列の一般項から公差を決定し、定義された漸化式を積の形にして二項係数と比較した。最大値は隣り合う二項係数の比で判定し、和は二項定理で求めた。