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日本医科大学/2022年度/前期

日本医科大学 2022年 数学 第II問解答・解説

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1問題

日本医科大学2022年度第II問

nn を1以上の整数とし,x,yx,y を1以上 nn 以下の整数とする。中が見えない2つの箱 A,BA,B があり,AA には赤球 xx 個と白球 n−xn-x 個が,BB には赤球 yy 個と白球 n−yn-y 個が,それぞれ入っている。どの目も出る確率が 16\displaystyle \frac{1}{6} である1つのさいころを1回投げて,1の目が出たら AA から1球を取り出し,1以外の目が出たら BB から1球を取り出すことを考える。その結果,赤球が取り出されたとき,この赤球が AA から取り出された確率を pp として以下の各問いに答えよ。   問1 pp を求めよ。答えのみでよい。   問2 16≦p≦27\displaystyle \frac{1}{6}\leq p\leq\frac{2}{7} を満たす座標平面上の点 (x,y)(x,y) の個数 N(n)N(n) を求めよ。   問3 問2の N(n)N(n) に対して,N(n)<2022N(n)<2022 を満たす最大の整数 nn を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

条件付き確率を求めて確率範囲を整数の帯状領域に直し、nの偶奇で格子点を数える。閾値近くを計算して最大nを決める。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • p=xx+5y,N(n)={q(q+2)n=2q,q2+3q+1n=2q+1,max⁡{n:N(n)<2022}=87.\displaystyle p=\frac{x}{x+5y},\qquad N(n)=\begin{cases}q(q+2)&n=2q,\\q^2+3q+1&n=2q+1,\end{cases}\qquad \max\{n:N(n)<2022\}=87.

4解答

解答を見る途中式つきの解答

赤球がAから出る確率は (1/6)(x/n)、赤球がBから出る確率は (5/6)(y/n) なので、条件付き確率は  p=x/6x/6+5y/6=xx+5y. 分母は正である。16≦p≦27 を x,y で整理すると  x≧y,x≦2y。従って y を固定すると x=y,y+1,…,min⁡(2y,n) である。n=2q のとき、1≦y≦q の寄与は y+1 個、q+1≦y≦2q の寄与は 2q−y+1 個だから、  N(2q)=∑y=1q(y+1)+∑y=q+12q(2q−y+1)=q(q+2).n=2q+1 のとき、前半 1≦y≦q は同様で、後半 q+1≦y≦2q+1 の個数は 2q+2−y なので、  N(2q+1)=∑y=1q(y+1)+∑y=q+12q+1(2q+2−y)=q2+3q+1.n=87 では q=43 で N(87)=432+3⋅43+1=1979<2022。一方 n=88 では q=44 で N(88)=44(44+2)=2024≧2022。N(n) は n とともに増加するため、条件を満たす最大の n は 87。単調性も偶奇公式から直接確認できる。q≧0 に対して  N(2q+1)−N(2q)=q+1>0,N(2q+2)−N(2q+1)=q+2>0. よって N(n) は整数 n≧1 でnが1増えるたびに必ず増加する。\displaystyle \text{赤球がAから出る確率は }(1/6)(x/n)\text{、赤球がBから出る確率は }(5/6)(y/n)\text{ なので、条件付き確率は}\;p=\frac{x/6}{x/6+5y/6}=\frac{x}{x+5y}.\text{ 分母は正である。}\quad \frac16\leq p\leq\frac27\text{ を }x,y\text{ で整理すると}\;x\geq y,\quad x\leq2y\text{。従って }y\text{ を固定すると }x=y,y+1,\ldots,\min(2y,n)\text{ である。}\quad n=2q\text{ のとき、}1\leq y\leq q\text{ の寄与は }y+1\text{ 個、}q+1\leq y\leq2q\text{ の寄与は }2q-y+1\text{ 個だから、}\;N(2q)=\sum\limits _{y=1}^q(y+1)+\sum\limits _{y=q+1}^{2q}(2q-y+1)=q(q+2).\quad n=2q+1\text{ のとき、前半 }1\leq y\leq q\text{ は同様で、後半 }q+1\leq y\leq2q+1\text{ の個数は }2q+2-y\text{ なので、}\;N(2q+1)=\sum\limits _{y=1}^q(y+1)+\sum\limits _{y=q+1}^{2q+1}(2q+2-y)=q^2+3q+1.\quad n=87\text{ では }q=43\text{ で }N(87)=43^2+3\cdot43+1=1979<2022\text{。一方 }n=88\text{ では }q=44\text{ で }N(88)=44(44+2)=2024\geq2022\text{。}N(n)\text{ は }n\text{ とともに増加するため、条件を満たす最大の }n\text{ は }87\text{。}\quad \text{単調性も偶奇公式から直接確認できる。}q\geq0\text{ に対して}\;N(2q+1)-N(2q)=q+1>0,\quad N(2q+2)-N(2q+1)=q+2>0.\text{ よって }N(n)\text{ は整数 }n\geq1\text{ でnが1増えるたびに必ず増加する。}

この問題で使う考え方

  • 条件付き確率
  • 確率の基本法則
  • 和の法則
  • 一次不等式
  • 総和記号と数列の和
  • 等差数列の一般項と和

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