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昭和大学/2007年度

昭和大学 2007年 数学 第1問解答・解説

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1問題

昭和大学2007年度第1問

次の各問に答えよ。ただし、答は結果のみを解答欄に記入せよ。

(1) (x2−1x3)10\displaystyle \left(x^2-\frac{1}{x^3}\right)^{10} を展開したときの x−5x^{-5} の係数を求めよ。

(2) 0<x<π2\displaystyle 0<x<\frac{\pi}{2} のとき、方程式 sin⁡x=∣tan⁡2x∣\sin x=|\tan 2x| の解を α\alpha とする。cos⁡α\cos\alpha の値を求めよ。

(3) 初項 aa、公差 dd の等差数列 a1(=a),a2,a3,…a_1(=a),a_2,a_3,\ldots があり、その第5項は132である。また、第 nn 項までの和を SnS_n とするとき、S20>0S_{20}>0 かつ S21<0S_{21}<0 である。

(3-1) 公差 dd のとりうる値の範囲を求めよ。

(3-2) an<0a_n<0 となる最小の nn の値を求めよ。

(4) △ABC\triangle ABC およびその内部の点 PP があり、 △PBC:△PCA:△PAB=2:4:5\triangle PBC:\triangle PCA:\triangle PAB=2:4:5 をみたしている。いま3点 A,B,CA,B,C の位置ベクトルをそれぞれ a⃗,b⃗,c⃗\vec{a},\vec{b},\vec{c} とする。このとき、点 PP の位置ベクトルを a⃗,b⃗,c⃗\vec{a},\vec{b},\vec{c} を用いて表せ。

(5) f(x)=4xsin⁡x+2∫0π2f(t)cos⁡t dt\displaystyle f(x)=4x\sin x+2\int_0^{\frac{\pi}{2}}f(t)\cos t\,dt をみたす関数 f(x)f(x) を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) −252,\space{}-252,\quad (2) 3−12,\displaystyle \space{}\frac{\sqrt3-1}{2},\quad (3-1) −24<d<−22,\space{}-24<d<-22,\quad (3-2) 11,\space{}11,\quad (4) 2a⃗+4b⃗+5c⃗11,\displaystyle \space{}\frac{2\vec a+4\vec b+5\vec c}{11},\quad (5) f(x)=4xsin⁡x−π.\space{}f(x)=4x\sin x-\pi.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 二項展開で、後ろの項 −x−3-x^{-3} を kk 個選んだ項の xx の指数は 2(10−k)−3k=20−5k2(10-k)-3k=20-5k である。これが −5-5 となるのは k=5k=5 のときなので、求める係数は (105)(−1)5=−252.\displaystyle \binom{10}{5}(-1)^5=-252.

(2) x=π/4x=\pi/4 では tan⁡2x\tan 2x が定義されない。まず 0<x<π/40<x<\pi/4 では tan⁡2x>0\tan 2x>0 だから、sin⁡x=tan⁡2x\sin x=\tan 2x である。sin⁡x>0\sin x>0 を用いて両辺を整理すると cos⁡2x=2cos⁡x.\cos 2x=2\cos x. u=cos⁡xu=\cos x とおけば 2u2−2u−1=02u^2-2u-1=0 となるが、根は 1±32\displaystyle \frac{1\pm\sqrt3}{2} であり、2/2<u<1\sqrt2/2<u<1 を満たすものはない。したがってこの区間に解はない。

次に π/4<x<π/2\pi/4<x<\pi/2 では tan⁡2x<0\tan 2x<0 なので ∣tan⁡2x∣=−tan⁡2x|\tan 2x|=-\tan 2x である。再び sin⁡x>0\sin x>0 を用いて整理すると cos⁡2x=−2cos⁡x.\cos 2x=-2\cos x. u=cos⁡xu=\cos x とおけば 2u2+2u−1=02u^2+2u-1=0 となる。根のうち 0<u<2/20<u<\sqrt2/2 を満たすのは u=(3−1)/2u=(\sqrt3-1)/2 だけである。よって cos⁡α=3−12.\displaystyle \cos\alpha=\frac{\sqrt3-1}{2}.

(3-1) 第5項の条件から a+4d=132a+4d=132、したがって a=132−4da=132-4d である。等差数列の和の公式に代入すると S20=10(2a+19d)=10(264+11d)>0S_{20}=10(2a+19d)=10(264+11d)>0 より d>−24d>-24 であり、 S21=212(2a+20d)=212(264+12d)<0\displaystyle S_{21}=\frac{21}{2}(2a+20d)=\frac{21}{2}(264+12d)<0 より d<−22d<-22 である。したがって −24<d<−22.-24<d<-22.

(3-2) 一般項は an=a+(n−1)d=132+(n−5)d.a_n=a+(n-1)d=132+(n-5)d. n≦5n\le5 なら d<0d<0 より an≧132>0a_n\ge132>0 である。6≦n≦106\le n\le10 なら 1≦n−5≦51\le n-5\le5 と d>−24d>-24 から an=132+(n−5)d>132−24(n−5)≧12>0.a_n=132+(n-5)d>132-24(n-5)\ge12>0. 一方、n=11n=11 では d<−22d<-22 なので a11=132+6d<0a_{11}=132+6d<0。ゆえに条件を初めて満たすのは n=11n=11 である。

(4) PP の位置ベクトルを p⃗=λa⃗+μb⃗+νc⃗\vec p=\lambda\vec a+\mu\vec b+\nu\vec c(λ+μ+ν=1\lambda+\mu+\nu=1)とおく。面積を [ABC][ABC] などと表すと、面積の比は [PBC]:[PCA]:[PAB]=λ:μ:ν[PBC]:[PCA]:[PAB]=\lambda: \mu: \nu である。与えられた比より (λ,μ,ν)=(2,4,5)/11(\lambda,\mu,\nu)=(2,4,5)/11 となるから、 p⃗=2a⃗+4b⃗+5c⃗11.\displaystyle \vec p=\frac{2\vec a+4\vec b+5\vec c}{11}.

(5) I=∫0π/2f(t)cos⁡t dt\displaystyle I=\displaystyle\int_0^{\pi/2}f(t)\cos t\,dt とおくと、元の式は f(x)=4xsin⁡x+2If(x)=4x\sin x+2I である。これを II の定義に代入し、部分積分で積分値を計算すると I=4∫0π/2tsin⁡tcos⁡t dt+2I∫0π/2cos⁡t dt=4⋅π8+2I=π2+2I.\displaystyle I=4\int_0^{\pi/2}t\sin t\cos t\,dt+2I\int_0^{\pi/2}\cos t\,dt =4\cdot\frac{\pi}{8}+2I=\frac{\pi}{2}+2I. したがって I=−π/2I=-\pi/2 であり、 f(x)=4xsin⁡x−π.f(x)=4x\sin x-\pi. 実際、この関数では ∫0π/2f(t)cos⁡t dt=π/2−π=−π/2\displaystyle \int_0^{\pi/2}f(t)\cos t\,dt=\pi/2-\pi=-\pi/2 となり、元の式を満たす。

この問題で使う考え方

  • 二項定理
  • 三角関数の周期・グラフ
  • 二倍角の公式
  • 二次方程式とグラフ
  • 等差数列の一般項と和
  • 一次不等式
  • 位置ベクトル
  • ベクトルによる図形の考察

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