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昭和大学/2007年度

昭和大学 2007年 数学 第3問解答・解説

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1問題

昭和大学2007年度第3問

まず AA を読んで設問(1)、(2)に、次に BB を読んで設問(3)~(6)に答えよ。ただし、答は結果のみを解答欄に記入せよ。

A 生体に投与された薬物の体内量は時間の経過につれて減少する。いま、ある薬物の時刻 tt における体内量を yy とする。このとき、時刻 t=t0t=t_0 における体内量を c (c>0)c\ (c>0) とすれば、その後の体内量は関係式 y=ce−k(t−t0)y=ce^{-k(t-t_0)} に従って減少することが知られている。ただし、ee は自然対数の底、kk は正の定数である。

(1) この薬物の体内量の変化速度 dydt\displaystyle \frac{dy}{dt} を yy を使った式で表せ。

(2) yy の値が初期の値 cc から c/2c/2 にまで減少するのにかかる時間を求めよ。

B いま、aa を正の定数とし、Aにおける薬物の、時刻 t=0t=0 における体内量を aa とする。また、その後、単位時間が経過するたびに(すなわち、時刻 t=1,2,3,…t=1,2,3,\ldots において)、この薬物を aa だけ追加投与し続けるものとする。なお薬物の投与の際、体内量は投与量だけ瞬時に増加するものとする。

(3) 時刻 t=2t=2 における、追加投与直前の体内量を求めよ。

(4) nn を正の整数とする。このとき、時刻 t=nt=n における、追加投与直前の体内量を求めよ。

(5) (4)で求めた体内量の、n→∞n\to\infty としたときの極限値を求めよ。

(6) 追加投与の時間間隔を変更して、単位時間の2倍が経過するたびに(すなわち、時刻 t=2,4,6,…t=2,4,6,\ldots において)、この薬物を aa だけ追加投与し続けるものとする。なお、薬物の投与の際、体内量が投与量だけ瞬時に増加することは同じである。このとき、設問(5)に相当する極限値を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) −ky,\space{}-ky,\quad (2) log⁡2k,\displaystyle \space{}\frac{\log 2}{k},\quad (3) a(e−k+e−2k),\space{}a(e^{-k}+e^{-2k}),\quad (4) a(1−e−nk)ek−1,\displaystyle \space{}\frac{a(1-e^{-nk})}{e^k-1},\quad (5) aek−1,\displaystyle \space{}\frac{a}{e^k-1},\quad (6) ae2k−1.\displaystyle \space{}\frac{a}{e^{2k}-1}.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

A (1) y=ce−k(t−t0)y=ce^{-k(t-t_0)} を tt で微分すると dydt=−kce−k(t−t0)=−ky.\displaystyle \frac{dy}{dt}=-kce^{-k(t-t_0)}=-ky.

A (2) y=c/2y=c/2 となる時刻を tt とすると ce−k(t−t0)=c2,\displaystyle ce^{-k(t-t_0)}=\frac c2, c>0c>0 より e−k(t−t0)=1/2e^{-k(t-t_0)}=1/2 である。したがって経過時間は t−t0=log⁡2k.\displaystyle t-t_0=\frac{\log 2}{k}.

B (3) 1単位時間で残る割合を r=e−kr=e^{-k} とおく(0<r<10<r<1)。時刻1の追加投与直後には、初期量が arar 残り、これに aa が加わる。時刻2の追加投与直前にはこれがさらに rr 倍されるので a(1+r)r=a(r+r2)=a(e−k+e−2k).a(1+r)r=a(r+r^2)=a(e^{-k}+e^{-2k}).

B (4) 時刻 nn の追加投与直前には、時刻0の初期量と時刻 1,2,…,n−11,2,\ldots,n-1 の追加量がそれぞれ投与後 n,n−1,…,1n,n-1,\ldots,1 単位時間減衰している。よって an∗=a∑j=1nrj=ar(1−rn)1−r=a(1−e−nk)ek−1.\displaystyle a_n^{\ast}=a\sum\limits _{j=1}^{n}r^j =\frac{ar(1-r^n)}{1-r} =\frac{a(1-e^{-nk})}{e^k-1}. 最後の等号では分子・分母に eke^k を掛けた。したがって求める体内量は a(1−e−nk)ek−1\displaystyle\frac{a(1-e^{-nk})}{e^k-1} である。

B (5) k>0k>0 より e−nk→0e^{-nk}\to0 であるため、(4)から lim⁡n→∞an∗=aek−1.\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}a_n^{\ast}=\frac{a}{e^k-1}.

B (6) 追加投与が2単位時間ごとであるとき、時刻 2n2n の投与直前に残る量は、初期量と過去の投与量の減衰分の和 a∑j=1ne−2kj=ae−2k(1−e−2kn)1−e−2k\displaystyle a\sum\limits _{j=1}^{n}e^{-2kj} =\frac{a e^{-2k}(1-e^{-2kn})}{1-e^{-2k}} である。n→∞n\to\infty とすると ae−2k1−e−2k=ae2k−1.\displaystyle \frac{a e^{-2k}}{1-e^{-2k}}=\frac{a}{e^{2k}-1}.

この問題で使う考え方

  • 指数・対数関数の微分
  • 合成関数の微分
  • 対数とその性質
  • 等比数列の一般項と和
  • 数列の極限

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