(1) BC=c−b より ∣BC∣2=∣c∣2+∣b∣2−2b⋅c=16+36−12=40, したがって ∣BC∣=210 である。
D は BC 上にあるので、ある実数 t を用いて AD=b+t(c−b) と表せる。D は直径 AB の円周上にあるから ∠ADB=90∘、よって AD⋅DB=0 である。DB=t(b−c) だから、内分点の場合には {b+t(c−b)}⋅(c−b)=0. ここで b⋅(c−b)=6−36=−30、∣c−b∣2=40 より −30+40t=0、すなわち t=43。したがって AD=41b+43c.
垂心 H の位置ベクトルを AH=xb+yc とおく。BH⊥AC、CH⊥AB より (xb+yc−b)⋅c=0,(xb+yc−c)⋅b=0, したがって 6x+16y=6、36x+6y=6。これを解くと x=91, y=31 なので AH=91b+31c.
(2) 面積と辺の長さを求めるため、直交座標を用いる。A=(0,0),B=(6,0) とし、∣AC∣=4、b⋅c=6 から C=(1,15) と置ける(上下を反転しても円の面積は変わらない)。(1)の位置ベクトルから D=(49,4315),E=(83,8315),H=(1,315). 実際、E=λC とおいて直径円の条件 AE⋅EB=0 を使うと λ(6−16λ)=0 となり、E=A より λ=83 である。各点の距離を計算すると DE=4310,EH=615,HD=656. ∠EDH=θ とする。余弦定理より cosθ=2DEDHDE2+DH2−EH2=415, よって sinθ=41(D,E,H は一直線上でないので正の値をとる)。三角形 DEH の面積を K とすると K=21DE⋅DHsinθ=32515. その外接円の半径を R とする。辺 EH に対する円周角を ϕ=∠EDH とすれば、弦と半径でできる二等辺三角形を二等分することで EH=2Rsinϕ を得る。また K=21DE⋅DHsinϕ だから、sinϕ=2K/(DE⋅DH) を代入して R=4KDE⋅DH⋅EH=315. したがって円の面積は πR2=35π である。
(3) AP=ub+vc とおく。直径 AB の円上にある条件と内積の条件から ∣AP∣2=AP⋅b=227,36u+6v=227, すなわち 6u+v=49。これを ∣ub+vc∣2=36u2+12uv+16v2 に代入すると ∣AP∣2=1681+15v2=227, よって v=±43。v=43 のとき u=41 となり、これは (1) で求めた点 D である。座標では P の y 座標は v15 である。D の y 座標は正なので、D を含まない方の弧は y<0 側にあり、v=−43 を選ぶ。このとき u=21 である。したがって AP=21b−43c.