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福島県立医科大学/2025年度/前期

福島県立医科大学 2025年 数学 第1問解答・解説

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1問題

福島県立医科大学2025年度第1問

以下の各問いに答えよ。

(1) a1=1a_1=1,a2=8a_2=8,anan+2=4an+12a_na_{n+2}=4a_{n+1}^2 で定義される数列 {an}\{a_n\} の一般項を求めよ。

(2) 赤玉5個と白玉19個,計24個の玉がある。また,3行8列のマス目状の器があり,1つのマスに1個の玉が入る。24個の玉をこの器にランダムに配置する。このとき,赤玉を1個以上含む列が4つ以下である確率を求めよ。また,赤玉を1個以上含む列が3つである確率を求めよ。

(3) 微分可能な関数 f(x)f(x) が,x≧0x\geq 0 で不等式 f′(x)≦−2xf(x)f'(x)\leq -2xf(x) を満たすとき,x≧0x\geq 0 で不等式 f(x)≦f(0)e−x2f(x)\leq f(0)e^{-x^2} が成り立つことを示せ。

(4) 双曲線 x2−y2=−1x^2-y^2=-1 と直線 y=2y=2 で囲まれた図形の面積を求めよ。

(5) 媒介変数 tt を用いて x=cos⁡t, y=sin⁡2tx=\cos t,\ y=\sin 2t と表される曲線の概形を描け。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    an=2n2−1a_n=2^{n^2−1}
  • (2)
    赤玉を含む列が4つ以下: 172253\displaystyle \frac{172}{253};ちょうど3列: 2521771\displaystyle \frac{252}{1771}
  • (3)
    f(x)≦f(0)e−x2(x≧0)f(x)\leq f(0)e^{-x^2}\quad(x\geq0)
  • (4)
    23−ln⁡(2+3)2\sqrt3-\ln(2+\sqrt3)
  • (5)
    y2=4x2(1−x2), −1≦x≦1y^2=4x^2(1-x^2),\ -1\leq x\leq1。原点で交差する左右2つの輪からなる横向きの8の字。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 漸化式と初項から、すべての ana_n は正である。そこで rn=an+1an\displaystyle r_n=\dfrac{a_{n+1}}{a_n} とおくと、 rn+1=an+2an+1=4an+1an=4rn,r1=8.\displaystyle r_{n+1}=\frac{a_{n+2}}{a_{n+1}}=4\frac{a_{n+1}}{a_n}=4r_n,\qquad r_1=8. よって rn=8⋅4n−1r_n=8\cdot4^{n-1} であり、 an=∏j=1n−1rj=8n−14(n−1)(n−2)/2=2n2−1.\displaystyle a_n=\prod\limits _{j=1}^{n-1}r_j =8^{n-1}4^{(n-1)(n-2)/2} =2^{n^2-1}. n=1,2n=1,2 でそれぞれ 1,81,8 となり、またこの式を漸化式に代入すると両辺の指数は 2n2+4n+22n^2+4n+2 で一致する。

(2) 赤玉5個の入るマスを選ぶ方法は全部で (245)\displaystyle \binom{24}{5} 通りで、これらは同様に確からしい。赤玉を含む列が kk 列のとき、まずその列を (8k)\displaystyle \binom{8}{k} 通りに選ぶ。選んだ列の各々に少なくとも1個、最大3個の赤玉が入る。5個を2列に分ける場合は個数が (2,3)(2,3) なので、各列の選び方は (32)(33)+(33)(32)=6\displaystyle \binom32\binom33+\binom33\binom32=6 通りである。3列の場合、個数の組は (3,1,1)(3,1,1) または (2,2,1)(2,2,1) だから、固定した3列で 3(33)(31)2+3(31)(32)2=27+81=108\displaystyle 3\binom33\binom31^2+3\binom31\binom32^2=27+81=108 通りである。4列の場合の個数は (2,1,1,1)(2,1,1,1) なので、固定した4列で 4(32)(31)3=324\displaystyle 4\binom32\binom31^3=324 通りである。5個の赤玉は1列には入らないため、4列以下となる確率は (82)⋅6+(83)⋅108+(84)⋅324(245)=2889642504=172253.\displaystyle \frac{\binom82\cdot6+\binom83\cdot108+\binom84\cdot324}{\binom{24}{5}} =\frac{28896}{42504}=\frac{172}{253}. ちょうど3列となる確率は (83)⋅108(245)=604842504=2521771.\displaystyle \frac{\binom83\cdot108}{\binom{24}{5}} =\frac{6048}{42504}=\frac{252}{1771}.

(3) g(x)=f(x)ex2g(x)=f(x)e^{x^2} とおくと、 g′(x)=ex2{f′(x)+2xf(x)}≦0g'(x)=e^{x^2}\{f'(x)+2xf(x)\}\leq0 である。したがって gg は x≧0x\geq0 で単調非増加であり、g(x)≦g(0)=f(0)g(x)\leq g(0)=f(0) となる。e−x2>0e^{-x^2}>0 を掛ければ f(x)≦f(0)e−x2f(x)\leq f(0)e^{-x^2} を得る。x=0x=0 では等号である。

(4) 双曲線は y=±x2+1y=\pm\sqrt{x^2+1} と表せる。直線 y=2y=2 は上側の枝と x=±3x=\pm\sqrt3 で交わるので、囲まれた部分の面積を SS とすると S=2∫03{2−x2+1} dx.\displaystyle S=2\int_0^{\sqrt3}\{2-\sqrt{x^2+1}\}\,dx. I=∫03x2+1 dx\displaystyle I=\int_0^{\sqrt3}\sqrt{x^2+1}\,dx とおく。部分積分と x2x2+1=x2+1−1x2+1\displaystyle \dfrac{x^2}{\sqrt{x^2+1}}=\sqrt{x^2+1}-\dfrac1{\sqrt{x^2+1}} より、 I=23−I+∫03dxx2+1.\displaystyle I=2\sqrt3-I+\int_0^{\sqrt3}\frac{dx}{\sqrt{x^2+1}}. 最後の積分では ddxln⁡(x+x2+1)=1x2+1\displaystyle \dfrac{d}{dx}\ln(x+\sqrt{x^2+1})=\dfrac1{\sqrt{x^2+1}} だから、 2I=23+ln⁡(2+3),S=43−2I=23−ln⁡(2+3).2I=2\sqrt3+\ln(2+\sqrt3),\qquad S=4\sqrt3-2I=2\sqrt3-\ln(2+\sqrt3).

(5) y=2sin⁡tcos⁡ty=2\sin t\cos t と x=cos⁡tx=\cos t から y2=4x2(1−x2),−1≦x≦1.y^2=4x^2(1-x^2),\qquad -1\leq x\leq1. 曲線は xx 軸、yy 軸に関して対称で、(−1,0),(0,0),(1,0)(-1,0),(0,0),(1,0) を通る。また 4x2(1−x2)=1−(2x2−1)2≦14x^2(1-x^2)=1-(2x^2-1)^2\leq1 なので ∣y∣≦1|y|\leq1 であり、x=±12\displaystyle x=\pm\dfrac1{\sqrt2} で上下の極値 y=±1y=\pm1 をとる。原点で交わる左右2つの輪からなる横向きの8の字を描く。媒介変数を 00 から 2π2\pi まで増やすと、主要点は (1,0),(12,1),(0,0),(−12,−1),(−1,0),(−12,1),(0,0),(12,−1),(1,0)\displaystyle (1,0),\left(\frac1{\sqrt2},1\right),(0,0), \left(-\frac1{\sqrt2},-1\right),(-1,0), \left(-\frac1{\sqrt2},1\right),(0,0), \left(\frac1{\sqrt2},-1\right),(1,0) の順に通る。

数列は隣接項比の等比性から積をとる。配置確率は赤玉を含む列数と各列内の個数分布で場合分けする。微分不等式はf(x)e^{x²}の単調性に帰着し、面積は左右対称性と部分積分で求める。媒介曲線は媒介変数消去後、対称性と極値・通過順を確認して形を確定する。

この問題で使う考え方

  • 隣接項比の漸化式
  • 列占有数ごとの場合分け
  • 積の微分と単調性
  • 対称性と部分積分
  • 媒介変数消去と代表点確認

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