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兵庫医科大学/2019年度/一般

兵庫医科大学 2019年 数学 第2問解答・解説

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1問題

兵庫医科大学2019年度第2問

下図のような五芒星 ABCDEFGHIJABCDEFGHIJ がある。AE=EI=IC=CG=GAAE=EI=IC=CG=GA であり,点 A,C,E,G,IA,C,E,G,I は同一円周上にある。AE=1AE=1 として,以下の問いに答えよ。なお,途中の式や考え方等も記入すること。

五芒星の図で、外側の頂点は上のAから左のC、左下のE、右下のG、右のIで、線分AE、EI、IC、CG、GAが実線で描かれている。交点BはAEとIC、DはAEとCG、FはEIとCG、HはEIとGA、JはICとGAの交点に表示され、中央に五角形BDFHJができている。

(1) △ABJ≡△CBD\triangle ABJ\equiv\triangle CBD を証明せよ。   (2) 線分 ADAD の長さを求めよ。   (3) 五芒星の面積を求めよ。   (4) 線分 BD,DF,FH,HJ,JBBD, DF, FH, HJ, JB を折り目として折り,五角形 BDFHJBDFHJ を底面とする五角錐を作る。この五角錐の体積を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)△ABJ≡△CBD.(1)\quad \triangle ABJ\equiv\triangle CBD.
    (2)AD=5−12.\displaystyle (2)\quad AD=\frac{\sqrt5-1}{2}.
    (3)5−25410−25.\displaystyle (3)\quad \frac{5-2\sqrt5}{4}\sqrt{10-2\sqrt5}.
    (4)95−2012.\displaystyle (4)\quad \frac{9\sqrt5-20}{12}.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

円周上の点の順を図の通り A,C,E,G,IA,C,E,G,I とする。等しい星形の弦 AE,EI,IC,CG,GAAE,EI,IC,CG,GA に対応する二つの連続した弧の和はどれも等しい。五つの弧の長さを順に比べると、隣接する弧の長さはすべて等しくなる。したがって外側の五角形 ACEGIACEGI は正五角形で、中心角は 72∘72^\circ である。円周角の定理から、各先端の角は 36∘36^\circ である。

(1) 五回回転対称性により AB=AJ=CB=CDAB=AJ=CB=CD である。また ∠BAJ=∠BCD=36∘\angle BAJ=\angle BCD=36^\circ。対応する二辺とその間の角が等しいから △ABJ≅△CBD.\triangle ABJ\cong\triangle CBD.

(2) c=cos⁡36∘c=\cos36^\circ と置く。3⋅36∘=180∘−2⋅36∘3\cdot36^\circ=180^\circ-2\cdot36^\circ なので cos⁡108∘=−cos⁡72∘\cos108^\circ=-\cos72^\circ。加法定理と二倍角の公式から 4c3−3c=−(2c2−1),(c+1)(4c2−2c−1)=0.4c^3-3c=-(2c^2-1),\qquad (c+1)(4c^2-2c-1)=0. 0<c<10<c<1 だから c=(1+5)/4c=(1+\sqrt5)/4 である。外側正五角形の一辺を s=ACs=AC とすると、AE=AG=1AE=AG=1 かつ ∠EAG=36∘\angle EAG=36^\circ より余弦定理で s=EG=2−2c=5−12.\displaystyle s=EG=\sqrt{2-2c}=\frac{\sqrt5-1}{2}. 三角形 ACDACD では円周角から ∠CAD=36∘\angle CAD=36^\circ、∠ACD=72∘\angle ACD=72^\circ である。残りの ∠ADC\angle ADC も 72∘72^\circ なので AD=AC=sAD=AC=s。従って AD=5−12.\displaystyle AD=\frac{\sqrt5-1}{2}.

(3) 先端三角形の等辺の長さを l=AB=AJl=AB=AJ、中央正五角形の一辺を q=BJq=BJ とする。五回対称性により AB=DEAB=DE だから、AE=1AE=1 と AD=sAD=s より l=DE=1−s=3−52,q=CI−CB−IJ=1−2l=5−2.\displaystyle l=DE=1-s=\frac{3-\sqrt5}{2},\qquad q=CI-CB-IJ=1-2l=\sqrt5-2. sin⁡36∘>0\sin36^\circ>0 と c=(1+5)/4c=(1+\sqrt5)/4 から sin⁡36∘=1−c2=10−254.\displaystyle \sin36^\circ=\sqrt{1-c^2}=\frac{\sqrt{10-2\sqrt5}}4. 中央正五角形の面積は、辺長 qq、中心から辺までの距離 q/(2tan⁡36∘)q/(2\tan36^\circ) より S0=5q2cot⁡36∘/4S_0=5q^2\cot36^\circ/4 である。五つの先端三角形の面積の和は 5l2sin⁡36∘/25l^2\sin36^\circ/2。従って五芒星の面積は S∗=5q24cot⁡36∘+5l22sin⁡36∘=5−25410−25.\displaystyle S_*=\frac{5q^2}{4}\cot36^\circ+\frac{5l^2}{2}\sin36^\circ =\frac{5-2\sqrt5}{4}\sqrt{10-2\sqrt5}.

(4) 折り上げると、底面は一辺 qq の正五角形で、五つの側辺はいずれも ll である。底面の外接円半径は R=q/(2sin⁡36∘)R=q/(2\sin36^\circ) で、頂点は底面の中心の真上にある。高さ HH は三平方の定理から H2=l2−R2=(3−52)2−(5−2)24sin⁡236∘=1−255>0.\displaystyle H^2=l^2-R^2 =\left(\frac{3-\sqrt5}{2}\right)^2 -\frac{(\sqrt5-2)^2}{4\sin^2 36^\circ} =1-\frac{2\sqrt5}{5}>0. 上の S0S_0 を整理すると S0=75−151610−25.\displaystyle S_0=\frac{7\sqrt5-15}{16}\sqrt{10-2\sqrt5}. また 10−251−25/5=3−5\sqrt{10-2\sqrt5}\sqrt{1-2\sqrt5/5}=3-\sqrt5 なので、五角錐の体積は V=13S0H=(75−15)(3−5)48=95−2012.\displaystyle V=\frac13S_0H =\frac{(7\sqrt5-15)(3-\sqrt5)}{48} =\frac{9\sqrt5-20}{12}.

この問題で使う考え方

  • 三角比と相互関係
  • 余弦定理
  • 三角比による面積
  • 空間図形の計量
  • 三角関数の加法定理
  • 二倍角の公式
  • 三角形の性質
  • 円の性質

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