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山口大学/2014年度/前期

山口大学 2014年 数学 第3問解答・解説

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1問題

山口大学2014年度第3問配点 50点

四面体 ABCDABCD において、AB=AC=AD=1,BC=3,∠BDC=θAB=AC=AD=1,\quad BC=\sqrt{3},\quad \angle BDC=\theta のとき、次の問いに答えなさい。ただし、π3<θ<π2\displaystyle \frac{\pi}{3}<\theta<\frac{\pi}{2} とする。

(1) 点 AA から △BCD\triangle BCD を含む平面に垂線を下ろし、その平面との交点を HH とする。線分 AH,BH,CH,DHAH,BH,CH,DH の長さを、それぞれ θ\theta を用いて表しなさい。

(2) t=cos⁡θt=\cos\theta とする。θ\theta を一定の値に保ったまま点 DD が動くときの四面体 ABCDABCD の体積の最大値を、tt を用いて表しなさい。

(3) (2)で求めた四面体 ABCDABCD の体積の最大値を V(t)V(t) とする。π3<θ<π2\displaystyle \frac{\pi}{3}<\theta<\frac{\pi}{2} の範囲で θ\theta が動くときの V(t)V(t) の最大値を求めなさい。ただし、V(t)V(t) が最大値をとるときの θ\theta の値は求めなくてよい。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

垂線の足Hを底面三角形BCDの外心と見て、正弦定理で底面の外接円を定める。θ一定で動くDの許容弧上における底面積の最大を求め、体積に代入する。最後は体積の二乗に平方の非負性を適用する。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)AH=4sin⁡2θ−32sin⁡θ,BH=CH=DH=32sin⁡θ;(2)V(t)=1−4t28(1−t);(3)max⁡V(t)=312.\displaystyle \mathrm{(1)}\quad AH=\frac{\sqrt{4\sin^2\theta-3}}{2\sin\theta},\quad BH=CH=DH=\frac{\sqrt3}{2\sin\theta};\qquad \mathrm{(2)}\quad V(t)=\frac{\sqrt{1-4t^2}}{8(1-t)};\qquad \mathrm{(3)}\quad \max V(t)=\frac{\sqrt3}{12}.

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) AH⊥AH\perp 平面 BCDBCD だから、直角三角形 ABH,ACH,ADHABH,ACH,ADH に三平方の定理を用いると AB2=AH2+BH2,AC2=AH2+CH2,AD2=AH2+DH2.AB^2=AH^2+BH^2,\quad AC^2=AH^2+CH^2,\quad AD^2=AH^2+DH^2. よって AB=AC=AD=1AB=AC=AD=1 より BH=CH=DHBH=CH=DH であり、HH は △BCD\triangle BCD の外心である。外接円の半径を rr とおく。正弦定理より 2r=BCsin⁡∠BDC=3sin⁡θ,r=32sin⁡θ.\displaystyle 2r=\frac{BC}{\sin\angle BDC}=\frac{\sqrt3}{\sin\theta},\qquad r=\frac{\sqrt3}{2\sin\theta}. したがって BH=CH=DH=32sin⁡θ,AH=1−r2=1−34sin⁡2θ=4sin⁡2θ−32sin⁡θ.\displaystyle BH=CH=DH=\frac{\sqrt3}{2\sin\theta},\qquad AH=\sqrt{1-r^2}=\sqrt{1-\frac{3}{4\sin^2\theta}}=\frac{\sqrt{4\sin^2\theta-3}}{2\sin\theta}. なお π/3<θ<π/2\pi/3<\theta<\pi/2 より sin⁡θ>3/2\sin\theta>\sqrt3/2 なので、各長さは正である。

(2) t=cos⁡θt=\cos\theta とすると 0<t<1/20<t<1/2 であり、 r=321−t2,AH=1−r2=1−4t221−t2.\displaystyle r=\frac{\sqrt3}{2\sqrt{1-t^2}},\qquad AH=\sqrt{1-r^2}=\frac{\sqrt{1-4t^2}}{2\sqrt{1-t^2}}. 弦 BCBC の中点を MM とする。HM⊥BCHM\perp BC であり、 HM=r2−(32)2=rcos⁡θ.\displaystyle HM=\sqrt{r^2-\left(\frac{\sqrt3}{2}\right)^2}=r\cos\theta. 円周角 ∠BDC=θ\angle BDC=\theta が対する、DD を含まない弧 BCBC の中心角は 2θ<π2\theta<\pi である。したがって DD はその弧の反対側の大弧上を動く。底面内で BCBC を水平に見れば、許される大弧上で DD から BCBC までの距離は、円の最遠点で最大となり、その値は r+HM=r(1+cos⁡θ)r+HM=r(1+\cos\theta) である。このとき BD=CDBD=CD となる。よって底面積の最大値は [△BCD]max⁡=12 BC r(1+cos⁡θ)=32r(1+t).\displaystyle [\triangle BCD]_{\max}=\frac12\,BC\,r(1+\cos\theta)=\frac{\sqrt3}{2}r(1+t). 四面体の体積は 13AH[△BCD]\displaystyle \frac13AH[\triangle BCD] なので、 V(t)=13⋅1−4t221−t2⋅32⋅321−t2(1+t)=1−4t28(1−t).\displaystyle V(t)=\frac13\cdot\frac{\sqrt{1-4t^2}}{2\sqrt{1-t^2}}\cdot\frac{\sqrt3}{2}\cdot\frac{\sqrt3}{2\sqrt{1-t^2}}(1+t)=\frac{\sqrt{1-4t^2}}{8(1-t)}.

(3) 0<t<1/20<t<1/2 では V(t)>0V(t)>0 だから、平方を比較する。 V(t)2=1−4t264(1−t)2≦148\displaystyle V(t)^2=\frac{1-4t^2}{64(1-t)^2}\leq\frac1{48} は、分母が正であることから、 3(1−4t2)≦4(1−t)2すなわち(1−4t)2≧03(1-4t^2)\leq4(1-t)^2 \quad\text{すなわち}\quad (1-4t)^2\geq0 と同値である。等号は t=1/4t=1/4 で成立し、この値は許される範囲内にある。したがって V(t)V(t) の最大値は 1/48=312\displaystyle \sqrt{1/48}=\frac{\sqrt3}{12} である。

この問題で使う考え方

  • 円の性質
  • 空間図形の性質
  • 三角形の中心
  • 正弦定理
  • 空間図形の計量
  • 三角比による面積
  • 三角比と相互関係

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