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兵庫医科大学/2021年度/一般

兵庫医科大学 2021年 数学 第3問解答・解説

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1問題

兵庫医科大学2021年度第3問

辺の長さが BC=a, CA=b, AB=cBC=a,\ CA=b,\ AB=c である △ABC\triangle ABC において、辺 BCBC 上に点 DD をとり、BD=m, CD=n, AD=dBD=m,\ CD=n,\ AD=d とする。△ABC\triangle ABC の重心を GG として、以下の問いに答えよ。なお、(1)以外は途中の式や考え方を記入すること。

(1) ∠ADB=θ\angle ADB=\theta として、cos⁡θ\cos\theta の値を c,d,mc,d,m を用いて表せ。

(2) 次のことを証明せよ。b2m+c2n=a(d2+mn)b^{2}m+c^{2}n=a\left(d^{2}+mn\right)

(3) AGAG の長さを a,b,ca,b,c を用いて表せ。

(4) ∠BAC\angle BAC の二等分線が辺 BCBC と交わる点を D′D^{\prime} とする。もし、△ABC\triangle ABC が ∠BAC=90∘\angle BAC=90^{\circ} の直角三角形ならば、AD′AD^{\prime} の長さは bb と cc を用いて表せる。このときの AD′AD^{\prime} の長さを求めよ。

(5) △ABC\triangle ABC の外接円の中心を OO、その半径を RR として、OGOG の長さを a,b,ca,b,c および RR を用いて表せ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

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  • cos⁡θ=d2+m2−c22dm;b2m+c2n=a(d2+mn);AG=132b2+2c2−a2;AD′=2bcb+c;OG=R2−a2+b2+c29.\displaystyle \cos\theta=\frac{d^2+m^2-c^2}{2dm};\quad b^2m+c^2n=a(d^2+mn);\quad AG=\frac13\sqrt{2b^2+2c^2-a^2};\quad AD\prime=\frac{\sqrt2bc}{b+c};\quad OG=\sqrt{R^2-\frac{a^2+b^2+c^2}{9}}.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

3 (1) 三角形 ADBADB に余弦定理を用いると c2=d2+m2−2dmcos⁡θ.c^2=d^2+m^2-2dm\cos\theta. したがって cos⁡θ=d2+m2−c22dm.\displaystyle \boxed{\cos\theta=\frac{d^2+m^2-c^2}{2dm}}.

(2) ∠ADC=π−θ\angle ADC=\pi-\theta である。三角形 ACDACD に余弦定理を用いると b2=d2+n2−2dncos⁡(π−θ)=d2+n2+2dncos⁡θ.b^2=d^2+n^2-2dn\cos(\pi-\theta)=d^2+n^2+2dn\cos\theta. (1)の関係と三角形 ADBADB の余弦定理を辺の二乗の式として用い、両式にそれぞれ m,nm,n を掛けると b2m+c2n=m(d2+n2+2dncos⁡θ)+n(d2+m2−2dmcos⁡θ)=(m+n)d2+mn(m+n)=a(d2+mn),\begin{aligned} b^2m+c^2n &=m(d^2+n^2+2dn\cos\theta)+n(d^2+m^2-2dm\cos\theta)\\ &=(m+n)d^2+mn(m+n)\\ &=a(d^2+mn), \end{aligned} ここで m+n=BC=am+n=BC=a を使った。よって示された。

(3) AB→=u⃗\overrightarrow{AB}=\vec u, AC→=v⃗\overrightarrow{AC}=\vec v とすると、重心の定義より AG→=u⃗+v⃗3.\displaystyle \overrightarrow{AG}=\frac{\vec u+\vec v}{3}. ∣u⃗∣=c|\vec u|=c, ∣v⃗∣=b|\vec v|=b なので 9AG2=b2+c2+2bccos⁡∠BAC.9AG^2=b^2+c^2+2bc\cos\angle BAC. 一方、余弦定理から a2=b2+c2−2bccos⁡∠BACa^2=b^2+c^2-2bc\cos\angle BAC。これを代入して AG=132b2+2c2−a2.\displaystyle \boxed{AG=\frac13\sqrt{2b^2+2c^2-a^2}}.

(4) 角の二等分線定理から BD′:D′C=AB:AC=c:b,BD':D'C=AB:AC=c:b, ゆえに BD′=ac/(b+c)BD'=ac/(b+c)、CD′=ab/(b+c)CD'=ab/(b+c)。問(2)の式を D′D' に適用し、AD′=d′AD'=d' とおくと b2acb+c+c2abb+c=a((d′)2+a2bc(b+c)2).\displaystyle b^2\frac{ac}{b+c}+c^2\frac{ab}{b+c} =a\left((d')^2+\frac{a^2bc}{(b+c)^2}\right). 両辺を整理して (d′)2=bc(1−a2(b+c)2).\displaystyle (d')^2=bc\left(1-\frac{a^2}{(b+c)^2}\right). ここで ∠BAC=90∘\angle BAC=90^\circ だから a2=b2+c2a^2=b^2+c^2。従って (d′)2=2b2c2(b+c)2,AD′=2bcb+c.\displaystyle (d')^2=\frac{2b^2c^2}{(b+c)^2},\qquad \boxed{AD'=\frac{\sqrt2bc}{b+c}}.

(5) 外心 OO を原点として OA→=u⃗\overrightarrow{OA}=\vec u, OB→=v⃗\overrightarrow{OB}=\vec v, OC→=w⃗\overrightarrow{OC}=\vec w とおくと ∣u⃗∣=∣v⃗∣=∣w⃗∣=R|\vec u|=|\vec v|=|\vec w|=R、また OG→=(u⃗+v⃗+w⃗)/3\overrightarrow{OG}=(\vec u+\vec v+\vec w)/3 である。辺の長さの二乗の和は a2+b2+c2=∣v⃗−w⃗∣2+∣w⃗−u⃗∣2+∣u⃗−v⃗∣2=6R2−2(u⃗⋅v⃗+v⃗⋅w⃗+w⃗⋅u⃗).a^2+b^2+c^2=|\vec v-\vec w|^2+|\vec w-\vec u|^2+|\vec u-\vec v|^2 =6R^2-2(\vec u\cdot\vec v+\vec v\cdot\vec w+\vec w\cdot\vec u). 一方 9OG2=∣u⃗+v⃗+w⃗∣2=3R2+2(u⃗⋅v⃗+v⃗⋅w⃗+w⃗⋅u⃗).9OG^2=|\vec u+\vec v+\vec w|^2 =3R^2+2(\vec u\cdot\vec v+\vec v\cdot\vec w+\vec w\cdot\vec u). 上の二式から OG=R2−a2+b2+c29.\displaystyle \boxed{OG=\sqrt{R^2-\frac{a^2+b^2+c^2}{9}}}.

この問題で使う考え方

  • 余弦定理
  • 等式・不等式の証明
  • 位置ベクトル
  • ベクトルの内積
  • ベクトルによる図形の考察
  • 三角形の中心
  • 角の二等分線の性質

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