正n角形の一辺の長さをs=l/nとする。中心から一辺に垂線を下ろすと、中心角の半分がπ/n、垂線の足から頂点までの長さがs/2、垂線の長さがrl,nである。したがってtan(π/n)=(s/2)/rl,nより、rl,n=2nlcotnπ.また、正n角形は底辺s、高さrl,nの三角形n個に分けられるので、Sl,n=n⋅2srl,n=2lrl,n=4nl2cotnπ.
問1ではl=6,n=8とする。半角の公式からtan8π=1+cos(π/4)sin(π/4)=1+2/22/2=2−1,cot8π=2+1.よってr6,8=166(2+1)=83(2+1).問2はS6,8=lr6,8/2=3r6,8よりS6,8=89(2+1).
問3でx=π/nとおくと、S6,n=n9cotx=π9xcotx=π9sinx/xcosx.三角関数の基本極限sinx/x→1とcosx→1からxcotx→1。したがってn→∞limS6,n=π9,ゆえにケ=9、選択肢は③である。
問4のため、h(x)=xcotx、g(x)=(1−h(x))/x2とおく。x>0について1−xcotx=sinxsinx−xcosx.ここでdtd(sint−tcost)=tsintかつsin0−0cos0=0なので、sinx−xcosx=∫0xtsintdt=∫0xt2tsintdt.基本極限sint/t→1により、この積分をx3で割った極限はx31∫0xt2dtの極限と同じく1/3である(sint/tを1にいくらでも近く上下から挟み、積分して評価できる)。またsinx/x→1だから、x→0+limg(x)=x→0+limsinx/x(sinx−xcosx)/x3=31.一般式にx=π/nを代入するとSl,n=4πl2h(x)である。h(x)=1−x2g(x)を使えばx2h(x/2)−h(x)=g(x)−41g(x/2)⟶31−121=41.従ってn→∞limn2(Sl,2n−Sl,n)=4πl2⋅π2⋅41=16l2π>0.ゆえにna(Sl,2n−Sl,n)=na−2{n2(Sl,2n−Sl,n)}は、a<2なら0に、a>2なら正の無限大に向かう。0でない有限値に収束するのはa=2の場合に限る。このときS=l2π/16なので、S=1/9を満たすl>0はl=3π4.
最後に、問2の面積はlrl,n/2からも3r6,8=9(2+1)/8と一致する。また問4の極限係数l2π/16は正で、選んだa=2の収束値の符号とも一致する。