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日本医科大学/2007年度/1次

日本医科大学 2007年 数学 第III問解答・解説

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1問題

日本医科大学2007年度第III問

平面上に定点 P,OP,O を,距離 PO‾\overline{PO} が 1 となるようにとり,OO を中心とする半径 r  (r<1)r\;(r<1) の円を考える。PP からこの円に 2 本の接線を引いたとき,その接点を A,BA,B とし,線分 PAPA,PBPB と円弧 ABAB の短い方で囲まれる領域を TT とする。rr を 0<r<10<r<1 の範囲で動かすとき,TT の面積を最大にするような rr の値 r0r_{0} がただひとつ存在することを示し,そのときの TT の周の長さを r0r_{0} を用いて表せ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2解答

解答を見る答えはこの解答の中にあります

日本医科大学 2007年度 数学 Q3

PO=1PO=1、円の半径を 0<r<10<r<1 とする。θ=∠AOP=∠BOP\theta=\angle AOP=\angle BOP と置くと、直角三角形 OAPOAP より cos⁡θ=r,sin⁡θ=1−r2,0<θ<π2.\displaystyle \cos\theta=r,\qquad \sin\theta=\sqrt{1-r^2},\qquad 0<\theta<\frac{\pi}{2}. 従って短い方の弧 ABAB が中心 OO で張る角は 2θ<π2\theta<\pi、接線の長さは PA=PB=1−r2.PA=PB=\sqrt{1-r^2}. また四角形 OAPBOAPB の内角和から ∠APB=π−2θ\angle APB=\pi-2\theta。

領域 TT は三角形 PABPAB から、弦 ABAB と短い弧 ABAB の間の円弧部分を除いたものである。その円弧部分は扇形 AOBAOB から三角形 AOBAOB を引いた面積だから、 A(r)=[PAB]−{[扇形 AOB]−[AOB]}=12(1−r2)sin⁡2θ−r2θ+12r2sin⁡2θ=sin⁡θcos⁡θ−r2θ=r1−r2−r2arccos⁡r.\displaystyle \begin{aligned} A(r) &=[PAB]-\{[扇形\ AOB]-[AOB]\}\\ &=\frac12(1-r^2)\sin2\theta-r^2\theta +\frac12r^2\sin2\theta\\ &=\sin\theta\cos\theta-r^2\theta\\ &=r\sqrt{1-r^2}-r^2\arccos r. \end{aligned}

この面積を微分すると A′(r)=1−r2−2rarccos⁡r.A'(r)=\sqrt{1-r^2}-2r\arccos r. θ=arccos⁡r\theta=\arccos r と戻せば A′(r)=cos⁡θ (tan⁡θ−2θ).A'(r)=\cos\theta\,(\tan\theta-2\theta). F(θ)=tan⁡θ−2θF(\theta)=\tan\theta-2\theta とおくと F(0)=0,F′(θ)=sec⁡2θ−2.F(0)=0,\qquad F'(\theta)=\sec^2\theta-2. F′F' は 0<θ<π/40<\theta<\pi/4 で負、θ=π/4\theta=\pi/4 で0、π/4<θ<π/2\pi/4<\theta<\pi/2 で正である。従って FF は 0<θ≦π/40<\theta\le\pi/4 の範囲で負であり、π/4<θ<π/2\pi/4<\theta<\pi/2 の範囲では単調増加する。また F(π/4)=1−π2<0,lim⁡θ→π/2−F(θ)=+∞.\displaystyle F(\pi/4)=1-\frac{\pi}{2}<0,\qquad \lim\limits _{\theta\to\pi/2-}F(\theta)=+\infty. よって F(θ)=0F(\theta)=0 は π/4<θ<π/2\pi/4<\theta<\pi/2 の範囲にただ1つの解 θ0\theta_0 をもつ。r0=cos⁡θ0r_0=\cos\theta_0 とすれば、A′(r)>0A'(r)>0 は 0<r<r00<r<r_0 で、A′(r)<0A'(r)<0 は r0<r<1r_0<r<1 で成り立つ。したがって面積を最大にする r0r_0 はただ1つであり、 1−r02=2r0arccos⁡r0\sqrt{1-r_0^2}=2r_0\arccos r_0 を満たす。

周の長さは2本の接線分と短い弧の長さの和なので、 21−r02+2r0arccos⁡r0.\boxed{2\sqrt{1-r_0^2}+2r_0\arccos r_0}. 上の最大条件を使えば、同じ長さを 6r0arccos⁡r0\boxed{6r_0\arccos r_0} とも表せる。

**使用解法:** 接線の長さと中心角の幾何、三角形・扇形の面積差、微分と単調性による唯一の最大点の証明。

**issues:** なし。

この問題で使う考え方

  • 円の性質
  • 三角比と相互関係
  • 三角比による面積
  • 一般角と弧度法
  • 積の微分
  • 合成関数の微分
  • 三角関数の微分
  • 関数の極限

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