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大阪医科薬科大学/2021年度/一般(前期)

大阪医科薬科大学 2021年 数学 第4問解答・解説

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1問題

大阪医科薬科大学2021年度第4問

直円錐に半径1の球が内接している(つまり,球が直円錐の側面と接し,底面とは底面の円の中心で接する)。直円錐の母線と底面のなす角を 2θ (0<2θ<π2)\displaystyle 2\theta\ (0<2\theta<\frac{\pi}{2}) とし,円錐の側面積を SS とする。

(1) SS を θ\theta で表せ。

(2) cos⁡2θsin⁡2θ=u\displaystyle \frac{\cos^2\theta}{\sin^2\theta}=u とする。SS を uu の関数としてグラフの概形を描き,また SS の最小値を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)
    S=πcot⁡2θcos⁡2θ\displaystyle S=\frac{\pi\cot^2\theta}{\cos2\theta}
  • (2)
    u>1; S(u)=pi*u*(u+1)/(u-1); minimum pi(3+2sqrt(2)) at u=1+sqrt(2)

3解答

解答を見る途中式つきの解答

大阪医科薬科大学 2021年度 数学 Q4

0<2θ<π2\displaystyle 0<2\theta<\frac\pi2 より 0<θ<π4\displaystyle 0<\theta<\frac\pi4 である。円錐の底面半径を rr、高さを hh、母線の長さを ℓ\ell とする。軸を含む断面は、底辺 2r2r、高さ hh、等しい辺 ℓ\ell の二等辺三角形である。内接球の断面はこの三角形の内接円で、半径は1である。

(1) SS を θ\theta で表す

内接円の半径を1とする。三角形を内接円の中心から各辺に分けた3個の三角形の面積の和は、共通の高さが1であることから半周長 r+ℓr+\ell に等しい。一方、元の三角形の面積は rhrh。従って rh=r+ℓ.rh=r+\ell. 母線と底面の角は 2θ2\theta なので、断面の直角三角形から h=rtan⁡2θ,ℓ=rcos⁡2θ.\displaystyle h=r\tan2\theta,\qquad \ell=\frac r{\cos2\theta}. これらを面積関係に代入すると 1=rhr+ℓ=rtan⁡2θ1+sec⁡2θ,r=1+sec⁡2θtan⁡2θ=1+cos⁡2θsin⁡2θ=cot⁡θ.\displaystyle 1=\frac{rh}{r+\ell}=\frac{r\tan2\theta}{1+\sec2\theta}, \qquad r=\frac{1+\sec2\theta}{\tan2\theta} =\frac{1+\cos2\theta}{\sin2\theta}=\cot\theta. 円錐の側面積は S=πrℓS=\pi r\ell だから S=πcot⁡2θcos⁡2θ=πcos⁡2θsin⁡2θcos⁡2θ.\displaystyle \boxed{S=\frac{\pi\cot^2\theta}{\cos2\theta}} =\boxed{\frac{\pi\cos^2\theta}{\sin^2\theta\cos2\theta}}.

(2) SS のグラフと最小値

u=cos⁡2θsin⁡2θ=cot⁡2θ\displaystyle u=\frac{\cos^2\theta}{\sin^2\theta}=\cot^2\theta とおく。0<θ<π/40<\theta<\pi/4 より u>1u>1。また cos⁡2θ=cos⁡2θ−sin⁡2θ=sin⁡2θ(u−1)=u−1u+1,\displaystyle \cos2\theta=\cos^2\theta-\sin^2\theta =\sin^2\theta(u-1)=\frac{u-1}{u+1}, ここで sin⁡2θ=1/(u+1)\sin^2\theta=1/(u+1) を用いた。従って S(u)=πu(u+1)u−1=π(u+2+2u−1),u>1.\displaystyle S(u)=\pi\frac{u(u+1)}{u-1} =\pi\left(u+2+\frac{2}{u-1}\right),\qquad u>1. 増減を調べると S′(u)=π(1−2(u−1)2).\displaystyle S'(u)=\pi\left(1-\frac{2}{(u-1)^2}\right). 定義域 u>1u>1 で、これは 1<u<1+21<u<1+\sqrt2 では負、u=1+2u=1+\sqrt2 で0、u>1+2u>1+\sqrt2 では正である。また u→1+u\to1+ と u→∞u\to\infty の両方で S(u)→∞S(u)\to\infty。従ってグラフは u=1u=1 の右側で無限大から減少し、u=1+2u=1+\sqrt2 で唯一の最小値をとった後、無限大へ増加する。

```text S ↑ ╲ ╱ | ╲ ╱ | ╲_______●_________╱ | u=1+√2 +--------------------------------→ u 1 ```

最小値は S(1+2)=π(3+2+22)=π(3+22).\displaystyle S(1+\sqrt2)=\pi\left(3+\sqrt2+\frac{2}{\sqrt2}\right) =\boxed{\pi(3+2\sqrt2)}.

**使用解法:** 軸断面の三角形の面積と内接円半径の関係、三角比による円錐寸法の表現、導関数による増減と最小値の判定。

**issues:** なし。

この問題で使う考え方

  • 空間図形の計量
  • 三角形の中心
  • 三角比と相互関係
  • 半角の公式
  • 二倍角の公式
  • 分数関数の性質
  • 合成関数の微分
  • 関数の極限

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