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大阪大学/2013年度/前期

大阪大学 2013年 数学 第1問解答・解説

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1問題

大阪大学2013年度第1問

三角関数の極限に関する公式 lim⁡x→0sin⁡xx=1\displaystyle \lim\limits _{x\to 0}\frac{\sin x}{x}=1 を示すことにより、sin⁡x\sin x の導関数が cos⁡x\cos x であることを証明せよ。 (配点率20%)

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

単位円の面積比較から三角関数の基本極限を自立に示し、微分係数の定義に加法定理を適用する。二倍角の公式で余弦の差商を評価し、与えられた極限公式を用いて結論する。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • ddxsin⁡x=cos⁡x\displaystyle \frac{d}{dx}\sin x=\cos x

4解答

解答を見る途中式つきの解答

以下、角度はラジアンで測る。まず、三角関数の極限公式を示す。単位円の中心をOO、正のxx軸との交点をAA、中心角がθ\thetaとなる円周上の点をBBとし、0<θ<π/20<\theta<\pi/2とする。点AAにおける接線と半直線OBOBとの交点をTTとすると、三角形OABOABは扇形OABOABに含まれ、扇形OABOABは三角形OATOATに含まれる。各面積はそれぞれ12sin⁡θ\displaystyle \frac12\sin\theta、12θ\displaystyle \frac12\theta、12tan⁡θ\displaystyle \frac12\tan\thetaだから、 12sin⁡θ<12θ<12tan⁡θ.\displaystyle \frac12\sin\theta<\frac12\theta<\frac12\tan\theta. よってcos⁡θ>0\cos\theta>0を用いると、 cos⁡θ<sin⁡θθ<1.\displaystyle \cos\theta<\frac{\sin\theta}{\theta}<1. また、同じ面積比較をθ/2\theta/2に適用して0<sin⁡(θ/2)<θ/20<\sin(\theta/2)<\theta/2を得るので、sin⁡(θ/2)→0\sin(\theta/2)\to0。二倍角の公式cos⁡θ=1−2sin⁡2(θ/2)\cos\theta=1-2\sin^2(\theta/2)からcos⁡θ→1\cos\theta\to1となる。したがって、はさみうちによりlim⁡θ→0+sin⁡θ/θ=1\displaystyle \lim\limits _{\theta\to0+}\sin\theta/\theta=1。さらにsin⁡(−θ)/(−θ)=sin⁡θ/θ\sin(-\theta)/(-\theta)=\sin\theta/\thetaだから、 lim⁡h→0sin⁡hh=1.\displaystyle \lim\limits _{h\to0}\frac{\sin h}{h}=1.

次に、任意の実数xxを固定する。微分係数の定義と加法定理から、h≠0h\ne0に対して sin⁡(x+h)−sin⁡xh=sin⁡xcos⁡h−1h+cos⁡xsin⁡hh.\displaystyle \frac{\sin(x+h)-\sin x}{h}=\sin x\frac{\cos h-1}{h}+\cos x\frac{\sin h}{h}. 二倍角の公式より cos⁡h−1h=−h2(sin⁡(h/2)h/2)2⟶0(h→0).\displaystyle \frac{\cos h-1}{h}=-\frac{h}{2}\left(\frac{\sin(h/2)}{h/2}\right)^2\longrightarrow0\quad(h\to0). ゆえに、先に示した極限を用いると lim⁡h→0sin⁡(x+h)−sin⁡xh=sin⁡x⋅0+cos⁡x⋅1=cos⁡x.\displaystyle \lim\limits _{h\to0}\frac{\sin(x+h)-\sin x}{h}=\sin x\cdot0+\cos x\cdot1=\cos x. したがって、sin⁡x\sin xは任意の実数xxで微分可能であり、その導関数はcos⁡x\cos xである。

この問題で使う考え方

  • 三角比と相互関係
  • 三角比による面積
  • 一般角と弧度法
  • 三角関数の相互関係
  • 三角関数の加法定理
  • 二倍角の公式
  • 微分係数と導関数
  • 関数の極限

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