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札幌医科大学/2018年度/前期

札幌医科大学 2018年 数学 第2問解答・解説

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1問題

札幌医科大学2018年度第2問

座標平面において2点 A(cos⁡π6,sin⁡π6),B(cos⁡π6,−sin⁡π6)\displaystyle A\left(\cos\frac{\pi}{6},\sin\frac{\pi}{6}\right),\qquad B\left(\cos\frac{\pi}{6},-\sin\frac{\pi}{6}\right) をとる。また、θ\theta を −π2≦θ≦π2\displaystyle -\frac{\pi}{2}\leq\theta\leq\frac{\pi}{2} をみたす実数とし、xx 軸の正の向きとなす角が θ\theta であるような原点を端点とする半直線を ℓθ\ell_\theta とする。各 θ\theta において、半直線 ℓθ\ell_\theta 上を動く点 PP の中で、AP+PBAP+PB の値が最小となるような PP を PθP_\theta と定める。以下の各問に答えよ。

(1) 三角形 OABOAB の外接円の半径を求めよ。

(2) θ\theta が次の条件をみたすとき、PθP_\theta の座標を求めよ。

(ア) 0≦θ≦π6\displaystyle 0\leq\theta\leq\frac{\pi}{6}

(イ) θ=π2\displaystyle \theta=\frac{\pi}{2}

(3) π6<θ<π2\displaystyle \frac{\pi}{6}<\theta<\frac{\pi}{2} であるとき、ℓθ\ell_\theta に関して AA と対称な点 AθA_\theta の座標を求めよ。

(4) π6<θ<π2\displaystyle \frac{\pi}{6}<\theta<\frac{\pi}{2} であるとき、∠APθB\angle AP_\theta B を求めよ。

(5) θ\theta が −π2≦θ≦π2\displaystyle -\frac{\pi}{2}\leq\theta\leq\frac{\pi}{2} を動くとき、PθP_\theta の描く曲線で囲まれる部分の面積を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) R=13\displaystyle R=\frac{1}{\sqrt3}。 (2)(ア) Pθ=(32,32tan⁡θ)\displaystyle P_\theta=\left(\frac{\sqrt3}{2},\frac{\sqrt3}{2}\tan\theta\right)、(イ) Pπ/2=(0,0)P_{\pi/2}=(0,0)。 (3) Aθ=(cos⁡(2θ−π6),sin⁡(2θ−π6))\displaystyle A_\theta=\left(\cos\left(2\theta-\frac{\pi}{6}\right),\sin\left(2\theta-\frac{\pi}{6}\right)\right)。 (4) ∠APθB=π3\displaystyle \angle AP_\theta B=\frac{\pi}{3}。 (5) S=2π9+312\displaystyle S=\frac{2\pi}{9}+\frac{\sqrt3}{12}。

3解答

解答を見る途中式つきの解答

まず、OA=OB=1OA=OB=1 であり、AB=1AB=1 だから、△OAB\triangle OAB は一辺1の正三角形である。したがって外接円の半径は 1/31/\sqrt{3} である。

(2)(ア) ℓθ\ell_\theta 上の点を (tcos⁡θ,tsin⁡θ) (t≧0)(t\cos\theta,t\sin\theta)\ (t\geq 0) とおく。直線 ABAB は x=3/2x=\sqrt{3}/2 なので、ℓθ\ell_\theta との交点は (3/2,(3/2)tan⁡θ)\left(\sqrt{3}/2,(\sqrt{3}/2)\tan\theta\right) である。0≦θ≦π/60\leq\theta\leq\pi/6 では 0≦(3/2)tan⁡θ≦1/20\leq(\sqrt{3}/2)\tan\theta\leq1/2 だから、この交点は線分 ABAB 上にある。任意の点 PP について AP+PB≧ABAP+PB\geq AB であり、線分 ABAB 上では等号が成り立つ。この半直線と線分の交点は一つなので、これが PθP_\theta である。

(2)(イ) A′=(−3/2,1/2)A'=(-\sqrt{3}/2,1/2) を AA の yy 軸対称点とする。yy 軸上の点 PP について PA=PA′PA=PA' だから、AP+PB=PA′+PB≧A′BAP+PB=PA'+PB\geq A'B。線分 A′BA'B は原点を通り、yy 軸との交点は原点だけである。よって等号となるのは P=OP=O のときで、Pπ/2=(0,0)P_{\pi/2}=(0,0)。

(3) 点 AA は単位円上で偏角 π/6\pi/6 をもつ。偏角 θ\theta の直線に関する対称移動では偏角 φ\varphi は 2θ−φ2\theta-\varphi となるから、Aθ=(cos⁡(2θ−π/6),sin⁡(2θ−π/6))A_\theta=\left(\cos(2\theta-\pi/6),\sin(2\theta-\pi/6)\right)。

(4) 点 PP が半直線 ℓθ\ell_\theta 上にあるなら反射の性質から PA=PAθPA=PA_\theta である。したがって AP+PB=AθP+PBAP+PB=A_\theta P+PB は、PP が線分 AθBA_\theta B 上にあるとき最小となる。Aθ,BA_\theta,B は単位円上で偏角 2θ−π/6,−π/62\theta-\pi/6,-\pi/6 をもつ。この弦の直線は、法線方向の偏角が θ−π/6\theta-\pi/6、原点からの距離が cos⁡θ\cos\theta なので、方程式は xcos⁡(θ−π/6)+ysin⁡(θ−π/6)=cos⁡θx\cos(\theta-\pi/6)+y\sin(\theta-\pi/6)=\cos\theta である。これと (x,y)=r(cos⁡θ,sin⁡θ)(x,y)=r(\cos\theta,\sin\theta) の交点では rcos⁡(π/6)=cos⁡θr\cos(\pi/6)=\cos\theta、すなわち r=2cos⁡θ/3>0r=2\cos\theta/\sqrt{3}>0。また det⁡((cos⁡θ,sin⁡θ),Aθ)=sin⁡(θ−π/6)>0\det((\cos\theta,\sin\theta),A_\theta)=\sin(\theta-\pi/6)>0、det⁡((cos⁡θ,sin⁡θ),B)=−sin⁡(θ+π/6)<0\det((\cos\theta,\sin\theta),B)=-\sin(\theta+\pi/6)<0 なので、この交点は線分 AθBA_\theta B 上にある。よってそれが PθP_\theta である。

弦 AθBA_\theta B の方向角は、端点の偏角の平均に π/2\pi/2 を加えた θ+π/3\theta+\pi/3(直線の方向角として)である。したがって PθAθ→\overrightarrow{P_\theta A_\theta} の方向角は θ+π/3\theta+\pi/3、PθB→\overrightarrow{P_\theta B} はその反対向きである。PθA→\overrightarrow{P_\theta A} は PθAθ→\overrightarrow{P_\theta A_\theta} を ℓθ\ell_\theta に関して反射したものなので、方向角は θ−π/3\theta-\pi/3。これと PθB→\overrightarrow{P_\theta B} の方向角 θ−2π/3\theta-2\pi/3 との差は π/3\pi/3 であり、∠APθB=π/3\angle AP_\theta B=\pi/3。

(5) ∣θ∣≦π/6|\theta|\leq\pi/6 では PθP_\theta は線分 ABAB を動く。(4)の交点計算から、π/6≦θ≦π/2\pi/6\leq\theta\leq\pi/2 では Pθ=(23cos⁡2θ,23sin⁡θcos⁡θ)\displaystyle P_\theta=\left(\frac{2}{\sqrt{3}}\cos^2\theta,\frac{2}{\sqrt{3}}\sin\theta\cos\theta\right) である。よって x2+y2=2x/3x^2+y^2=2x/\sqrt{3}、すなわち (x−1/3)2+y2=1/3(x-1/\sqrt{3})^2+y^2=1/3。負の θ\theta では対称な下側の弧を描く。したがって求める領域は、中心 C=(1/3,0)C=(1/\sqrt{3},0)、半径 1/31/\sqrt{3} の円から、弦 ABAB による小さい弓形を除いた部分である。弦 ABAB に対する中心角は 2π/32\pi/3 なので、小さい弓形の面積は 13⋅π3−12⋅1⋅123=π9−312\displaystyle \frac{1}{3}\cdot\frac{\pi}{3}-\frac{1}{2}\cdot1\cdot\frac{1}{2\sqrt{3}}=\frac{\pi}{9}-\frac{\sqrt{3}}{12}。円全体の面積は π/3\pi/3 だから、求める面積は π3−(π9−312)=2π9+312\displaystyle \frac{\pi}{3}-\left(\frac{\pi}{9}-\frac{\sqrt{3}}{12}\right)=\frac{2\pi}{9}+\frac{\sqrt{3}}{12}。

この問題で使う考え方

  • 三角比と相互関係
  • 三角比による面積
  • 座標による距離
  • 直線の方程式
  • 円の方程式
  • 一般角と弧度法
  • 三角関数の相互関係
  • 三角形の性質

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