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日本大学/2017年度/A

日本大学 2017年 数学 第3問解答・解説

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1問題

日本大学2017年度第3問

原点 OO の座標平面上に,円 C1:x2+y2=1C_1:x^{2}+y^{2}=1 と円 C2:(x−6)2+(y+6)2=32C_2:(x-6)^{2}+(y+6)^{2}=3^{2} がある。動点 P1P_1 は円 C1C_1 上を,時刻 t=0t=0 で点 (1,0)(1,0) から出発し,角速度 12π\displaystyle \frac{1}{2}\pi で反時計回りにまわる。一方,動点 P2P_2 は円 C2C_2 上を時刻 t=0t=0 で点 (9,−6)(9,-6) を出発し,角速度 710π\displaystyle \frac{7}{10}\pi で時計回りにまわる。ここで角速度とは1秒間に回転する角度の大きさを表すものとする。以下の問いに答えなさい。

(1) 動点 P1P_1 と動点 P2P_2 の距離が最短となるとき,P1P_1 の座標は ([41][42],−[43][44])\displaystyle \left(\frac{\sqrt{[41]}}{[42]},-\frac{\sqrt{[43]}}{[44]}\right) であり,P1P2‾=[45][46]−[47]\overline{P_1P_2}=[45]\sqrt{[46]}-[47] である。

(2) 動点 P1P_1 と P2P_2 が時刻 t=0t=0 で同時に出発してから,(1)の状態に初めてなるのは [48][49][50]\displaystyle \frac{[48][49]}{[50]} 秒後である。

(3) 円 C1C_1 と円 C2C_2 の共通接線のうち,第1象限を通りかつ傾きが −1-1 より大きいほうを ll とする。ll と円 C2C_2 との接点を TT,C2C_2 の中心を SS とする。SO→\overrightarrow{SO} と ST→\overrightarrow{ST} のなす角を θ\theta とするとき,tan⁡θ=[51][52]\tan\theta=\sqrt{[51][52]} である。また,ll の傾きは −[53]+[54][55][56]\displaystyle \frac{-[53]+\sqrt{[54][55]}}{[56]} であり,直線 y=−xy=-x と ll の交点の座標は (−[57],[58])(- [57],[58]) である。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

円周上の点の距離の下限と等号条件、角速度を用いた角度の合同条件、直線と円の接線条件を用いる座標幾何で解いた。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) P1=(22,−22),P1P2‾=62−4;\displaystyle (1)\space{}P_1=\left(\frac{\sqrt2}{2},-\frac{\sqrt2}{2}\right),\quad \overline{P_1P_2}=6\sqrt2-4;
    (2) t=152;\displaystyle (2)\space{}t=\frac{15}{2};
    (3) tan⁡θ=17,m=−9+178,(−3,3)\displaystyle (3)\space{}\tan\theta=\sqrt{17},\quad m=\frac{-9+\sqrt{17}}8,\quad (-3,3)

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1)  OS=62\sqrt2 である。三角不等式から P1P2≧OS−SP2−OP1=62−3−1=62−4P_1P_2\geq OS-SP_2-OP_1=6\sqrt2-3-1=6\sqrt2-4 となる。等号は、OP1→\overrightarrow{OP_1} が OS→\overrightarrow{OS} と同じ向きで、SP2→\overrightarrow{SP_2} が逆向きのときに成立する。このときそれぞれの偏角は −π/4-\pi/4、3π/43\pi/4 だから、 P1=(22,−22),P1P2‾=62−4.\displaystyle P_1=\left(\frac{\sqrt2}{2},-\frac{\sqrt2}{2}\right),\qquad \overline{P_1P_2}=6\sqrt2-4.

(2)  (1)の最短状態では、P1P_1 の偏角が −π/4(mod2π)-\pi/4\pmod{2\pi} である。角速度より πt/2=−π/4+2kπ\pi t/2=-\pi/4+2k\pi、すなわち t=−1/2+4kt=-1/2+4k(整数 kk)となる。また、P2P_2 の偏角は −7πt/10-7\pi t/10 なので、−7πt/10=3π/4+2nπ-7\pi t/10=3\pi/4+2n\pi(整数 nn)が同時に必要である。前式を代入すると 7−56k=15+40n,7k+1≡0(mod5).7-56k=15+40n,\qquad 7k+1\equiv0\pmod5. よって k≡2(mod5)k\equiv2\pmod5 であり、t≧0t\geq0 で最小のものは k=2k=2。したがって初めて最短状態となるのは t=15/2t=15/2 秒後である。

(3)  共通接線を y=mx+by=mx+b、q=1+m2q=\sqrt{1+m^2} とおくと、円 C1C_1 への接線条件から b=±qb=\pm q、円 C2C_2 への接線条件から ∣6(m+1)+b∣=3q|6(m+1)+b|=3q である。符号を場合分けし、平方後に元の符号条件も確かめると、候補は (b,m)=(q,−9+178), (q,−9−2145), (−q,−9+2145), (−q,−9−178)\displaystyle (b,m)=\left(q,\frac{-9+\sqrt{17}}8\right),\ \left(q,\frac{-9-2\sqrt{14}}5\right),\ \left(-q,\frac{-9+2\sqrt{14}}5\right),\ \left(-q,\frac{-9-\sqrt{17}}8\right) となる。第1象限を通り、かつ傾きが −1-1 より大きいのは m=−9+178,b=q=3(m+1)=3(17−1)8\displaystyle m=\frac{-9+\sqrt{17}}8,\qquad b=q=3(m+1)=\frac{3(\sqrt{17}-1)}8 である。従って、tan⁡θ\tan\theta は SO→=(−6,6)\overrightarrow{SO}=(-6,6) と ST→\overrightarrow{ST} のなす角の正接である。直線の単位法線を n=(−m,1)/q\boldsymbol n=(-m,1)/q とすると ST→=3n\overrightarrow{ST}=3\boldsymbol n であり、内積は正だから tan⁡θ=∣(−1,1)×(−m,1)∣(−1,1)⋅(−m,1)=1−m1+m=17.\displaystyle \tan\theta=\frac{|(-1,1)\mathbin{\times}(-m,1)|}{(-1,1)\mathbin{\cdot}(-m,1)}=\frac{1-m}{1+m}=\sqrt{17}. また y=−xy=-x との交点は、−x=mx+b-x=mx+b より x=−b/(m+1)=−3x=-b/(m+1)=-3、y=3y=3 である。

この問題で使う考え方

  • 座標による距離
  • 一般角と弧度法
  • 約数・倍数
  • 直線の方程式
  • 円の方程式
  • ベクトルの内積
  • 三角比と相互関係

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