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日本大学/2017年度/A

日本大学 2017年 数学 第4問解答・解説

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1問題

日本大学2017年度第4問

0<r<10<r<1 である定数 rr を選び,n=1,2,3,…n=1,2,3,\ldots に対して関数 fn(x)f_n(x) をつぎで定める。 {fn(x)=rnsin⁡3 ⁣(r−n{x−(1−rn1−r)π}),(an≦x≦bn),ただし,an=1−rn1−rπ,bn=1−rn+11−rπ.\displaystyle \left\{\begin{array}{ll}f_n(x)=r^n\sin^3\!\left(r^{-n}\left\{x-\left(\frac{1-r^n}{1-r}\right)\pi\right\}\right),& (a_n\leq x\leq b_n),\\\text{ただし,}&a_n=\frac{1-r^n}{1-r}\pi,\quad b_n=\frac{1-r^{n+1}}{1-r}\pi.\end{array}\right. また,cn=∫anbnfn(x) dx(n=1,2,3,…)\displaystyle c_n=\int_{a_n}^{b_n}f_n(x)\,dx\quad(n=1,2,3,\ldots) とおく。以下の問いに答えなさい。

(1) ∫0πsin⁡3x dx\displaystyle\int_0^{\pi}\sin^3x\,dx を求めなさい。

(2) c1c_1 を求めなさい。

(3) cnc_n を求めなさい。

(4) lim⁡n→∞∑k=1nck\displaystyle\lim\limits _{n\to\infty}\sum\limits _{k=1}^{n}c_k を求めなさい。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

三角関数の恒等式による積分、線形置換で各cnc_nを求め、等比級数の和の極限を計算した。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) 43;\displaystyle (1)\space{}\frac43;
    (2) c1=4r23;\displaystyle (2)\space{}c_1=\frac{4r^2}{3};
    (3) cn=4r2n3;\displaystyle (3)\space{}c_n=\frac{4r^{2n}}3;
    (4) 4r23(1−r2)\displaystyle (4)\space{}\frac{4r^2}{3(1-r^2)}

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1)  sin⁡3\sin^3x=sin⁡\sin x(1-cos⁡2\cos^2x) とし、u=cos⁡xu=\cos x と置換すると ∫0πsin⁡3x dx=∫−11(1−u2) du=[u−u33]−11=43.\displaystyle \int_0^\pi\sin^3x\,dx=\int_{-1}^{1}(1-u^2)\,du=\left[u-\frac{u^3}{3}\right]_{-1}^{1}=\frac43.

(2)  a1=πa_1=\pi、b1=(1+r)πb_1=(1+r)\pi である。u=(x−π)/ru=(x-\pi)/r と置くと、積分区間は 0≦u≦π0\leq u\leq\pi、dx=r dudx=r\,du であり、f1(x)=rsin⁡3uf_1(x)=r\sin^3u だから c1=∫π(1+r)πrsin⁡3 ⁣(x−πr)dx=r2∫0πsin⁡3u du=4r23.\displaystyle c_1=\int_\pi^{(1+r)\pi}r\sin^3\!\left(\frac{x-\pi}{r}\right)dx=r^2\int_0^\pi\sin^3u\,du=\frac{4r^2}{3}.

(3)  bn−an=rnπb_n-a_n=r^n\pi なので、u=r−n(x−an)u=r^{-n}(x-a_n) と置けば x=an+rnux=a_n+r^nu、dx=rn dudx=r^n\,du、積分区間は 0≦u≦π0\leq u\leq\pi となる。したがって cn=∫anbnrnsin⁡3 ⁣(r−n(x−an))dx=r2n∫0πsin⁡3u du=4r2n3.\displaystyle c_n=\int_{a_n}^{b_n}r^n\sin^3\!\left(r^{-n}(x-a_n)\right)dx=r^{2n}\int_0^\pi\sin^3u\,du=\frac{4r^{2n}}{3}.

(4)  0<r2<10<r^2<1 より等比級数の和の極限を用いると lim⁡n→∞∑k=1nck=lim⁡n→∞43∑k=1nr2k=43⋅r21−r2=4r23(1−r2).\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}\sum\limits _{k=1}^nc_k=\lim\limits _{n\to\infty}\frac43\sum\limits _{k=1}^nr^{2k}=\frac43\cdot\frac{r^2}{1-r^2}=\frac{4r^2}{3(1-r^2)}.

この問題で使う考え方

  • 三角関数の相互関係
  • 置換積分法
  • 不定積分・定積分の性質
  • 無限等比級数
  • 数列の極限

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