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岩手医科大学/2024年度/一般

岩手医科大学 2024年 数学 第1問解答・解説

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1問題

岩手医科大学2024年度第1問

nn を整数とし,xx の関数 f(x)=n(log⁡2x)2+12log⁡2x+n+6f(x)=n(\log_2 x)^2+12\log_2 x+n+6 を考える。次の問い(問1~4)に答えよ。

問1 n=4n=4 のとき,f(x)f(x) は x=アイ\displaystyle x=\dfrac{\sqrt{\boxed{\text{ア}}}}{\boxed{\text{イ}}} において,最小値 ウ\boxed{\text{ウ}} をとる。

問2 方程式 f(x)=0f(x)=0 がただ1つの実数解をもつとき,n=エn=\boxed{\text{エ}} である。

問3 kk を整数とする。方程式 f(x)=0f(x)=0 が 2k2^k という形の実数解を少なくとも1つもつような整数 nn は オ\boxed{\text{オ}} 個あり,そのうち最大のものは n=カn=\boxed{\text{カ}} である。

問4 方程式 f(x)=0f(x)=0 が実数解をもつようなすべての整数 nn について,f(x)=0f(x)=0 の実数解を求めるとき,それら実数解のうち最大のものは キク+ケコ\boxed{\text{キ}}^{\boxed{\text{ク}}}+\sqrt{\boxed{\text{ケコ}}} である。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

対数の中身を t=log_2 x と置いて問題を実数 t の二次式に直す。平方完成、判別式、整数の有限範囲の確認で各問を処理し、最後は指数関数の増加性で最大の x を比較する。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • 問1:ア=2, =2,\space{} イ=4, =4,\space{} ウ=1;=1;\quad 問2:エ=0;=0;\quad 問3:オ=3, =3,\space{} カ=3;=3;\quad 問4:キ=2, =2,\space{} ク=6, =6,\space{} ケコ=41=41

4解答

解答を見る途中式つきの解答

問1  x>0 であるから,t=log⁡2\log_2 x とおくと t は実数全体を動き,x=2^t である。n=4 のとき f(x)=4t2+12t+10=4(t+32)2+1≧1.\displaystyle f(x)=4t^2+12t+10=4\left(t+\frac32\right)^2+1\ge 1. 等号は t=-32\displaystyle \frac32 のときに成り立つので,このとき x=2^{-3/2}=24\displaystyle \frac{\sqrt2}{4} である。したがって最小値は 1 である。

問2  n=0 のとき f(x)=12t+6 であり,t=-12\displaystyle \frac12,すなわち x=2^{-1/2} がただ1つの解である。n≠\ne0 のとき,t に関する二次方程式 nt2+12t+n+6=0nt^2+12t+n+6=0 がただ1つの実数解をもつための必要十分条件は判別式が 0 となることである。よって 144−4n(n+6)=0すなわちn2+6n−36=0,144-4n(n+6)=0\quad\text{すなわち}\quad n^2+6n-36=0, したがって n=-3±\pm35\sqrt5 となるが,これは整数ではない。ゆえに求める整数は n=0 である。

問3  t=log⁡2\log_2 x とおくと,x=2^k であることは t=k と同値である。したがって f(2k)=n(k2+1)+12k+6=0,n=−12k+6k2+1.\displaystyle f(2^k)=n(k^2+1)+12k+6=0, \qquad n=-\frac{12k+6}{k^2+1}. k は整数である。|k|≧\ge13 なら k^2+1>|12k+6| である(k≧\ge13 では差 k^2-12k-5 が正,k≦\le-13 では差 k^2-12|k|+7 が正であり,いずれも絶対値が大きくなるほど増加する)。このとき |n|<1 となるので整数 n は 0 に限られるが,n=0 とすると 12k+6=0 となり,整数 k は存在しない。よって -12≦\le k≦\le12 だけを調べればよい。各 k に対する n の値は次表のとおりである。 k−12−11−10−9−8−7−6−5−4−3−2−10123456789101112n138145636111410151411813392566372713421731853−6−9−6−215−5417−3313−7837−95−10265−5741−126101−6961−3029\displaystyle \begin{array}{c|rrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrr} k&-12&-11&-10&-9&-8&-7&-6&-5&-4&-3&-2&-1&0&1&2&3&4&5&6&7&8&9&10&11&12\\\hline n&\frac{138}{145}&\frac{63}{61}&\frac{114}{101}&\frac{51}{41}&\frac{18}{13}&\frac{39}{25}&\frac{66}{37}&\frac{27}{13}&\frac{42}{17}&3&\frac{18}{5}&3&-6&-9&-6&-\frac{21}{5}&-\frac{54}{17}&-\frac{33}{13}&-\frac{78}{37}&-\frac95&-\frac{102}{65}&-\frac{57}{41}&-\frac{126}{101}&-\frac{69}{61}&-\frac{30}{29} \end{array} 整数 n は 3,-6,-9 の3種類であり,その最大値は 3 である。

問4  t=log⁡2\log_2 x とする。n=0 なら t=-12\displaystyle \frac12 である。n≠\ne0 のとき,実数解が存在する条件は 144−4n(n+6)≧0すなわちn2+6n−36≦0.144-4n(n+6)\ge0\quad\text{すなわち}\quad n^2+6n-36\le0. この二次不等式の解は -3-35\sqrt5≦\le n≦\le-3+35\sqrt5 であり,整数 n は -9,-8,…\ldots,3 である。Rn=36−n(n+6)R_n=\sqrt{36-n(n+6)} とおくと,解は t=−6±Rnn.\displaystyle t=\frac{-6\pm R_n}{n}. 負の n では大きい方の解は 6+Rn−n\displaystyle \frac{6+R_n}{-n} である。n=-1 のときこれが 6+41\sqrt{41} となる。n≦\le-2 では R_n=45−(n+3)2\sqrt{45-(n+3)^2}≦\le45\sqrt{45}<7 だから,大きい方の解は 6+Rn−n<132\displaystyle \frac{6+R_n}{-n}<\frac{13}{2} である。一方,正の n では R_n<7 より大きい方の解 −6+Rnn<1\displaystyle \frac{-6+R_n}{n}<1 であり,n=0 の解も -12\displaystyle \frac12 である。したがって,すべての場合で t の最大値は n=-1 のときの 6+41\sqrt{41} である。指数関数 2^t は t とともに増加するので,実数解 x の最大値は x=26+41x=2^{6+\sqrt{41}} である。

この問題で使う考え方

  • 二次関数の最大・最小
  • 二次方程式の判別式
  • 有理数指数と指数法則
  • 対数とその性質

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