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昭和大学/2012年度/Ⅰ期

昭和大学 2012年 数学 第3問解答・解説

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1問題

昭和大学2012年度第3問

次の各問に答えよ。ただし,答は結果のみを解答欄に記入せよ。

(1) 正の数 a,ba,b が a3+b3=5a^3+b^3=5 を満たすとき,a+ba+b のとりうる値の範囲を求めよ。

(2) x>0, x≠1x>0,\ x\neq1 のとき,1+1log⁡2x−3log⁡3x<0\displaystyle 1+\frac{1}{\log_2 x}-\frac{3}{\log_3 x}<0を満たす xx の範囲を求めよ。

(3) 点 PP が楕円 x2+5(y−1)2=5x^2+5(y-1)^2=5 上を動くとき,原点 OO と点 PP を結ぶ線分の長さの最大値を求めよ。

(4) A=(3−52−3),I=(1001)A=\begin{pmatrix}3&-5\\2&-3\end{pmatrix},\quad I=\begin{pmatrix}1&0\\0&1\end{pmatrix}とする。(I+A)2012=mI+nA(I+A)^{2012}=mI+nA となる実数 m,nm,n の値を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

和と積に置き換えてa,bの存在範囲を調べ、対数式は底をxにそろえた。楕円上の距離二乗をyの二次関数に直した。行列は積を直接計算して二乗の関係を帰納的に使った。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) 53<a+b≦203,\sqrt[3]{5}<a+b\le\sqrt[3]{20},\quad (2) 1<x<272,\displaystyle 1<x<\frac{27}{2},\quad (3) 52,\displaystyle \frac52,\quad (4) m=−21006, n=0.m=-2^{1006},\space{}n=0.

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1)s=a+b, q=abとするとa3+b3=s3−3qs=5よりq=s3−53s. q>0からs3>5.また(a−b)2≧0よりq≦s2/4なのでs3≦20.逆に53<s≦203なら0<q≦s2/4であり、t2−st+q=0は正の実数解a,bをもつ。よって範囲は(53,203].&(2)1log⁡2x=log⁡x2, 3log⁡3x=log⁡x27より左辺はlog⁡x2x27.x>1では底xの対数関数が増加するから2x/27<1、すなわちx<27/2.0<x<1では減少関数だが2x/27<1のため対数値は正。よって1<x<27/2.&(3)楕円の式からx2=5−5(y−1)2、また0≦y≦2.距離の2乗はx2+y2=−4y2+10y=−4(y−54)2+254.頂点y=5/4は範囲内なので最大距離は5/2.&(4)積を直接計算するとA2=−I、したがって(I+A)2=2A.A2k=(−1)kIはk=0で成り立ち、両辺にA2=−Iを掛けるとk+1でも成り立つ。よって(I+A)2012=((I+A)2)1006=21006A1006=−21006I.したがってm=−21006,n=0.\displaystyle \begin{aligned}&(1) s=a+b,\ q=ab \text{とすると} a^3+b^3=s^3-3qs=5 \text{より} q=\frac{s^3-5}{3s}.\ q>0 \text{から} s^3>5. \text{また} (a-b)^2\ge0 \text{より} q\le s^2/4 \text{なので} s^3\le20. \text{逆に} \sqrt[3]5<s\le\sqrt[3]{20} \text{なら} 0<q\le s^2/4 \text{であり、}t^2-st+q=0 \text{は正の実数解} a,b \text{をもつ。よって範囲は} (\sqrt[3]5,\sqrt[3]{20}].\&(2) \frac1{\log_2x}=\log_x2,\ \frac3{\log_3x}=\log_x27 \text{より左辺は} \log_x\frac{2x}{27}. x>1 \text{では底} x \text{の対数関数が増加するから} 2x/27<1\text{、すなわち} x<27/2. 0<x<1 \text{では減少関数だが} 2x/27<1 \text{のため対数値は正。よって} 1<x<27/2.\&(3) \text{楕円の式から} x^2=5-5(y-1)^2\text{、また} 0\le y\le2. \text{距離の}2\text{乗は} x^2+y^2=-4y^2+10y=-4(y-\frac54)^2+\frac{25}4. \text{頂点} y=5/4 \text{は範囲内なので最大距離は} 5/2.\&(4) \text{積を直接計算すると} A^2=-I\text{、したがって} (I+A)^2=2A. A^{2k}=(-1)^kI \text{は} k=0 \text{で成り立ち、両辺に} A^2=-I \text{を掛けると} k+1 \text{でも成り立つ。よって} (I+A)^{2012}=((I+A)^2)^{1006}=2^{1006}A^{1006}=-2^{1006}I. \text{したがって} m=-2^{1006},n=0.\end{aligned}

この問題で使う考え方

  • 二次方程式の判別式
  • 解と係数の関係
  • 対数とその性質
  • 対数関数のグラフ・増減
  • 楕円
  • 二次関数の最大・最小
  • 数学的帰納法
  • 行列を用いた表現

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