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東京慈恵会医科大学/2007年度/1次

東京慈恵会医科大学 2007年 数学 第1問解答・解説

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1問題

東京慈恵会医科大学2007年度第1問

次の □\square にあてはまる答えを解答欄に記入せよ。

(1) 三角形 ABCABC の辺 AB,ACAB,AC の長さはそれぞれ 4,54,5 であり、cos⁡A=18\displaystyle \cos A=\frac18 である。この三角形の内心を II とし、ベクトル AI→\overrightarrow{AI} を AB→\overrightarrow{AB} と AC→\overrightarrow{AC} を用いて表したい。∠A\angle A の二等分線と辺 BCBC との交点を DD とする。まず、辺 BCBC の長さは ア\boxed{\text{ア}} である。次に、線分比 BD:DCBD:DC、つづいて AI:IDAI:ID を容易に求めることができる。これを用いれば、AI→\overrightarrow{AI} を AI→=イAD→=ウAB→+エAC→\overrightarrow{AI}=\boxed{\text{イ}}\overrightarrow{AD} =\boxed{\text{ウ}}\overrightarrow{AB}+\boxed{\text{エ}}\overrightarrow{AC} と表せる。このことから ∣AI→∣=オ\left|\overrightarrow{AI}\right|=\boxed{\text{オ}} も得られる。

(2) lim⁡n→∞∑k=1nnn2+k2\displaystyle\lim\limits _{n\to\infty}\sum\limits _{k=1}^{n}\frac{n}{n^{2}+k^{2}} を定積分で表せば カ\boxed{\text{カ}} であり、この値は キ\boxed{\text{キ}} である。

さらに、 lim⁡n→∞∑k=1nnn2+k2=ク\displaystyle \lim\limits _{n\to\infty}\sum\limits _{k=1}^{n}\frac{\sqrt{n}}{n^{2}+k^{2}}=\boxed{\text{ク}} であることが分る。

(3) 1から nn までの番号がひとつずつ書かれた nn 枚のカード(n≧7n\geq7)から、同時に4枚を抜き出す。この試行において、確率 p1,p2,p3,p4,p5p_{1},p_{2},p_{3},p_{4},p_{5} を次のように定める。

p1p_{1}:4枚の番号が連続する確率。

p2p_{2}:12;5612;56 のように4枚は連続せず、2枚だけ番号が連続するカードが2組である確率。

p3p_{3}:123;6123;6 のように4枚でなく3枚だけの番号が連続する確率。

p4p_{4}:12;4;612;4;6 のように3枚は連続せず、2枚だけ番号が連続する確率。

p5p_{5}:どのふたつの番号も連続しない確率。

このとき、p1=ケ, p2=コ, p3=サp_{1}=\boxed{\text{ケ}},\ p_{2}=\boxed{\text{コ}},\ p_{3}=\boxed{\text{サ}}、 p4=12(n−4)(n−5)n(n−1)(n−2),p5=(n−4)⋅シn(n−1)(n−2).\displaystyle \begin{aligned} p_{4}&=\frac{12(n-4)(n-5)}{n(n-1)(n-2)},\\ p_{5}&=\frac{(n-4)\cdot\boxed{\text{シ}}}{n(n-1)(n-2)}. \end{aligned} である。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)  6,35,13,415,2\displaystyle (1)\;6,\frac35,\frac13,\frac4{15},2
    (2)  ∫01dx1+x2,π4,0\displaystyle (2)\;\int_0^1\frac{dx}{1+x^2},\frac\pi4,0
    (3)  24n(n−1)(n−2),12(n−4)n(n−1)(n−2),24(n−4)n(n−1)(n−2),(n−5)(n−6)\displaystyle (3)\;\frac{24}{n(n-1)(n-2)},\frac{12(n-4)}{n(n-1)(n-2)},\frac{24(n-4)}{n(n-1)(n-2)},(n-5)(n-6)

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 余弦定理より BC2=42+52−2⋅4⋅5⋅18=36,\displaystyle BC^2=4^2+5^2-2\cdot4\cdot5\cdot\frac18=36, したがって BC=6BC=6。角の二等分線の定理から BD:DC=4:5BD:DC=4:5 なので AD→=59AB→+49AC→.\displaystyle \overrightarrow{AD}=\frac59\overrightarrow{AB}+\frac49\overrightarrow{AC}. 内接円の半径を rr とすると、三角形 ABCABC の面積は 15r/215r/2、また [AIC]=5r/2[AIC]=5r/2、[AIB]=4r/2[AIB]=4r/2 である。AI→=uAB→+vAC→\overrightarrow{AI}=u\overrightarrow{AB}+v\overrightarrow{AC} とおけば、面積比から u=[AIC]/[ABC]=1/3u=[AIC]/[ABC]=1/3、v=[AIB]/[ABC]=4/15v=[AIB]/[ABC]=4/15。よって AI→=13AB→+415AC→=35AD→,\displaystyle \overrightarrow{AI}=\frac13\overrightarrow{AB}+\frac4{15}\overrightarrow{AC} =\frac35\overrightarrow{AD}, したがって AI:ID=3:2AI:ID=3:2。さらに AB→⋅AC→=4⋅5⋅(1/8)=5/2\overrightarrow{AB}\cdot\overrightarrow{AC}=4\cdot5\cdot(1/8)=5/2 より ∣AI→∣2=169+169+2⋅13⋅415⋅52=4,\displaystyle |\overrightarrow{AI}|^2=\frac{16}{9}+\frac{16}{9}+2\cdot\frac13\cdot\frac4{15}\cdot\frac52=4, したがって ∣AI→∣=2|\overrightarrow{AI}|=2。

(2) ∑k=1nnn2+k2=1n∑k=1n11+(k/n)2⟶∫01dx1+x2=π4.\displaystyle \sum\limits _{k=1}^n\frac{n}{n^2+k^2} =\frac1n\sum\limits _{k=1}^n\frac{1}{1+(k/n)^2} \longrightarrow\int_0^1\frac{dx}{1+x^2}=\frac\pi4. また各項は n/(n2+k2)≦n/n2\sqrt n/(n^2+k^2)\le\sqrt n/n^2 だから 0≦∑k=1nnn2+k2≦1n⟶0.\displaystyle 0\le\sum\limits _{k=1}^n\frac{\sqrt n}{n^2+k^2}\le\frac1{\sqrt n}\longrightarrow0.

(3) 全事象数は (n4)\displaystyle \binom n4。

4枚が連続する組は n−3n-3 通りなので p1=n−3(n4)=24n(n−1)(n−2).\displaystyle p_1=\frac{n-3}{\binom n4}=\frac{24}{n(n-1)(n-2)}. 2枚連続の組を2つ作り、その間に少なくとも1枚の空きがある配置数は ∑j=1n−4(n−j−3)=(n−3)(n−4)2\displaystyle \sum\limits _{j=1}^{n-4}(n-j-3)=\frac{(n-3)(n-4)}2 だから p2=(n−3)(n−4)/2(n4)=12(n−4)n(n−1)(n−2).\displaystyle p_2=\frac{(n-3)(n-4)/2}{\binom n4}=\frac{12(n-4)}{n(n-1)(n-2)}. 3枚連続のブロックの開始位置は n−2n-2 通り。ブロックの外から1枚を選ぶ n−3n-3 通りから、ブロックに隣接して4枚連続になってしまう位置を除く。全開始位置について数えると、配置数は (n−2)(n−3)−2(n−3)=(n−3)(n−4)(n-2)(n-3)-2(n-3)=(n-3)(n-4) となる。よって p3=(n−3)(n−4)(n4)=24(n−4)n(n−1)(n−2).\displaystyle p_3=\frac{(n-3)(n-4)}{\binom n4}=\frac{24(n-4)}{n(n-1)(n-2)}. 2連続の組1つと単独2枚からなる配置の数は、選ばれた4枚を連続ブロック 2,1,12,1,1 の3群に分け、群間に少なくとも1枚ずつ空きを置く数であり、3(n−33)=(n−3)(n−4)(n−5)/2\displaystyle 3\binom{n-3}{3}=(n-3)(n-4)(n-5)/2。したがって設問にある p4=12(n−4)(n−5)n(n−1)(n−2)\displaystyle p_4=\frac{12(n-4)(n-5)}{n(n-1)(n-2)} と一致する。

どの2枚も連続しない選び方は、選んだ番号 a1<a2<a3<a4a_1<a_2<a_3<a_4 を ai−(i−1)a_i-(i-1) に移すと 11 から n−3n-3 までから4枚を選ぶ場合と一対一に対応する。ゆえに p5=(n−34)(n4)=(n−4)(n−5)(n−6)n(n−1)(n−2).\displaystyle p_5=\frac{\binom{n-3}{4}}{\binom n4} =\frac{(n-4)(n-5)(n-6)}{n(n-1)(n-2)}. したがって空欄は ア=6,イ=35,ウ=13,エ=415,オ=2,\displaystyle \text{ア}=6,\quad \text{イ}=\frac35,\quad \text{ウ}=\frac13,\quad \text{エ}=\frac4{15},\quad \text{オ}=2, カ=∫01dx1+x2,キ=π4,ク=0,\displaystyle \text{カ}=\int_0^1\frac{dx}{1+x^2},\quad \text{キ}=\frac\pi4,\quad \text{ク}=0, ケ=24n(n−1)(n−2),コ=12(n−4)n(n−1)(n−2),サ=24(n−4)n(n−1)(n−2),シ=(n−5)(n−6).\displaystyle \text{ケ}=\frac{24}{n(n-1)(n-2)},\quad \text{コ}=\frac{12(n-4)}{n(n-1)(n-2)},\quad \text{サ}=\frac{24(n-4)}{n(n-1)(n-2)},\quad \text{シ}=(n-5)(n-6).

この問題で使う考え方

  • 余弦定理・角の二等分線・ベクトル/面積比・内積、リーマン和と基本的な上界評価、組合せと隣接条件の計数。大学数学の定理をブラックボックスとして使っていない。author.corrected.jsonでは未登録method名を取り除き、当該訂正後も解答内容に差はない。

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