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東京慈恵会医科大学/2007年度/1次

東京慈恵会医科大学 2007年 数学 第3問解答・解説

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1問題

東京慈恵会医科大学2007年度第3問

OO を原点とする座標平面上の2点 (cos⁡θ,0),(0,sin⁡θ)(\cos\theta,0),(0,\sin\theta) を通る直線がある。この直線に関する原点 OO の対称点を PP として、θ\theta を 0≦θ≦π2\displaystyle 0\leq\theta\leq\frac{\pi}{2} の範囲で変化させるとき、点 PP の描く曲線を CC とする。以下の設問に答えよ。

(1) 点 PP の座標を (x,y)(x,y) とするとき、x,yx,y を θ\theta を用いて表せ。

(2) ydxdθ\displaystyle y\frac{dx}{d\theta} を、2θ2\theta を用いて表せ。

(3) 曲線 CC は直線 y=xy=x に関して対称であることを示せ。

(4) 曲線 CC によって囲まれる部分の面積を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) (x,y)=(sin⁡2θsin⁡θ,sin⁡2θcos⁡θ);(1)\space{}(x,y)=(\sin2\theta\sin\theta,\sin2\theta\cos\theta);
    (2) ydxdθ=12sin⁡22θ(1+3cos⁡2θ);\displaystyle (2)\space{}y\frac{dx}{d\theta}=\frac12\sin^2 2\theta(1+3\cos2\theta);
    (3) P(π2−θ)=(y,x);\displaystyle (3)\space{}P(\frac\pi2-\theta)=(y,x);
    (4) A=π8\displaystyle (4)\space{}A=\frac\pi8

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 点 PP の座標

c=cos⁡θ, s=sin⁡θc=\cos\theta,\ s=\sin\theta とおく。2点 (c,0),(0,s)(c,0),(0,s) を通る直線は sX+cY=cssX+cY=cs と表せる。この直線の法線方向は (s,c)(s,c) で、s2+c2=1s^2+c^2=1 である。原点から直線に下ろした垂線の足を H=λ(s,c)H=\lambda(s,c) とすると、HH が直線上にあることから λ(s2+c2)=cs\lambda(s^2+c^2)=cs、従って H=(cs2,c2s)H=(cs^2,c^2s)。反射点 PP では HH が OPOP の中点なので P=(2cs2,2c2s)=(sin⁡2θsin⁡θ, sin⁡2θcos⁡θ).P=(2cs^2,2c^2s)=(\sin2\theta\sin\theta,\ \sin2\theta\cos\theta). この式は θ=0,π/2\theta=0,\pi/2 でも P=OP=O を与える。

(2) y dx/dθy\,dx/d\theta

x=sin⁡2θsin⁡θx=\sin2\theta\sin\theta、y=sin⁡2θcos⁡θy=\sin2\theta\cos\theta より dxdθ=2cos⁡2θsin⁡θ+sin⁡2θcos⁡θ.\displaystyle \frac{dx}{d\theta}=2\cos2\theta\sin\theta+\sin2\theta\cos\theta. 従って ydxdθ=sin⁡22θ(cos⁡2θ+cos⁡2θ)=12sin⁡22θ(1+3cos⁡2θ),\displaystyle \begin{aligned} y\frac{dx}{d\theta} &=\sin^2 2\theta\left(\cos2\theta+\cos^2\theta\right)\\ &=\frac12\sin^2 2\theta\left(1+3\cos2\theta\right), \end{aligned} ここで cos⁡2θ=(1+cos⁡2θ)/2\cos^2\theta=(1+\cos2\theta)/2 を用いた。

(3) y=xy=x に関する対称性

(1)の表示から P(π2−θ)=(sin⁡2θcos⁡θ, sin⁡2θsin⁡θ)=(y(θ),x(θ)).\displaystyle P\left(\frac\pi2-\theta\right) =\left(\sin2\theta\cos\theta,\ \sin2\theta\sin\theta\right) =(y(\theta),x(\theta)). 0≦θ≦π/20\leq\theta\leq\pi/2 ならば 0≦π/2−θ≦π/20\leq\pi/2-\theta\leq\pi/2 であり、置き換えた角も同じ範囲全体を動くので、曲線 CC は座標を入れ替えた点もすべて含む。従って CC は直線 y=xy=x に関して対称である。

(4) 囲まれる部分の面積

0<θ<π/20<\theta<\pi/2 では x,y>0x,y>0 であり、y/x=cot⁡θy/x=\cot\theta。また dxdθ=2sin⁡θ(2cos⁡2θ−sin⁡2θ)\displaystyle \frac{dx}{d\theta}=2\sin\theta(2\cos^2\theta-\sin^2\theta) は tan⁡2θ<2\tan^2\theta<2 で正、tan⁡2θ>2\tan^2\theta>2 で負となる。従って xx は θ0=arctan⁡2\theta_0=\arctan\sqrt2 まで増加し、その後0へ戻る。各 0<x<x(θ0)0<x<x(\theta_0) に対応する二つのパラメータを θ1<θ0<θ2\theta_1<\theta_0<\theta_2 とすると、y/x=cot⁡θy/x=\cot\theta より小さい方の θ1\theta_1 の枝が上側である。よって縦長の細片で面積を足し合わせると、上側枝の ∫y dx\displaystyle \int y\,dx と下側枝の逆向きの ∫y dx\displaystyle \int y\,dx の和になり、 A=∫0π/2ydxdθ dθ.\displaystyle A=\int_0^{\pi/2}y\frac{dx}{d\theta}\,d\theta. (2)の式を用い、u=2θu=2\theta と置換すれば A=14∫0πsin⁡2u(1+3cos⁡u) du=14(π2+3[sin⁡3u3]0π)=π8.\displaystyle \begin{aligned} A&=\frac14\int_0^\pi\sin^2u(1+3\cos u)\,du\\ &=\frac14\left(\frac\pi2+3\left[\frac{\sin^3u}{3}\right]_0^\pi\right)=\frac\pi8. \end{aligned} 従って求める面積は π8\displaystyle \boxed{\dfrac\pi8} である。

この問題で使う考え方

  • 二倍角の公式
  • 直線の方程式
  • 一般角と弧度法
  • 曲線で囲まれた面積
  • 三角・指数・対数関数等の積分
  • 不定積分・定積分の性質
  • 積の微分
  • 三角関数の微分

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