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慶應義塾大学/2005年度/一般

慶應義塾大学 2005年 数学 第I問解答・解説

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1問題

慶應義塾大学2005年度第I問

以下の文章の空欄に適切な数または式を入れて文章を完成させなさい。

(1) xyxy平面上の2つの円

O1:x2+y2=1,O2:(x−5)2+y2=4O_1:x^2+y^2=1,\qquad O_2:(x-5)^2+y^2=4

を考える。点P(2,a)P(2,a)を通るO1,O2O_1,O_2の共通接線を引くことができるようなaaの値のうち、正の有理数はa=(あ)a=\boxed{(\text{あ})}であり、正の無理数はa=(い)a=\boxed{(\text{い})}である。a=(あ)a=\boxed{(\text{あ})}のとき、その共通接線とO2O_2の接点の座標は

((う),(え))\left(\boxed{(\text{う})},\boxed{(\text{え})}\right)

である。

(2) f(x)=(2x3+1x)sin⁡x\displaystyle f(x)=\left(\frac{2}{x^3}+\frac{1}{x}\right)\sin xとすると、f(x)f(x)の不定積分は

∫f(x) dx=(お)+C(ただし C は積分定数)\displaystyle \int f(x)\,dx=\boxed{(\text{お})}+C\qquad(\text{ただし }C\text{ は積分定数})

となる。さらに、

∫π23π2∣f(x)∣ dx=(か)\displaystyle \int_{\frac{\pi}{2}}^{\frac{3\pi}{2}}|f(x)|\,dx=\boxed{(\text{か})}

となる。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)((1)\quad (あ)=14,(\displaystyle )=\frac14,\quad (い)=724,(\displaystyle )=\frac7{\sqrt{24}},\quad (う)=195,(\displaystyle )=\frac{19}{5},\quad (え)=85.\displaystyle )=\frac85.
    (2)((2)\quad (お)=−sin⁡xx2−cos⁡xx,(\displaystyle )=-\frac{\sin x}{x^2}-\frac{\cos x}{x},\quad (か)=2π+329π2.\displaystyle )=\frac2\pi+\frac{32}{9\pi^2}.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 共通接線を y−a=m(x−2)y-a=m(x-2) とおく。垂直線 x=2x=2 は各円の中心からの距離がそれぞれ 2,32,3 なので、接線ではない。直線の式を mx−y+a−2m=0mx-y+a-2m=0 とすると、2円の中心からこの直線までの距離がそれぞれ半径に等しいから ∣a−2m∣m2+1=1,∣a+3m∣m2+1=2.\displaystyle \frac{|a-2m|}{\sqrt{m^2+1}}=1,\qquad \frac{|a+3m|}{\sqrt{m^2+1}}=2. 符号 ε,δ(それぞれ1または−1)\varepsilon,\delta\text{(それぞれ1または−1)} を用いて a−2m=ε1+m2a-2m=\varepsilon\sqrt{1+m^2}, a+3m=2δ1+m2a+3m=2\delta\sqrt{1+m^2} と書く。差をとり c=2δ−εc=2\delta-\varepsilon とおくと 5m=c1+m2,c は 3,1,−1,−3 のいずれか.5m=c\sqrt{1+m^2},\qquad c\text{ は }3,1,-1,-3\text{ のいずれか}. したがって m=c/25−c2m=c/\sqrt{25-c^2}, 1+m2=5/25−c2\sqrt{1+m^2}=5/\sqrt{25-c^2} であり、 a=2m+ε1+m2=2c+5ε25−c2.\displaystyle a=2m+\varepsilon\sqrt{1+m^2}=\frac{2c+5\varepsilon}{\sqrt{25-c^2}}. (δ,ε)=(1,1),(1,−1),(−1,1),(−1,−1)(\delta,\varepsilon)=(1,1),(1,-1),(-1,1),(-1,-1) の順に a=7/24,1/4,−1/4,−7/24a=7/\sqrt{24},1/4,-1/4,-7/\sqrt{24} となる。よって正の有理数は 1/41/4、正の無理数は 7/247/\sqrt{24} である。a=1/4a=1/4 では m=3/4m=3/4 なので共通接線は 3x−4y−5=03x-4y-5=0。円 O2O_2 の中心 (5,0)(5,0) からこの直線への垂線の足は (5,0)−3⋅5−4⋅0−532+(−4)2(3,−4)=(195,85).\displaystyle (5,0)-\frac{3\cdot5-4\cdot0-5}{3^2+(-4)^2}(3,-4)=\left(\frac{19}{5},\frac85\right). 実際、この点は O2O_2 上にあり、直線の中心からの距離は 22 である。また点 P(2,1/4)P(2,1/4) は直線上にある。

(2) x≠0x\ne0 において ddx(−sin⁡xx2−cos⁡xx)=−cos⁡xx2+2sin⁡xx3+sin⁡xx+cos⁡xx2=(2x3+1x)sin⁡x,\displaystyle \frac{d}{dx}\left(-\frac{\sin x}{x^2}-\frac{\cos x}{x}\right) =-\frac{\cos x}{x^2}+\frac{2\sin x}{x^3}+\frac{\sin x}{x}+\frac{\cos x}{x^2} =\left(\frac2{x^3}+\frac1x\right)\sin x, よって (お)=−sin⁡x/x2−cos⁡x/x(\text{お})=-\sin x/x^2-\cos x/x である。π/2≦x≦3π/2\pi/2\le x\le3\pi/2 の範囲では 2/x3+1/x>02/x^3+1/x>0 であり、sin⁡x\sin x は π/2≦x≦π\pi/2\le x\le\pi で非負、π≦x≦3π/2\pi\le x\le3\pi/2 で非正である。上の原始関数を FF とすれば ∫π/23π/2∣f(x)∣ dx={F(π)−F(π/2)}−{F(3π/2)−F(π)}=2F(π)−F(π/2)−F(3π/2).\displaystyle \int_{\pi/2}^{3\pi/2}|f(x)|\,dx =\{F(\pi)-F(\pi/2)\}-\{F(3\pi/2)-F(\pi)\} =2F(\pi)-F(\pi/2)-F(3\pi/2). ここで F(π)=1/πF(\pi)=1/\pi, F(π/2)=−4/π2F(\pi/2)=-4/\pi^2, F(3π/2)=4/(9π2)F(3\pi/2)=4/(9\pi^2) だから、求める値は 2/π+32/(9π2)2/\pi+32/(9\pi^2) である。

この問題で使う考え方

  • 円の方程式
  • 座標による距離
  • 直線の方程式
  • 三角関数の微分
  • 積の微分
  • 三角・指数・対数関数等の積分
  • 不定積分・定積分の性質

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