本文へ進む
メニュー
医学部数学 過去問DB問題を探す

慶應義塾大学/2005年度/一般

慶應義塾大学 2005年 数学 第III問解答・解説

このページには広告が含まれます。

1問題

慶應義塾大学2005年度第III問

設問(1)から(3)に答えなさい。

平面上の四角形PQRSPQRSにおいて、三角形PQSPQSおよび三角形QRSQRSがともに正三角形であるとき、四角形PQRSPQRSは「線分PRPRを長対角線とする正ひし形」であるということにする。

(1) 平面上に2点P,RP,Rが与えられたとき、定規とコンパスによって「線分PRPRを長対角線とする正ひし形」を作図する手順を箇条書きで示しなさい。(補助的に手書き図を用いてもよい。)

いま座標平面上の3点A(−1,0),B(1,0),C(x,y)A(-1,0),B(1,0),C(x,y)に対し、座標平面上の点D,E,FD,E,Fを次の(i),(ii),(iii)により定める。ただし、y>0y>0とする。

(i) 点DDは線分BCBCを長対角線とする正ひし形の頂点で、直線BCBCに関し点AAの反対側にある。

(ii) 点EEは線分CACAを長対角線とする正ひし形の頂点で、直線CACAに関し点BBの反対側にある。

(iii) 点FFは線分ABABを長対角線とする正ひし形の頂点で、直線ABABに関し点CCの反対側にある。

(2) 三角形DEFDEFが正三角形であることを示しなさい。

(3) 三角形DEFDEFの重心が三角形ABCABCの重心と一致することを示しなさい。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)M(1)\quad MをPRの中点とし、PRの垂線上に MQ=MS=PR23\displaystyle \space{}MQ=MS=\frac{PR}{2\sqrt3}となるように反対側へQ,Sを作る。
    (2)DE2=EF2=FD2=1+x2+y23+2y3>0.\displaystyle (2)\quad DE^2=EF^2=FD^2=1+\frac{x^2+y^2}{3}+\frac{2y}{\sqrt3}>0.
    (3)D+E+F=A+B+C=(x,y),GDEF=GABC=(x3,y3).\displaystyle (3)\quad D+E+F=A+B+C=(x,y),\quad G_{DEF}=G_{ABC}=\left(\frac{x}{3},\frac{y}{3}\right).

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) PRPR の垂直二等分線を作図し、PRPR との交点を MM とする。PRPR を一辺とする正三角形 PRXPRX を作図し、XX から PRPR へ下ろした垂線の足は MM である。線分 MXMX を平行線を用いて3等分し、MN=MX/3MN=MX/3 となる点 NN を MM と XX の間にとる。MM を通る PRPR の垂線上で、MM から XX の側へ距離 MNMN の点を QQ、反対側へ同じ距離の点を SS とし、P,Q,R,SP,Q,R,S を順に結ぶ。

正三角形の高さより MX=3 PR/2MX=\sqrt3\,PR/2 なので MQ=MS=MX/3=PR/(23)MQ=MS=MX/3=PR/(2\sqrt3) である。また MP=MR=PR/2=3 MQMP=MR=PR/2=\sqrt3\,MQ。よって直角三角形 PMQPMQ で PQ=MP2+MQ2=2MQPQ=\sqrt{MP^2+MQ^2}=2MQ であり、同様に PS=RQ=RS=2MQPS=RQ=RS=2MQ。さらに QS=2MQQS=2MQ だから、PQSPQS と RQSRQS は正三角形である。PR=23 MQ>QSPR=2\sqrt3\,MQ>QS なので、PRPR は長対角線となる。

(2) A,B,CA,B,C の順に反時計回りである。実際、y>0y>0 より det⁡(B−A,C−A)=2y>0.\det(B-A,C-A)=2y>0. したがって、向きを B→CB\to C, C→AC\to A, A→BA\to B とした各辺に対して、残る頂点は左側にあり、D,E,FD,E,F はその反対側にある。J(u,v)=(−v,u)J(u,v)=(-v,u) とおくと、長対角線を XYXY とする正ひし形の頂点はその中点から垂線方向に ∣XY∣/(23)|XY|/(2\sqrt3) だけ離れるから D=B+C2−J(C−B)23,E=C+A2−J(A−C)23,F=A+B2−J(B−A)23.\displaystyle D=\frac{B+C}{2}-\frac{J(C-B)}{2\sqrt3},\quad E=\frac{C+A}{2}-\frac{J(A-C)}{2\sqrt3},\quad F=\frac{A+B}{2}-\frac{J(B-A)}{2\sqrt3}. これより D=(x+12+y23,y2−x−123),E=(x−12−y23,y2+x+123),F=(0,−13).\displaystyle D=\left(\frac{x+1}{2}+\frac{y}{2\sqrt3},\frac y2-\frac{x-1}{2\sqrt3}\right),\quad E=\left(\frac{x-1}{2}-\frac{y}{2\sqrt3},\frac y2+\frac{x+1}{2\sqrt3}\right),\quad F=\left(0,-\frac1{\sqrt3}\right). 従って DE2=(1+y3)2+x23=1+x2+y23+2y3.\displaystyle DE^2=\left(1+\frac y{\sqrt3}\right)^2+\frac{x^2}{3}=1+\frac{x^2+y^2}{3}+\frac{2y}{\sqrt3}. また 4EF2=(x−1−y3)2+(y+x+33)2=43(x2+y2+3)+8y3,\displaystyle 4EF^2=\left(x-1-\frac y{\sqrt3}\right)^2+\left(y+\frac{x+3}{\sqrt3}\right)^2 =\frac43(x^2+y^2+3)+\frac{8y}{\sqrt3}, 4FD2=(x+1+y3)2+(y−x−33)2=43(x2+y2+3)+8y3.\displaystyle 4FD^2=\left(x+1+\frac y{\sqrt3}\right)^2+\left(y-\frac{x-3}{\sqrt3}\right)^2 =\frac43(x^2+y^2+3)+\frac{8y}{\sqrt3}. よって DE2=EF2=FD2=1+(x2+y2)/3+2y/3DE^2=EF^2=FD^2=1+(x^2+y^2)/3+2y/\sqrt3。これは正であるから、三角形 DEFDEF は正三角形である。

(3) 上の位置ベクトル表示を足すと、JJ を含む項は (C−B)+(A−C)+(B−A)=0(C-B)+(A-C)+(B-A)=0 により打ち消し合う。一方、中点の項の和は A+B+CA+B+C である。従って D+E+F=A+B+C=(x,y)D+E+F=A+B+C=(x,y) となり、両三角形の重心はいずれも (x/3,y/3)(x/3,y/3) である。

この問題で使う考え方

  • 図形の作図
  • 三角形の性質
  • 座標による距離
  • ベクトルの成分表示
  • ベクトルの和・差・実数倍
  • 位置ベクトル
  • 三角形の中心

PR

数学を1対1で教わるオンライン塾「数強塾」

数強塾は、中学生・高校生のための数学専門のオンライン個別指導塾です。プロ講師がマンツーマンで教え、大学受験の数学にも対応しています。入塾の前に、今の学習状況と目標を確かめる診断授業(体験・3,000円、税込)を受けられます。

「数強塾」オンライン数学克服塾〈プロ講師〉

東大生と1対1で学べるオンライン個別指導「トウコベ」

トウコベは、東大生を中心に難関大学の学生が講師を務める、完全マンツーマンのオンライン個別指導です。はじめに、オンラインの説明会・勉強相談(無料)をWebで予約でき、その後にお試し授業を受けられます。

トウコベ公式サイト

似た問題を、ほかの大学で

答えや解説の誤りに気づいたら、お問い合わせから教えてください。