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東京慈恵会医科大学/2009年度

東京慈恵会医科大学 2009年 数学 第1問解答・解説

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1問題

東京慈恵会医科大学2009年度第1問

次の ア\boxed{\phantom{\text{ア}}} にあてはまる答えを解答欄に記入せよ。

(1) △ABC\triangle ABC は、三辺 AB,BC,CAAB,BC,CA の長さがこの順に 4,6,54,6,5 であり、点 DD は辺 BCBC を 1:21:2 に内分している。辺 ABAB の延長上に点 PP をとり、PDPD の延長と辺 ACAC との交点を QQ とするとき、線分 DQDQ の長さが 11\sqrt{11} であった。このとき、cos⁡C=ア\cos C=\boxed{\text{ア}} であり、線分 CQCQ の長さは イ\boxed{\text{イ}} である。線分比を考えることにより、線分 BPBP の長さは ウ\boxed{\text{ウ}} であることが分かる。

(2) nn は正整数とする。確率変数 XX は 00 から nn までの整数値を値にとり、X=kX=k となる確率 pkp_k のつくる数列 p0,p1,…,pnp_0,p_1,\ldots,p_n は、初項 p0p_0、公比 12\displaystyle \frac{1}{2} の等比数列であるという。とくに n=2n=2 の場合は、p0=エp_0=\boxed{\text{エ}} であり、さらに XX の期待値は E(X)=オE(X)=\boxed{\text{オ}} である。一般の場合は、nn を用いて p0=カ2n+1−1\displaystyle p_0=\frac{\boxed{\text{カ}}}{2^{n+1}-1} と表され、E(X)=キ2n+1−1\displaystyle E(X)=\frac{\boxed{\text{キ}}}{2^{n+1}-1} である。

(3) tan⁡5π12\displaystyle \tan\frac{5\pi}{12} の値を求め、分母を有理化して簡単に表せば、tan⁡5π12=ク\displaystyle \tan\frac{5\pi}{12}=\boxed{\text{ク}} である。このことから、定積分 I=∫02(2+3)16(x2+4)2 dx\displaystyle I=\int_{0}^{2(2+\sqrt{3})}\frac{16}{(x^{2}+4)^{2}}\,dx の値は、I=ケI=\boxed{\text{ケ}} であることが分かる。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

小問(1)は余弦定理で長さと角を結び、線分比を整理した。(2)は確率の総和と確率変数の期待値を有限和で計算した。(3)は正接の加法定理で上端を表し、三角関数への置換で積分した。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • ア=34,\displaystyle =\frac34,\quadイ=1,=1,\quadウ=47;\displaystyle =\frac47;\qquad エ=47,\displaystyle =\frac47,\quadオ=47,\displaystyle =\frac47,\quadカ=2n,=2^n,\quadキ=2n+1−n−2;=2^{n+1}-n-2;\qquad ク=2+3,=2+\sqrt3,\quadケ=5π12+14\displaystyle =\frac{5\pi}{12}+\frac14

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 余弦定理より cos⁡C=BC2+CA2−AB22 BC CA=62+52−422⋅6⋅5=34.\displaystyle \cos C=\frac{BC^2+CA^2-AB^2}{2\,BC\,CA}=\frac{6^2+5^2-4^2}{2\cdot6\cdot5}=\frac34. BD:DC=1:2BD:DC=1:2、BC=6BC=6 から DC=4DC=4 である。x=CQx=CQ とおくと、三角形 CDQCDQ に余弦定理を用いて 11=DQ2=DC2+CQ2−2 DC CQcos⁡C=16+x2−6x,11=DQ^2=DC^2+CQ^2-2\,DC\,CQ\cos C=16+x^2-6x, したがって (x−1)(x−5)=0(x-1)(x-5)=0 である。QQ は辺 ACAC 上にあるので 0≦x≦50\le x\le5 だが、x=5x=5 なら Q=AQ=A となり、直線 DQDQ と ABAB の交点は AA であって、ABAB の延長上で BB の外側にある PP とは一致しない。よって CQ=x=1CQ=x=1。また BD/DC=1/2BD/DC=1/2、CQ/QA=1/4CQ/QA=1/4 である。三角形 ABCABC にメネラウスの定理を用いると APPB⋅BDDC⋅CQQA=1,\displaystyle \frac{AP}{PB}\cdot\frac{BD}{DC}\cdot\frac{CQ}{QA}=1, したがって AP/PB=8AP/PB=8。BP=tBP=t とすると AP=AB+BP=4+tAP=AB+BP=4+t だから (4+t)/t=8(4+t)/t=8、t=4/7t=4/7 である。よってアは 34\displaystyle \frac34、イは1、ウは 47\displaystyle \frac47 である。

(2) 確率の和が1になることから 1=p0∑k=0n12k=p02n+1−12n,\displaystyle 1=p_0\sum\limits _{k=0}^n\frac1{2^k}=p_0\frac{2^{n+1}-1}{2^n}, よって p0=2n2n+1−1\displaystyle p_0=\frac{2^n}{2^{n+1}-1} である。n=2n=2 なら p0=47\displaystyle p_0=\frac47、また E(X)=0⋅p0+1⋅p02+2⋅p04=p0=47.\displaystyle E(X)=0\cdot p_0+1\cdot\frac{p_0}{2}+2\cdot\frac{p_0}{4}=p_0=\frac47. 一般に Sn=∑k=1nk2k\displaystyle S_n=\sum\limits _{k=1}^n\frac{k}{2^k} とおくと Sn2=∑k=1nk2k+1,Sn2=Sn−Sn2=1−12n−n2n+1.\displaystyle \frac{S_n}{2}=\sum\limits _{k=1}^n\frac{k}{2^{k+1}},\qquad \frac{S_n}{2}=S_n-\frac{S_n}{2}=1-\frac1{2^n}-\frac{n}{2^{n+1}}. したがって Sn=2−n+22n\displaystyle S_n=2-\frac{n+2}{2^n} であり、 E(X)=p0Sn=2n2n+1−1(2−n+22n)=2n+1−n−22n+1−1.\displaystyle E(X)=p_0S_n=\frac{2^n}{2^{n+1}-1}\left(2-\frac{n+2}{2^n}\right)=\frac{2^{n+1}-n-2}{2^{n+1}-1}. よってエ、オは 47\displaystyle \frac47、カは 2n2^n、キは 2n+1−n−22^{n+1}-n-2 である。

(3) 加法定理から tan⁡5π12=tan⁡(π4+π6)=1+1/31−1/3=2+3.\displaystyle \tan\frac{5\pi}{12}=\tan\left(\frac\pi4+\frac\pi6\right)=\frac{1+1/\sqrt3}{1-1/\sqrt3}=2+\sqrt3. 積分では x=2tan⁡tx=2\tan t と置換する。積分区間は t=0t=0 から tan⁡t=2+3\tan t=2+\sqrt3 となる t=5π12\displaystyle t=\frac{5\pi}{12} までであり、dx=2sec⁡2t dtdx=2\sec^2t\,dt、x2+4=4sec⁡2tx^2+4=4\sec^2t だから I=∫05π/122cos⁡2t dt=∫05π/12(1+cos⁡2t) dt=[t+12sin⁡2t]05π/12=5π12+14.\displaystyle I=\int_0^{5\pi/12}2\cos^2t\,dt=\int_0^{5\pi/12}(1+\cos2t)\,dt =\left[t+\frac12\sin2t\right]_0^{5\pi/12}=\frac{5\pi}{12}+\frac14. よってクは 2+32+\sqrt3、ケは 5π12+14\displaystyle \frac{5\pi}{12}+\frac14 である。

この問題で使う考え方

  • 余弦定理
  • 三角形の性質
  • 等比数列の一般項と和
  • 確率変数と確率分布
  • 確率変数の平均・分散・標準偏差
  • 三角関数の加法定理
  • 二倍角の公式
  • 置換積分法

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