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順天堂大学/2020年度/前期A方式

順天堂大学 2020年 数学 第I問解答・解説

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1問題

順天堂大学2020年度第I問

問Iの解答はマークシートにマークする。マークするときはHBまたはBの黒鉛筆を用い、誤ったマークは消しゴムで丁寧に消して消しくずを取り除いてからマークし直すこと。マーク欄の記号は符号(−)または数字1文字に対応し、分数は約分し、根号内の自然数は最小となる形で答えること。

I □\squareに適する解答をマークせよ。ただし、同一問題で同じ記号の□\squareがある場合は同一の値がはいる。

(1) △ABC\triangle ABCの辺AB,BC,CAAB,BC,CAを3:13:1に内分する点をそれぞれD,E,FD,E,Fとし、線分AEAEとBFBFの交点をPP、BFBFとCDCDの交点をQQ、CDCDとAEAEの交点をRRとする。AB→=b⃗, AC→=c⃗\overrightarrow{AB}=\vec b,\ \overrightarrow{AC}=\vec cとすると、 AE→=アイb⃗+ウエc⃗,AP→=オカキb⃗+クケコc⃗\displaystyle \overrightarrow{AE}=\frac{\boxed{\text{ア}}}{\boxed{\text{イ}}}\vec b+\frac{\boxed{\text{ウ}}}{\boxed{\text{エ}}}\vec c, \qquad \overrightarrow{AP}=\frac{\boxed{\text{オ}}}{\boxed{\text{カキ}}}\vec b+\frac{\boxed{\text{ク}}}{\boxed{\text{ケコ}}}\vec c となる。また、AP:PR:RE=サ:シ:スAP:PR:RE=\boxed{\text{サ}}:\boxed{\text{シ}}:\boxed{\text{ス}}であり、△PQR\triangle PQRの面積は△ABC\triangle ABCの面積のセソタ\displaystyle \dfrac{\boxed{\text{セ}}}{\boxed{\text{ソタ}}}倍である。△PQR\triangle PQRの重心をGGとすると、 AG→=チツb⃗+テトc⃗\displaystyle \overrightarrow{AG}=\frac{\boxed{\text{チ}}}{\boxed{\text{ツ}}}\vec b+\frac{\boxed{\text{テ}}}{\boxed{\text{ト}}}\vec c となる。

(2) 下図は四面体の展開図で、AB=43, AC=2, DE=EA=EC=EF, cos⁡∠ADE=148\displaystyle AB=\dfrac{4}{3},\ AC=2,\ DE=EA=EC=EF,\ \cos\angle ADE=\dfrac{\sqrt{14}}{8}、△ABC\triangle ABCの面積は5712\displaystyle \dfrac{5\sqrt{7}}{12}である。この展開図から△ABC\triangle ABCを底面とした四面体EABCEABCをつくる。△ABC\triangle ABCを含む平面をα\alphaとし、四面体EABCEABCの頂点EEからα\alphaに下した垂線をEPEPとする。

四面体の展開図。下の三角形ABCに対して辺ACの外側に三角形ACE、辺AEの外側に三角形AED、辺ECの外側に三角形ECFが連なり、すべての辺が実線で描かれている。下に「展開図」と表示されている。

1) このとき、 DE=アイウエオ,sin⁡∠BAC=カキクケ,BC=コサ,AP=シスセソ\displaystyle DE=\frac{\boxed{\text{ア}}\sqrt{\boxed{\text{イウ}}}}{\boxed{\text{エオ}}},\qquad \sin\angle BAC=\frac{\boxed{\text{カ}}\sqrt{\boxed{\text{キ}}}}{\boxed{\text{クケ}}},\qquad BC=\frac{\boxed{\text{コ}}}{\boxed{\text{サ}}},\qquad AP=\frac{\boxed{\text{シ}}\sqrt{\boxed{\text{ス}}}}{\boxed{\text{セソ}}} となる。

2) 四面体EABCEABCの4つの頂点が球SS上にあるとき、SSの半径は タチツテ\displaystyle \frac{\boxed{\text{タ}}\sqrt{\boxed{\text{チ}}}}{\boxed{\text{ツテ}}} となる。

(3) 点A(−1,0)A(-1,0)を中心とする半径1の円AAがあり、半径1の円QQは円AAに外接しながら滑ることなく反時計回りに一周する。円QQ上の点PPははじめ原点にある。点PPが描く曲線(下図左)について考えよう。

右向きと上向きの矢印をもつ座標軸に、横軸について対称な曲線が描かれている。曲線は左側に大きくふくらみ、右側の上下のふくらみが原点で合わさる形で、軸には数字のない目盛がある。下に「点Pが描く曲線」と表示されている。

下図右は角θ\theta回転した状態を示す。

右向きと上向きの矢印をもつ座標軸に、横軸上のAを中心とし原点Oを通る左の円と、その右上で外接するQを中心とした円が描かれている。線分AQとQPが引かれ、Pは右の円周上の原点近くにあり、Aで横軸とAQの間、QでQAとQPの間にそれぞれ角の弧とθの表示がある。軸には数字のない目盛があり、下に「はじめからθ回転したとき」と表示されている。原点OからPへ、Pが描いてきた軌跡の短い曲線が伸びている。

円QQの中心QQの座標は (アcos⁡θ−イ, アsin⁡θ)\left(\boxed{\text{ア}}\cos\theta-\boxed{\text{イ}},\ \boxed{\text{ア}}\sin\theta\right) なので、点PPの座標は (アcos⁡θ−cos⁡ウθ−イ, アsin⁡θ−sin⁡ウθ)\left(\boxed{\text{ア}}\cos\theta-\cos\boxed{\text{ウ}}\theta-\boxed{\text{イ}},\ \boxed{\text{ア}}\sin\theta-\sin\boxed{\text{ウ}}\theta\right) となる。したがって、点PPが描く曲線は極座標でr(θ)=エ−オcos⁡θr(\theta)=\boxed{\text{エ}}-\boxed{\text{オ}}\cos\thetaと表される。一般に極座標でr=r(θ) (0≦θ≦2π)r=r(\theta)\ (0\leq\theta\leq2\pi)と表される曲線に囲まれた図形の面積は ∫02π12r2 dθ\displaystyle \int_0^{2\pi}\frac{1}{2}r^2\,d\theta 、曲線の長さは ∫02πr2+(drdθ)2 dθ\displaystyle \int_0^{2\pi}\sqrt{r^2+\left(\frac{dr}{d\theta}\right)^2}\,d\theta により求められるので、点PPが描く曲線に囲まれた図形の面積は力π\boxed{\text{力}}\pi、曲線の長さはキク\boxed{\text{キク}}となる。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)AE→=14b⃗+34c⃗,AP→=113b⃗+313c⃗,AP:PR:RE=4:8:1,[PQR][ABC]=413,AG→=13b⃗+13c⃗.\displaystyle \quad \overrightarrow{AE}=\frac14\vec b+\frac34\vec c,\quad \overrightarrow{AP}=\frac1{13}\vec b+\frac3{13}\vec c,\quad AP:PR:RE=4:8:1,\quad \frac{[PQR]}{[ABC]}=\frac4{13},\quad \overrightarrow{AG}=\frac13\vec b+\frac13\vec c.
    (2)DE=81421,sin⁡∠BAC=5716,BC=53,AP=8721,RS=8721.\displaystyle \quad DE=\frac{8\sqrt{14}}{21},\quad \sin\angle BAC=\frac{5\sqrt7}{16},\quad BC=\frac53,\quad AP=\frac{8\sqrt7}{21},\quad R_S=\frac{8\sqrt7}{21}.
    (3)Q=(2cos⁡θ−1,2sin⁡θ), P=(2cos⁡θ−cos⁡2θ−1,2sin⁡θ−sin⁡2θ),r=2−2cos⁡θ,A=6π,L=16.\quad Q=(2\cos\theta-1,2\sin\theta),\space{}P=(2\cos\theta-\cos2\theta-1,2\sin\theta-\sin2\theta),\quad r=2-2\cos\theta,\quad \mathcal A=6\pi,\quad L=16.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 辺を 3:13:1 に内分する定義から AE→=14b⃗+34c⃗,AD→=34b⃗,AF→=14c⃗.\displaystyle \overrightarrow{AE}=\frac14\vec b+\frac34\vec c,\quad \overrightarrow{AD}=\frac34\vec b,\quad \overrightarrow{AF}=\frac14\vec c. P,Q,RP,Q,R の位置を b⃗,c⃗\vec b,\vec c の係数で表す。直線 AEAE 上の点を s(b⃗+3c⃗)/4s(\vec b+3\vec c)/4 とおき、BFBF と係数を比較すると s=4/13s=4/13 だから P=(b⃗+3c⃗)/13P=(\vec b+3\vec c)/13。同じく、BFBFとCDCDの交点QQ、CDCDとAEAEの交点RRを係数比較で求めると P=(1,3)13,Q=(9,1)13,R=(3,9)13\displaystyle P=\frac{(1,3)}{13},\qquad Q=\frac{(9,1)}{13},\qquad R=\frac{(3,9)}{13} (各対は b⃗,c⃗\vec b,\vec c の係数)を得る。従って AP,PR,REAP,PR,RE は AEAE のそれぞれ 4/13,8/13,1/134/13,8/13,1/13 倍で、比は 4:8:14:8:1。面積比は座標面積で求められる。AA を原点、ABAB を横軸にとり、 b⃗=(u,0), c⃗=(v,w)\vec b=(u,0),\ \vec c=(v,w)(u>0,w>0u>0,w>0)とする。 2本のベクトル (x1,y1),(x2,y2)(x_1,y_1),(x_2,y_2) が作る三角形の面積は ∣x1y2−y1x2∣/2\lvert x_1y_2-y_1x_2\rvert/2 である。これは、両ベクトルをそれぞれ r1(cos⁡ϕ,sin⁡ϕ),r2(cos⁡ψ,sin⁡ψ)r_1(\cos\phi,\sin\phi),r_2(\cos\psi,\sin\psi) と書き、 三角形の面積公式 r1r2∣sin⁡(ψ−ϕ)∣/2r_1r_2|\sin(\psi-\phi)|/2 に加法定理を用いたものである。 ここでは PQ→=(8u−2v,−2w)13,PR→=(2u+6v,6w)13.\displaystyle \overrightarrow{PQ}=\frac{(8u-2v,-2w)}{13},\qquad \overrightarrow{PR}=\frac{(2u+6v,6w)}{13}. したがって [PQR]=∣(8u−2v)6w−(−2w)(2u+6v)∣2⋅169=52uw338.\displaystyle [PQR]=\frac{|(8u-2v)6w-(-2w)(2u+6v)|}{2\cdot169} =\frac{52uw}{338}. 一方 [ABC]=uw/2[ABC]=uw/2 だから [PQR]/[ABC]=52/169=4/13[PQR]/[ABC]=52/169=4/13 となる。 重心は3頂点の位置ベクトルの平均なので AG→=P+Q+R3=13b⃗+13c⃗.\displaystyle \overrightarrow{AG}=\frac{P+Q+R}{3}=\frac13\vec b+\frac13\vec c.

(2) 展開図で DD は折り上げ後の頂点 BB の写しであり、AD=AB=4/3AD=AB=4/3、また EA=ED=EC=EFEA=ED=EC=EF から折り上げ後 EA=EB=EC=LEA=EB=EC=L とおける。三角形 ADEADE に余弦定理を用いると L2=(43)2+L2−2⋅43L⋅148,\displaystyle L^2=\left(\frac43\right)^2+L^2-2\cdot\frac43L\cdot\frac{\sqrt{14}}8, よって L=DE=814/21L=DE=8\sqrt{14}/21。 面積より 5712=12⋅43⋅2sin⁡A,sin⁡A=5716,cos⁡A=±916.\displaystyle \frac{5\sqrt7}{12}=\frac12\cdot\frac43\cdot2\sin A, \qquad \sin A=\frac{5\sqrt7}{16},\qquad \cos A=\pm\frac9{16}. 正負は四面体が成立する条件から決める。EA=EB=EC=LEA=EB=EC=L なので、 EE の底面への垂線の足は底面三角形の外心である。その外接円半径を RR、四面体の高さを h>0h>0 とすれば L2=R2+h2L^2=R^2+h^2 より R<LR<L が必要である。 もし cos⁡A=−9/16\cos A=-9/16 なら、余弦定理で BC2=79/9BC^2=79/9 となる。 底面積 K=57/12K=5\sqrt7/12 と外接円半径の公式を用いると R2=((4/3)(79/3)24K)2=50561575>32001575=L2\displaystyle R^2=\left(\frac{(4/3)(\sqrt{79}/3)2}{4K}\right)^2 =\frac{5056}{1575} >\frac{3200}{1575}=L^2 となり矛盾する。従って cos⁡A=9/16\cos A=9/16 である。 余弦定理から BC2=(4/3)2+22−2(4/3)(2)(9/16)=25/9BC^2=(4/3)^2+2^2-2(4/3)(2)(9/16)=25/9、従って BC=5/3BC=5/3。 EA=EB=ECEA=EB=EC なので、EE の底面への垂線の足 PP は △ABC\triangle ABC の外心であり、APAP は外接円半径である。面積を K=57/12K=5\sqrt7/12 とすると、三角形の外接円半径の定理 R=AB⋅BC⋅CA/(4K)R=AB\cdot BC\cdot CA/(4K) から AP=R=(4/3)(5/3)(2)4(57/12)=8721.\displaystyle AP=R=\frac{(4/3)(5/3)(2)}{4(5\sqrt7/12)}=\frac{8\sqrt7}{21}. 高さは EP2=EA2−AP2=64⋅7/441EP^2=EA^2-AP^2=64\cdot7/441、ゆえに EP=87/21=APEP=8\sqrt7/21=AP。四面体の外心は EPEP 上にある。底面頂点への距離と EE への距離が等しくなる位置を、PP から zz だけ EE 側にとると R2+z2=(EP−z)2R^2+z^2=(EP-z)^2。EP=REP=R から z=0z=0 となるので外心は PP、球の半径も 87/218\sqrt7/21。

(3) 円 QQ の中心は半径2の円を角 θ\theta だけ反時計回りに進むから Q=(2cos⁡θ−1,2sin⁡θ)Q=(2\cos\theta-1,2\sin\theta)。滑りがないため小円は接触点で速度が相殺される向きに 2θ2\theta 回転し、初めの半径ベクトル (−1,0)(-1,0) は (−cos⁡2θ,−sin⁡2θ)(-\cos2\theta,-\sin2\theta) となる。従って P=(2cos⁡θ−1−cos⁡2θ, 2sin⁡θ−sin⁡2θ)=2(1−cos⁡θ)(cos⁡θ,sin⁡θ),P=(2\cos\theta-1-\cos2\theta,\ 2\sin\theta-\sin2\theta) =2(1-\cos\theta)(\cos\theta,\sin\theta), ゆえに極方程式は r=2(1−cos⁡θ)r=2(1-\cos\theta)。 極座標の面積公式により A=12∫02π4(1−cos⁡θ)2 dθ=6π.\displaystyle \mathcal A=\frac12\int_0^{2\pi}4(1-\cos\theta)^2\,d\theta=6\pi. また、速度の大きさは x′2+y′2=8(1−cos⁡θ)=4sin⁡(θ/2)(0≦θ≦2π),\sqrt{x'^{2}+y'^{2}}=\sqrt{8(1-\cos\theta)}=4\sin(\theta/2)\quad(0\le\theta\le2\pi), したがって曲線の長さは ∫02π4sin⁡(θ/2) dθ=16\displaystyle \int_0^{2\pi}4\sin(\theta/2)\,d\theta=16。

この問題で使う考え方

  • 位置ベクトル
  • ベクトルによる図形の考察
  • 余弦定理
  • 三角形の中心
  • 空間図形の計量
  • 曲線の媒介変数表示
  • 極座標と極方程式
  • 曲線で囲まれた面積

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