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順天堂大学/2020年度/前期A方式

順天堂大学 2020年 数学 第II問解答・解説

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1問題

順天堂大学2020年度第II問

問IIの解答はマークシートにマークする。マークするときはHBまたはBの黒鉛筆を用い、誤ったマークは消しゴムで丁寧に消して消しくずを取り除いてからマークし直すこと。マーク欄の記号は符号(−)または数字1文字に対応し、分数は約分し、根号内の自然数は最小となる形で答えること。

II

(1) ∠A=π2, AB=r, BC=3r\displaystyle \angle A=\dfrac{\pi}{2},\ AB=r,\ BC=3rである直角三角形ABCABCを辺ACACの周りに1回転させてできる回転体について考える。辺BCBCを底辺としたときの三角形ABCABCの高さをttとおくと、 t=アイウr\displaystyle t=\frac{\boxed{\text{ア}}\sqrt{\boxed{\text{イ}}}}{\boxed{\text{ウ}}}r である。この回転体の体積をttで表すとエオπt3\displaystyle \dfrac{\boxed{\text{エ}}}{\boxed{\text{オ}}}\pi t^3である。これをttで微分すると、この回転体の側面積が得られる。したがって、この回転体の表面積はカキπt2\displaystyle \dfrac{\boxed{\text{カ}}}{\boxed{\text{キ}}}\pi t^2と表される。

(2) 座標平面上に原点OOを中心とする半径rrの円OOがある。円周上に点A(−r,0)A(-r,0)、点B(r,0)B(r,0)をとり、点AAを通り傾き33\displaystyle \dfrac{\sqrt{3}}{3}の直線と円OOとの点AA以外の交点をCCとする。点CCの座標は (クケr, コサr)\displaystyle \left(\frac{\text{ク}}{\text{ケ}}r,\ \frac{\sqrt{\text{コ}}}{\text{サ}}r\right) である。線分OBOB、OCOCおよび弧BCBCで囲まれた図形をxx軸の周りに1回転させてできる回転体の体積がシスπr3\displaystyle \dfrac{\text{シ}}{\text{ス}}\pi r^3であることに注意すると、この回転体の表面積は セ+ソタπr2\displaystyle \frac{\text{セ}+\sqrt{\text{ソ}}}{\text{タ}}\pi r^2 であることがわかる。

(3) 座標平面上の点(0,R)(0,R)を中心とし、半径がrrの円(0<r<R)(0<r<R)をxx軸の周りに1回転させてできる回転体(トーラス)の体積をaπbrcRda\pi^b r^c R^dと表すと、a=チ, b=ツ, c=テ, d=トa=\boxed{\text{チ}},\ b=\boxed{\text{ツ}},\ c=\boxed{\text{テ}},\ d=\boxed{\text{ト}}である。これより、この回転体の表面積をsπtruRvs\pi^t r^u R^vと表すと、s=ナ, t=二, u=ヌ, v=ネs=\boxed{\text{ナ}},\ t=\boxed{\text{二}},\ u=\boxed{\text{ヌ}},\ v=\boxed{\text{ネ}}である。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)t=223r,V=98πt3,Stotal=92πt2.\displaystyle \quad t=\frac{2\sqrt2}{3}r,\quad V=\frac98\pi t^3,\quad S_{\rm total}=\frac92\pi t^2.
    (2)C=(r2,3r2),S=2+32πr2.\displaystyle \quad C=\left(\frac r2,\frac{\sqrt3r}{2}\right),\quad S=\frac{2+\sqrt3}{2}\pi r^2.
    (3)V=2π2r2R,S=4π2rR.\quad V=2\pi^2r^2R,\quad S=4\pi^2rR.

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) AC=BC2−AB2=22rAC=\sqrt{BC^2-AB^2}=2\sqrt2r。辺 BCBC を底辺とする高さは面積を2通りに表して 12AB⋅AC=12BC⋅t,t=223r.\displaystyle \frac12 AB\cdot AC=\frac12 BC\cdot t, \quad t=\frac{2\sqrt2}{3}r. ACAC 周りの回転体は底面半径 rr、高さ ACAC の円錐なので V=13πr2(22r)=223πr3=98πt3.\displaystyle V=\frac13\pi r^2(2\sqrt2r)=\frac{2\sqrt2}{3}\pi r^3=\frac98\pi t^3. tt で微分した側面積は 27πt2/827\pi t^2/8。底面積は πr2=9πt2/8\pi r^2=9\pi t^2/8 だから全表面積は 9πt2/29\pi t^2/2。

(2) 直線は y=(3/3)(x+r)y=(\sqrt3/3)(x+r)。円の方程式へ代入すると、交点の xx 座標は −r,r/2-r,r/2 であり、AA 以外の交点は C=(r/2,3r/2)C=(r/2,\sqrt3r/2)。従って扇形 BOCBOC の中心角は π/3\pi/3。回転体を円板で切ると、0≦x≦r/20\le x\le r/2 では半径 3x\sqrt3x、r/2≦x≦rr/2\le x\le r では半径 r2−x2\sqrt{r^2-x^2} の円板となり V=π∫0r/23x2dx+π∫r/2r(r2−x2)dx=13πr3.\displaystyle V=\pi\int_0^{r/2}3x^2dx+\pi\int_{r/2}^r(r^2-x^2)dx=\frac13\pi r^3. 表面は、線分 OCOC が作る円錐側面と弧 BCBC が作る球面帯からなる。円錐側面は π(3r/2)⋅r\pi(\sqrt3r/2)\cdot r、球面帯は高さ r/2r/2 の球面帯の面積 2πr(r/2)=πr22\pi r(r/2)=\pi r^2。よって S=(32+1)πr2=2+32πr2.\displaystyle S=\left(\frac{\sqrt3}{2}+1\right)\pi r^2=\frac{2+\sqrt3}{2}\pi r^2.

(3) トーラスの断面を xx で切り、u=r2−x2u=\sqrt{r^2-x^2} とおくと円環の断面積は π[(R+u)2−(R−u)2]=4πRu\pi[(R+u)^2-(R-u)^2]=4\pi Ru。したがって V=4πR∫−rrr2−x2 dx=4πR⋅πr22=2π2r2R.\displaystyle V=4\pi R\int_{-r}^{r}\sqrt{r^2-x^2}\,dx=4\pi R\cdot\frac{\pi r^2}{2}=2\pi^2r^2R. 表面積の計算の根拠を補う。母線の短い線分(長さ ℓ\ell、両端の回転軸からの距離 y1,y2y_1,y_2)を回転した円錐台の側面積は、円錐の側面積の差から π(y1+y2)ℓ\pi(y_1+y_2)\ell である。滑らかな円弧を細かい弦で近似し、この面積を加えて分割を細かくすると、円弧の回転面積は各部分の周長 2πy2\pi y と弧長の積の和の極限になる。 特に x=rcos⁡u, y=R+rsin⁡ux=r\cos u,\ y=R+r\sin u の円周では、角度幅 Δu\Delta u の弦長は 2rsin⁡(Δu/2)2r\sin(\Delta u/2) であり、2sin⁡(Δu/2)/Δu→12\sin(\Delta u/2)/\Delta u\to1 より S=lim⁡∑iπ(yi+yi+1) 2rsin⁡(Δui/2)=2πr∫02π(R+rsin⁡u) du.\displaystyle S=\lim\sum\limits _i\pi(y_i+y_{i+1})\,2r\sin(\Delta u_i/2) =2\pi r\int_0^{2\pi}(R+r\sin u)\,du. これは円錐台の面積と定積分の和の極限による計算であり、回転面積公式を前提にしていない。記号 ds=r duds=r\,du は、この円周で弧長が半径 rr と角度の積であることを表す。 同じ方法を (2) の円弧 x=rcos⁡u, y=rsin⁡u (0≦u≦π/3)x=r\cos u,\ y=r\sin u\ (0\le u\le\pi/3) に適用すると、その回転面積は 2πr2∫0π/3sin⁡u du=πr2\displaystyle 2\pi r^2\int_0^{\pi/3}\sin u\,du=\pi r^2 となり、本文の球面帯の面積も得られる。

表面を円周 x=rcos⁡u,y=R+rsin⁡ux=r\cos u, y=R+r\sin u の回転で表す。回転面積公式 S=2π∫y ds\displaystyle S=2\pi\int y\,ds と ds=r duds=r\,du より S=2πr∫02π(R+rsin⁡u) du=4π2rR.\displaystyle S=2\pi r\int_0^{2\pi}(R+r\sin u)\,du=4\pi^2rR.

この問題で使う考え方

  • 空間図形の計量
  • 定積分による体積
  • 不定積分・定積分の性質
  • 曲線の長さ
  • 三角・指数・対数関数等の積分
  • 円の方程式
  • 直線の方程式

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