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神戸大学/2014年度/前期

神戸大学 2014年 数学 第5問解答・解説

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1問題

神戸大学2014年度第5問

a,ba,b を正の実数とし,xyxy 平面上に3点 O(0,0),A(a,0),B(a,b)O(0,0), A(a,0), B(a,b) をとる。三角形 OABOAB を,原点 OO を中心に 90∘90^\circ 回転するとき,三角形 OABOAB が通過してできる図形を DD とする。このとき,以下の問に答えよ。(配点30点)

(1) DD を xyxy 平面上に図示せよ。

(2) DD を xx 軸のまわりに1回転してできる回転体の体積 VV を求めよ。

(3) a+b=1a+b=1 のとき,(2)で求めた VV の最小値と,そのときの aa の値を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

90度回転後のDを極座標で記述し、x方向の円板・円環断面による定積分で体積を求める。a+b=1のもとでは体積をaの三次関数に直し、導関数の符号で最小を決定する。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) β=tan⁡−1(b/a), c=a2+b2;r≦asec⁡θ (0≦θ≦β), r≦c (β≦θ≦β+π2)\displaystyle (1)\space{}\beta=\tan^{-1}(b/a),\space{}c=\sqrt{a^2+b^2};\quad r\le a\sec\theta\space{}(0\le\theta\le\beta),\space{}r\le c\space{}(\beta\le\theta\le\beta+\frac\pi2)
    (2) V=π3(2a3+2a2b+3ab2+2b3)\displaystyle (2)\space{}V=\frac\pi3(2a^3+2a^2b+3ab^2+2b^3)
    (3) a=13−23,Vmin⁡=2π81(62−1313)\displaystyle (3)\space{}a=\frac{\sqrt{13}-2}{3},\quad V_{\min}=\frac{2\pi}{81}(62-13\sqrt{13})

4解答

解答を見る途中式つきの解答

β=tan⁡−1(b/a)\beta=\tan^{-1}(b/a)、c=a2+b2c=\sqrt{a^2+b^2} とおく。元の三角形を極座標で表すと、偏角 ψ\psi は 0≦ψ≦β0\le\psi\le\beta で、各偏角での外側境界は r=asec⁡ψr=a\sec\psi である。これを角度 00 から π2\displaystyle \frac\pi2 まで回転してできる領域 DD は {0≦r≦asec⁡θ,0≦θ≦β,0≦r≦c,β≦θ≦β+π2\displaystyle \begin{cases} 0\le r\le a\sec\theta,&0\le\theta\le\beta,\\ 0\le r\le c,&\beta\le\theta\le\beta+\frac\pi2 \end{cases} で表される。従って境界は、線分 OAOA、線分 ABAB、中心 OO・半径 cc の円弧 BB から B′=(−b,a)B'=(-b,a) まで、および線分 OB′OB' である。

(2) DD を xx 軸のまわりに回転する。c2=a2+b2c^2=a^2+b^2 とすると、0≦x≦a0\le x\le a では断面は半径 c2−x2\sqrt{c^2-x^2} の円、−b≦x≦0-b\le x\le0 では外半径 c2−x2\sqrt{c^2-x^2}、内半径 −abx\displaystyle -\frac abx の円環である。従って V=π∫0a(c2−x2) dx+π∫−b0(c2−x2−a2x2b2)dx=π{c2(a+b)−a3+b3+a2b3}=π3(2a3+2a2b+3ab2+2b3).\displaystyle \begin{aligned} V&=\pi\int_0^a(c^2-x^2)\,dx +\pi\int_{-b}^0\left(c^2-x^2-\frac{a^2x^2}{b^2}\right)dx\\ &=\pi\left\{c^2(a+b)-\frac{a^3+b^3+a^2b}{3}\right\}\\ &=\frac\pi3\left(2a^3+2a^2b+3ab^2+2b^3\right). \end{aligned}

(3) b=1−ab=1-a として 0<a<10<a<1 だから V=π3(a3+2a2−3a+2),V′=π3(3a2+4a−3).\displaystyle V=\frac\pi3\left(a^3+2a^2-3a+2\right),\qquad V'=\frac\pi3(3a^2+4a-3). 方程式 3a2+4a−3=03a^2+4a-3=0 の根は −2±133\displaystyle \frac{-2\pm\sqrt{13}}3 であり、このうち (0,1)(0,1) にあるのは a=13−23\displaystyle a=\frac{\sqrt{13}-2}{3} だけである。導関数はこの値より小さい範囲で負、大きい範囲で正なので、ここで最小となる。代入すると Vmin⁡=2π81(62−1313).\displaystyle V_{\min}=\frac{2\pi}{81}\left(62-13\sqrt{13}\right).

この問題で使う考え方

  • 三角比による面積
  • 直線の方程式
  • 円の方程式
  • 多項式の導関数
  • 導関数と増減
  • 極大・極小
  • 不定積分・定積分の性質
  • 定積分による体積

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