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神戸大学/2014年度/前期

神戸大学 2014年 数学 第2問解答・解説

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1問題

神戸大学2014年度第2問

m,n  (m<n)m,n\;(m<n) を自然数とし,a=n2−m2,b=2mn,c=n2+m2a=n^2-m^2,\quad b=2mn,\quad c=n^2+m^2 とおく。三辺の長さが a,b,ca,b,c である三角形の内接円の半径を rr とし,その三角形の面積を SS とする。このとき,以下の問に答えよ。(配点30点)

(1) a2+b2=c2a^2+b^2=c^2 を示せ。

(2) rr を m,nm,n を用いて表せ。

(3) rr が素数のときに,SS を rr を用いて表せ。

(4) rr が素数のときに,SS が6で割り切れることを示せ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

まず辺の式から直角三角形であることを確認し、面積と半周長から内接円の半径を得る。素数条件ではmとn-mの正の因数の順序を両方調べ、面積の式を場合分けする。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)a2+b2=c2,\quad a^2+b^2=c^2,\qquad (2)r=m(n−m),\quad r=m(n-m),\qquad (3)S={r(r+1)(r+2)(m,n−m)=(1,r),r(r+1)(2r+1)(m,n−m)=(r,1),\quad S=\begin{cases}r(r+1)(r+2)&(m,n-m)=(1,r),\\r(r+1)(2r+1)&(m,n-m)=(r,1),\end{cases}\qquad (4)6∣S.\quad 6\mid S.

4解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 定義から a2+b2=(n2−m2)2+(2mn)2=n4−2m2n2+m4+4m2n2=n4+2m2n2+m4=(n2+m2)2=c2.\begin{aligned} a^2+b^2 &=(n^2-m^2)^2+(2mn)^2\\ &=n^4-2m^2n^2+m^4+4m^2n^2\\ &=n^4+2m^2n^2+m^4=(n^2+m^2)^2=c^2. \end{aligned} (2) m<nm<n より a,b>0a,b>0 であり、(1)から辺 a,ba,b のなす角は直角である。したがって S=ab2=(n2−m2)(2mn)2=mn(n−m)(n+m).\displaystyle S=\frac{ab}{2}=\frac{(n^2-m^2)(2mn)}{2}=mn(n-m)(n+m). 三角形の内心から各辺への距離はいずれも rr なので、3つの小三角形の面積の和より S=r(a+b+c)/2S=r(a+b+c)/2 である。半周長を ss とすると s=a+b+c2=n2−m2+2mn+n2+m22=n(n+m).\displaystyle s=\frac{a+b+c}{2} =\frac{n^2-m^2+2mn+n^2+m^2}{2} =n(n+m). よって r=Ss=mn(n−m)(n+m)n(n+m)=m(n−m).\displaystyle r=\frac{S}{s} =\frac{mn(n-m)(n+m)}{n(n+m)} =m(n-m). (3) r=m(n−m)r=m(n-m) が素数で、m,n−mm,n-m はいずれも正の整数だから、 (m,n−m)=(1,r)または(r,1)(m,n-m)=(1,r)\quad\text{または}\quad(r,1) である。また S=rs=rn(n+m)S=rs=rn(n+m) である。したがって (m,n−m)=(1,r):n=r+1,S=r(r+1)(r+2),(m,n−m)=(r,1):n=r+1,S=r(r+1)(2r+1).\begin{array}{ll} (m,n-m)=(1,r):&n=r+1,\quad S=r(r+1)(r+2),\\ (m,n-m)=(r,1):&n=r+1,\quad S=r(r+1)(2r+1). \end{array} (4) 1つ目の式では r,r+1,r+2r,r+1,r+2 は連続する3整数だから、その積は2と3の両方で割り切れる。2つ目の式では r,r+1r,r+1 の少なくとも一方が偶数である。また、rr を3で割った余りが 0,1,20,1,2 のとき、それぞれ r,2r+1,r+1r,2r+1,r+1 が3の倍数である。したがってこの積も2と3の両方で割り切れ、いずれの場合も 6∣S6\mid S。

この問題で使う考え方

  • 三角形の性質
  • 三角形の中心
  • 約数・倍数

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