本文へ進む
メニュー
医学部数学 過去問DB問題を探す

東京医科歯科大学/2026年度/前期

東京医科歯科大学 2026年 数学 第3問解答・解説

このページには広告が含まれます。

1問題

東京医科歯科大学2026年度第3問

rr を正の実数とするとき、以下の各問いに答えよ。

(1) 0≦c<r0\le c<r を満たす実数 cc に対して、xyxy 平面において連立不等式 (∗){x2+(y−c)2≦r2,x2+(y+c)2≦r2(*)\quad \left\{\begin{array}{l} x^{2}+(y-c)^{2}\le r^{2},\\ x^{2}+(y+c)^{2}\le r^{2} \end{array}\right. が表す領域の面積 SS を、cos⁡θ=cr\displaystyle \cos\theta=\dfrac{c}{r} となる θ (0<θ≦π2)\displaystyle \theta\ (0<\theta\le\dfrac{\pi}{2}) と rr を用いて表せ。

(2) −r<c≦0-r<c\le0 を満たす実数 cc に対して、xyxy 平面において連立不等式 (*) が表す領域の面積 SS を、cos⁡θ=cr\displaystyle \cos\theta=\dfrac{c}{r} となる θ (π2≦θ<π)\displaystyle \theta\ (\dfrac{\pi}{2}\le\theta<\pi) と rr を用いて表せ。

(3) aa を正の実数とする。xyzxyz 空間において、平面 x=0x=0 上に放物線 C:z=ay2C:z=ay^{2} をとる。いま、t≧0t\ge0 を満たす実数 tt に対して、s≧0s\ge0 であるような CC 上の点 (0,s,t)(0,s,t) をとる。これに対して、以下を満たすような実数 f(t)f(t)、g(t)g(t) および領域 D1D_{1}、D2D_{2} を定める。

・ 平面 z=tz=t 上の領域 D1:x2+(y−f(t))2≦r2D_{1}:x^{2}+(y-f(t))^{2}\le r^{2} における yy 座標の最小値は −s-s である。

・ 平面 z=tz=t 上の領域 D2:x2+(y−g(t))2≦r2D_{2}:x^{2}+(y-g(t))^{2}\le r^{2} における yy 座標の最大値は ss である。

xyzxyz 空間において、t≧0t\ge0 の範囲で tt を動かしたときに D1D_{1} と D2D_{2} の共通部分が通過する部分の体積 VV を a,ra,r を用いて表せ。

(4) (3)について、a+r=1a+r=1 のとき、VV を最大とする a,ra,r の値を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) S=2r2(θ−sin⁡θcos⁡θ)(1)\space{}S=2r^2(\theta-\sin\theta\cos\theta)
    (2) S=2r2(π−θ+sin⁡θcos⁡θ)(2)\space{}S=2r^2(\pi-\theta+\sin\theta\cos\theta)
    (3) V=163ar4\displaystyle (3)\space{}V=\frac{16}{3}ar^4
    (4) a=15, r=45 (Vmax⁡=40969375)\displaystyle (4)\space{}a=\frac15,\space{}r=\frac45\space{}\left(V_{\max}=\frac{4096}{9375}\right)

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 2円の交点は (±r2−c2,0)(\pm\sqrt{r^2-c^2},0) である。上側の円の中心 (0,c)(0,c) から交点へ引いた半径と、中心を通る下向きの直線とのなす角は θ\theta である。したがって、その円で共通部分に含まれる弓形は、中心角 2θ2\theta の扇形から二等辺三角形を除いた部分である。もう一方にも同じ弓形があるから S=2(12r2⋅2θ−12r2sin⁡2θ)=2r2(θ−sin⁡θcos⁡θ).\displaystyle \begin{aligned} S&=2\left(\frac12r^2\cdot 2\theta-\frac12r^2\sin 2\theta\right)\\ &=2r^2(\theta-\sin\theta\cos\theta). \end{aligned} ここでは扇形の面積に弧度法を用いた。c=0,θ=π/2c=0,\theta=\pi/2 のとき S=πr2S=\pi r^2 となり、円全体の面積とも一致する。

(2) cc を −c-c に置き換えると2円が入れ替わるだけなので、面積は ∣c∣|c| のみによる。ここで ϕ=π−θ\phi=\pi-\theta とおくと 0<ϕ≦π/20<\phi\le\pi/2、cos⁡ϕ=−cos⁡θ=∣c∣/r\cos\phi=-\cos\theta=|c|/r である。(1)の式を ϕ\phi に適用して S=2r2(ϕ−sin⁡ϕcos⁡ϕ)=2r2(π−θ+sin⁡θcos⁡θ).S=2r^2(\phi-\sin\phi\cos\phi) =2r^2(\pi-\theta+\sin\theta\cos\theta). c=0c=0 ではこの式も S=πr2S=\pi r^2 を与える。

(3) 点 (0,s,t)(0,s,t) が CC 上にあることから t=as2t=as^2、したがって s=t/as=\sqrt{t/a} である。円盤 D1D_1 の yy 座標の最小値は f(t)−rf(t)-r なので f(t)=r−sf(t)=r-s。同様に D2D_2 の yy 座標の最大値は g(t)+rg(t)+r なので g(t)=s−rg(t)=s-r である。よって平面 z=tz=t での2円盤の中心は (0,r−s)(0,r-s), (0,s−r)(0,s-r) で、中心間距離は 2∣r−s∣2|r-s|。共通部分が面積をもつのは 0<s<2r0<s<2r のときであり、端点 s=0,2rs=0,2r では接するだけ、それ以外では共通部分はない。

0<s<2r0<s<2r に対し θ\theta を 0<θ≦π/20<\theta\le\pi/2, cos⁡θ=∣r−s∣/r\cos\theta=|r-s|/r で定めると、(1)より高さ t=as2t=as^2 での共通部分の面積は A(s)=2r2(θ−sin⁡θcos⁡θ).A(s)=2r^2(\theta-\sin\theta\cos\theta). したがって t=as2t=as^2, dt=2as dsdt=2as\,ds を用いて V=∫02rA(s) 2as ds.\displaystyle V=\int_0^{2r}A(s)\,2as\,ds. u=s/ru=s/r とおき、0≦v≦10\le v\le1 に対して cos⁡ϕ=v\cos\phi=v, 0≦ϕ≦π/20\le\phi\le\pi/2 としたときの F(v)=ϕ−sin⁡ϕcos⁡ϕF(v)=\phi-\sin\phi\cos\phi を定めると、A(s)=2r2F(∣1−u∣)A(s)=2r^2F(|1-u|) である。よって V=4ar4∫02uF(∣1−u∣) du.\displaystyle V=4ar^4\int_0^2uF(|1-u|)\,du. H(u)=F(∣1−u∣)H(u)=F(|1-u|) とおけば H(2−u)=H(u)H(2-u)=H(u)。積分で uu を 2−u2-u に置き換えると ∫02uH(u) du=∫02(2−u)H(u) du,\displaystyle \int_0^2uH(u)\,du=\int_0^2(2-u)H(u)\,du, したがって ∫02uH(u) du=∫02H(u) du=2∫01F(v) dv\displaystyle \int_0^2uH(u)\,du=\int_0^2H(u)\,du=2\int_0^1F(v)\,dv。ここで v=cos⁡ϕv=\cos\phi と置換すると ∫01F(v) dv=∫0π/2(ϕ−sin⁡ϕcos⁡ϕ)sin⁡ϕ dϕ=[−ϕcos⁡ϕ+sin⁡ϕ]0π/2−[sin⁡3ϕ3]0π/2=1−13=23.\displaystyle \begin{aligned} \int_0^1F(v)\,dv &=\int_0^{\pi/2}(\phi-\sin\phi\cos\phi)\sin\phi\,d\phi\\ &=\left[-\phi\cos\phi+\sin\phi\right]_0^{\pi/2} -\left[\frac{\sin^3\phi}{3}\right]_0^{\pi/2}\\ &=1-\frac13=\frac23. \end{aligned} よって V=4ar4⋅43=163ar4.\displaystyle V=4ar^4\cdot\frac43=\frac{16}{3}ar^4. 積分区間の外では断面積が0であり、体積の積分範囲を漏れなく含めている。また dt=2as dsdt=2as\,ds と断面積の積を積分しており、結果の次数 ar4ar^4 は体積の次数とも整合する。

(4) a+r=1a+r=1 より a=1−ra=1-r, 0<r<10<r<1 である。(3)を代入すると V(r)=163(1−r)r4,V′(r)=163r3(4−5r).\displaystyle V(r)=\frac{16}{3}(1-r)r^4,\qquad V'(r)=\frac{16}{3}r^3(4-5r). したがって 0<r<4/50<r<4/5 では増加し、4/5<r<14/5<r<1 では減少するので最大値は r=4/5r=4/5 でとる。このとき a=1/5a=1/5 であり、 Vmax⁡=163⋅15⋅(45)4=40969375.\displaystyle V_{\max}=\frac{16}{3}\cdot\frac15\cdot\left(\frac45\right)^4 =\frac{4096}{9375}.

この問題で使う考え方

  • 三角比と相互関係
  • 三角比による面積
  • 一般角と弧度法
  • 多項式の導関数
  • 導関数と増減
  • 極大・極小
  • 不定積分・定積分の性質
  • 置換積分法

PR

数学を1対1で教わるオンライン塾「数強塾」

数強塾は、中学生・高校生のための数学専門のオンライン個別指導塾です。プロ講師がマンツーマンで教え、大学受験の数学にも対応しています。入塾の前に、今の学習状況と目標を確かめる診断授業(体験・3,000円、税込)を受けられます。

「数強塾」オンライン数学克服塾〈プロ講師〉

東大生と1対1で学べるオンライン個別指導「トウコベ」

トウコベは、東大生を中心に難関大学の学生が講師を務める、完全マンツーマンのオンライン個別指導です。はじめに、オンラインの説明会・勉強相談(無料)をWebで予約でき、その後にお試し授業を受けられます。

トウコベ公式サイト

似た問題を、ほかの大学で

答えや解説の誤りに気づいたら、お問い合わせから教えてください。