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大分大学/2021年度/前期

大分大学 2021年 数学 第1問解答・解説

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1問題

大分大学2021年度第1問

以下の問いに答えなさい。

(1) 座標平面上の点 (x,y)(x,y) を原点の周りに π4\displaystyle \dfrac{\pi}{4} だけ回転して得られる点の座標を (x′,y′)(x',y') とする。x′,y′x',y' を x,yx,y を用いて表しなさい。

(2) 双曲線 x2−y2=1x^{2}-y^{2}=1 を原点の周りに π4\displaystyle \dfrac{\pi}{4} だけ回転して得られる図形の方程式を求めなさい。

(3) 双曲線 x2−y2=1x^{2}-y^{2}=1 上に点 A(a,a2−1)A(a,\sqrt{a^{2}-1})(a>1a>1)をとる。原点 O(0,0)O(0,0) と結んだ線分 OAOA と双曲線 x2−y2=1x^{2}-y^{2}=1 および xx 軸で囲まれた図形の面積 SS が S=12log⁡(a+a2−1)\displaystyle S=\frac{1}{2}\log\left(a+\sqrt{a^{2}-1}\right) と表されることを示しなさい。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)x′=x−y2,y′=x+y2\displaystyle (1)\quad x'=\frac{x-y}{\sqrt2},\quad y'=\frac{x+y}{\sqrt2}
    (2)2x′y′=1  ((2)\quad 2x'y'=1\space{}\space{}(equivalently xy=12\displaystyle xy=\frac12 after relabeling)

    (3)S=12log⁡(a+a2−1)\displaystyle (3)\quad S=\frac12\log\left(a+\sqrt{a^2-1}\right)

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1) 点を正の向きに θ\theta だけ回転する座標変換は x′=xcos⁡θ−ysin⁡θ,y′=xsin⁡θ+ycos⁡θ.x'=x\cos\theta-y\sin\theta,\qquad y'=x\sin\theta+y\cos\theta. θ=π/4\theta=\pi/4 では cos⁡θ=sin⁡θ=1/2\cos\theta=\sin\theta=1/\sqrt2 だから x′=x−y2,y′=x+y2.\displaystyle x'=\frac{x-y}{\sqrt2},\qquad y'=\frac{x+y}{\sqrt2}.

(2) 逆変換は x=x′+y′2,y=y′−x′2.\displaystyle x=\frac{x'+y'}{\sqrt2},\qquad y=\frac{y'-x'}{\sqrt2}. これを x2−y2=1x^2-y^2=1 に代入すると x2−y2=(x′+y′)2−(y′−x′)22=2x′y′=1.\displaystyle x^2-y^2 =\frac{(x'+y')^2-(y'-x')^2}{2} =2x'y'=1. したがって回転後の図形の方程式は 2x′y′=12x'y'=1 である(新しい座標を (x,y)(x,y) と書き直せば xy=1/2xy=1/2)。

(3) b=a2−1>0b=\sqrt{a^2-1}>0 とおくと,直線 OAOA は y=(b/a)xy=(b/a)x である。領域は 0≦x≦10\le x\le1 では直線と xx 軸の間,1≦x≦a1\le x\le a では直線と上側の双曲線 y=x2−1y=\sqrt{x^2-1} の間にある。後者の範囲で (bax)2−(x2−1)=1−x2a2≧0(1≦x≦a),\displaystyle \left(\frac ba x\right)^2-(x^2-1) =1-\frac{x^2}{a^2}\ge0 \qquad(1\le x\le a), ゆえに直線が双曲線より上である。したがって S=12ab−∫1ax2−1 dx.\displaystyle S=\frac12ab-\int_1^a\sqrt{x^2-1}\,dx. I=∫1ax2−1 dx\displaystyle I=\int_1^a\sqrt{x^2-1}\,dx とする。部分積分し,x2=(x2−1)+1x^2=(x^2-1)+1 を用いると I=ab−∫1ax2x2−1 dx=ab−I−∫1adxx2−1.\displaystyle I=ab-\int_1^a\frac{x^2}{\sqrt{x^2-1}}\,dx =ab-I-\int_1^a\frac{dx}{\sqrt{x^2-1}}. また x>1x>1 で ddxlog⁡ ⁣(x+x2−1)=1x2−1,\displaystyle \frac{d}{dx}\log\!\left(x+\sqrt{x^2-1}\right) =\frac1{\sqrt{x^2-1}}, かつ x→1+x\to1+ で log⁡(x+x2−1)→0\log(x+\sqrt{x^2-1})\to0 だから ∫1adxx2−1=log⁡(a+b).\displaystyle \int_1^a\frac{dx}{\sqrt{x^2-1}} =\log(a+b). よって I=12{ab−log⁡(a+b)}\displaystyle I=\frac12\{ab-\log(a+b)\} となり, S=12ab−I=12log⁡(a+b)=12log⁡ ⁣(a+a2−1).\displaystyle S=\frac12ab-I =\frac12\log(a+b) =\frac12\log\!\left(a+\sqrt{a^2-1}\right).

この問題で使う考え方

  • 三角比と相互関係
  • 一般角と弧度法
  • 対数とその性質
  • 双曲線
  • 曲線で囲まれた面積
  • 不定積分・定積分の性質
  • 部分積分法
  • 三角・指数・対数関数等の積分

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