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東京医科歯科大学/2026年度/前期

東京医科歯科大学 2026年 数学 第1問解答・解説

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1問題

東京医科歯科大学2026年度第1問

a,b,ha,b,h を正の実数とし、a≦ba\le b とする。xyzxyz 空間において、8点 O(0,0,0), A(a,0,0), B(a,a,0), C(0,a,0),O′(0,0,h), A′(b,0,h), B′(b,b,h), C′(0,b,h)\begin{aligned} &\mathrm{O}(0,0,0),\ \mathrm{A}(a,0,0),\ \mathrm{B}(a,a,0),\ \mathrm{C}(0,a,0),\\ &\mathrm{O}^{\prime}(0,0,h),\ \mathrm{A}^{\prime}(b,0,h),\ \mathrm{B}^{\prime}(b,b,h),\ \mathrm{C}^{\prime}(0,b,h) \end{aligned} を頂点とする多面体の体積を VV とする。OA+AA′=1OA+AA^{\prime}=1 が成り立つとする。このとき、以下の各問いに答えよ。

(1) a=ba=b のとき、VV の最大値を求めよ。

(2) b−a=12AA′\displaystyle b-a=\dfrac{1}{2}AA^{\prime} が成り立つとき、VV が最大となるような aa の値を求めよ。

(3) 0以上の定数 kk に対して、b−a=kAA′b-a=kAA^{\prime} が成り立つとする。aa が 0<a<10<a<1 の範囲で変化するとき、VV が最大値を持つことを示せ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

高さごとの正方形断面を積分し、体積をa,b,hで表す。各条件を代入して微分する。存在証明では連続性と端点比較を使う。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) max⁡V=427\displaystyle (1)\space{}\max V=\frac4{27}
    (2) a=1+227\displaystyle (2)\space{}a=\frac{1+2\sqrt2}{7}
    (3) Vは最大値を持つ(実現可能な 0≦k<10\leq k<1)

4解答

解答を見る途中式つきの解答

d=b−a≧0d=b-a\geq0 とおく。高さ zz の水平断面は一辺 a+dhz\displaystyle a+\frac{d}{h}z の正方形だから V=∫0h(a+dhz)2dz=h3(a2+ab+b2).\displaystyle V=\int_0^h\left(a+\frac{d}{h}z\right)^2dz =\frac h3(a^2+ab+b^2). また AA′=d2+h2=1−aAA'=\sqrt{d^2+h^2}=1-a より 0<a<10<a<1 である。

(1) a=ba=b なら d=0d=0, h=1−ah=1-a なので V=a2(1−a)V=a^2(1-a)。導関数は a(2−3a)a(2-3a) であり、0<a<10<a<1 では a=23\displaystyle a=\frac23 で最大となる。最大値は V=(23)2(1−23)=427.\displaystyle V=\left(\frac23\right)^2\left(1-\frac23\right)=\frac4{27}.

(2) 条件より d=b−a=12(1−a)\displaystyle d=b-a=\frac12(1-a) だから h=(1−a)2−d2=32(1−a),b=1+a2.\displaystyle h=\sqrt{(1-a)^2-d^2}=\frac{\sqrt3}{2}(1-a),\qquad b=\frac{1+a}{2}. 体積は V=324(1−a)(7a2+4a+1)=324(−7a3+3a2+3a+1).\displaystyle V=\frac{\sqrt3}{24}(1-a)(7a^2+4a+1) =\frac{\sqrt3}{24}(-7a^3+3a^2+3a+1). その導関数は 324(−21a2+6a+3)\displaystyle \frac{\sqrt3}{24}(-21a^2+6a+3) である。0<a<10<a<1 にある停留点は a=1+227\displaystyle a=\frac{1+2\sqrt2}{7} だけで、導関数はこの点の前で正、後で負となる。よってこの値で VV が最大となる。

(3) d=k(1−a)d=k(1-a) なので h=(1−a)1−k2.h=(1-a)\sqrt{1-k^2}. 正の高さをもつには 0≦k<10\leq k<1 が必要であり、以後この実現可能な範囲を考える。w=1−aw=1-a とおくと 0<w<10<w<1 で V=1−k23F(w),F(w)=3w+(−6+3k)w2+(3−3k+k2)w3.\displaystyle V=\frac{\sqrt{1-k^2}}3F(w),\qquad F(w)=3w+(-6+3k)w^2+(3-3k+k^2)w^3. この式は w=0,1w=0,1 を含む0≦w≦10\le w\le1 の範囲で連続であるので、そこで最大値をとる。両端では、a=1a=1 のとき V=0V=0、a=0a=0 のとき V=k21−k23\displaystyle V=\frac{k^2\sqrt{1-k^2}}3 である。k=0k=0 なら両端値は0で、0<a<10<a<1 では V>0V>0 だから端点は最大点ではない。0<k<10<k<1 なら dVda∣a=0=−1−k23F′(1)=k(1−k)1−k2>0,\displaystyle \left.\frac{dV}{da}\right|_{a=0} =-\frac{\sqrt{1-k^2}}3F'(1) =k(1-k)\sqrt{1-k^2}>0, よって a=0a=0 から少し増やすと体積は増加し、a=0a=0 は最大点ではない。a=1a=1 でも体積は0であり、内点では正なので最大点ではない。従って閉区間での最大点は必ず内部 0<a<10<a<1 にあり、もとの範囲で VV は最大値を持つ。k≧1k\geq1 では h>0h>0 を満たす立体が存在しないため、問題の前提に合う場合はこの範囲から除かれる。

この問題で使う考え方

  • 空間図形の計量
  • 定積分による体積
  • 多項式の導関数
  • 極大・極小

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