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富山大学/2025年度

富山大学 2025年 数学 第3問解答・解説

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1問題

富山大学2025年度第3問

△ABCにおいて AB=AC=1 とし,点 H を△ABCの垂心とする。θ=∠BACとし,0<θ<π/2であると仮定する。T(θ)を△BHCの面積,S(θ)を△AHCの面積とする。次の問いに答えよ。

(1) T(θ)をθの式で表せ。

(2) S(θ)^2の最大値を求めよ。ただし,最大値を与えるθの値は求めなくてよい。

(3) θが不等式 S(θ)≧√3/12 を満たすように変化するとき,cos θ の値の範囲を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

二等辺三角形の対称軸をx軸にする座標を設定して垂心を求め、面積をcos θの関数として表した。最大値は導関数の符号で判断し、最後は三次不等式を因数分解して解いた。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) T(θ)=sin⁡3(θ/2)cos⁡(θ/2),\displaystyle (1)\space{}T(\theta)=\frac{\sin^3(\theta/2)}{\cos(\theta/2)},
    (2) max⁡S(θ)2=55−118,\displaystyle (2)\space{}\max S(\theta)^2=\frac{5\sqrt5-11}{8},
    (3) 12≦cos⁡θ≦3+3312.\displaystyle (3)\space{}\frac12\leq\cos\theta\leq\frac{3+\sqrt{33}}{12}.

4解答

解答を見る途中式つきの解答

u=θ2\displaystyle u=\frac{\theta}{2}とおき、対称軸をx軸にして A=(0,0)A=(0,0), B=(cos⁡u,sin⁡u)B=(\cos u,\sin u), C=(cos⁡u,−sin⁡u)C=(\cos u,-\sin u) とする。BCは鉛直線 x=cos⁡ux=\cos u なので、Aからの高度はx軸上にあり、垂心を H=(h,0)H=(h,0) と書ける。ACの傾きは −tan⁡u-\tan u だから、BからACへの高度の傾きは cot⁡u\cot u である。よって H は y−sin⁡u=cot⁡u(x−cos⁡u)y-\sin u=\cot u(x-\cos u) 上にあり、 h=cos⁡u−sin⁡utan⁡u=cos⁡2u−sin⁡2ucos⁡u=cos⁡θcos⁡u\displaystyle h=\cos u-\sin u\tan u=\frac{\cos^2u-\sin^2u}{\cos u}=\frac{\cos\theta}{\cos u}. (1) BC=2sin⁡uBC=2\sin u であり、HからBCまでの距離は cos⁡u−h=cos⁡2u−cos⁡2ucos⁡u=sin⁡2ucos⁡u\displaystyle \cos u-h=\frac{\cos^2u-\cos 2u}{\cos u}=\frac{\sin^2u}{\cos u}。したがって T(θ)=12(2sin⁡u)sin⁡2ucos⁡u=sin⁡3ucos⁡u=sin⁡3(θ/2)cos⁡(θ/2)\displaystyle T(\theta)=\frac12(2\sin u)\frac{\sin^2u}{\cos u}=\frac{\sin^3u}{\cos u}=\frac{\sin^3(\theta/2)}{\cos(\theta/2)}。 (2) AH=hAH=h、Cからx軸までの距離は sin⁡u\sin u なので、 S(θ)=12hsin⁡u=12cos⁡θtan⁡(θ/2)\displaystyle S(\theta)=\frac12h\sin u=\frac12\cos\theta\tan(\theta/2)。t=cos⁡θt=\cos\theta とおくと 0<t<10<t<1 で、 S2=14t21−t1+t\displaystyle S^2=\frac14t^2\frac{1-t}{1+t}。これを微分すると d(S2)dt=t(1−t−t2)2(1+t)2\displaystyle \frac{d(S^2)}{dt}=\frac{t(1-t-t^2)}{2(1+t)^2}。0<t<10<t<1 の範囲で導関数は t0=5−12\displaystyle t_0=\frac{\sqrt5-1}{2} の前で正、後で負だから、最大は t=t0t=t_0 でとる。t02=1−t0t_0^2=1-t_0、1+t0=1/t01+t_0=1/t_0 より Smax⁡2=14t05=55−118\displaystyle S_{\max}^2=\frac14t_0^5=\frac{5\sqrt5-11}{8}。 (3) S>0S>0 なので条件を二乗してよい。 S2≧148\displaystyle S^2\geq\frac1{48} は、t=cos⁡θt=\cos\theta を用いると 12t2(1−t)≧1+t12t^2(1-t)\geq1+t、すなわち (2t−1)(6t2−3t−1)≦0(2t-1)(6t^2-3t-1)\leq0 と同値。二次式の根は 3±3312\displaystyle \frac{3\pm\sqrt{33}}{12} であり、負の根は 0<t<10<t<1 の範囲外である。符号を調べると条件を満たすのは 12≦t≦3+3312\displaystyle \frac12\leq t\leq\frac{3+\sqrt{33}}{12}。したがって 12≦cos⁡θ≦3+3312\displaystyle \frac12\leq\cos\theta\leq\frac{3+\sqrt{33}}{12}。

この問題で使う考え方

  • 三角比と相互関係
  • 三角比による面積
  • 直線の方程式
  • 半角の公式
  • 導関数と増減
  • 極大・極小
  • 多項式の導関数
  • 商の微分

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