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九州大学/2020年度/前期

九州大学 2020年 数学 第5問解答・解説

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1問題

九州大学2020年度第5問配点 50点

この問題の解答は,解答紙 31\boxed{31} の定められた場所に記入しなさい。

[問題]

座標空間において,中心 (0,2,0)(0,2,0),半径 1 で xyxy 平面内にある円を DD とする。DD を底面とし,z≧0z\geq0 の部分にある高さ 3 の直円柱(内部を含む)を EE とする。点 (0,2,2)(0,2,2) と xx 軸を含む平面で EE を 2 つの立体に分け,DD を含む方を TT とする。以下の問いに答えよ。

(1) −1≦t≦1-1\leq t\leq1 とする。平面 x=tx=t で TT を切ったときの断面積 S(t)S(t) を求めよ。また,TT の体積を求めよ。

(2) TT を xx 軸のまわりに 1 回転させてできる立体の体積を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

空間座標で切断平面を決め、xに垂直な断面を使う。(1)は各断面積を積分し、(2)は各断面をx軸のまわりに回した円環の面積を積分する。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1)S(t)=41−t2(−1≦t≦1),Vol⁡(T)=2π.(1)\quad S(t)=4\sqrt{1-t^2}\quad(-1\le t\le1),\qquad \operatorname{Vol}(T)=2\pi.
    (2)Vol⁡=28π3+6π2.\displaystyle (2)\quad \operatorname{Vol}=\frac{28\pi}{3}+6\pi^2.

4解答

解答を見る途中式つきの解答

agraph{(1)} 円柱の底面の条件は x2+(y−2)2≦1x^2+(y-2)^2\le1 である。xx 軸上の点は y=z=0y=z=0 を満たし、これと (0,2,2)(0,2,2) を含む平面は y=zy=z である。底面 DD は z=0z=0 かつ 1≦y≦31\le y\le3 にあるから、DD を含む側は y≧zy\ge z である。

−1≦t≦1-1\le t\le1 とし、r=1−t2r=\sqrt{1-t^2} とおく。平面 x=tx=t での円柱の範囲は 2−r≦y≦2+r2-r\le y\le2+r である。また、この範囲では 1≦y≦31\le y\le3 なので、TT 内の zz の範囲は 0≦z≦y0\le z\le y となる。したがって断面積は S(t)=∫2−r2+ry dy=(2+r)2−(2−r)22=4r=41−t2.\displaystyle S(t)=\int_{2-r}^{2+r}y\,dy =\frac{(2+r)^2-(2-r)^2}{2}=4r=4\sqrt{1-t^2}. よって、断面積を xx について積分すると Vol⁡(T)=∫−11S(t) dt=4∫−111−t2 dt=4⋅π2=2π.\displaystyle \operatorname{Vol}(T)=\int_{-1}^{1}S(t)\,dt =4\int_{-1}^{1}\sqrt{1-t^2}\,dt=4\cdot\frac{\pi}{2}=2\pi. 最後の積分は半径 11 の半円の面積である。

agraph{(2)} 同じく r=1−t2r=\sqrt{1-t^2} とし、a=2−ra=2-r, b=2+rb=2+r とおく。x=tx=t における TT の断面では a≦y≦ba\le y\le b, 0≦z≦y0\le z\le y である。xx 軸からの距離を ρ=y2+z2\rho=\sqrt{y^2+z^2} とすると、固定した yy に対して y≦ρ≦2yy\le\rho\le\sqrt2y である。したがって回転後の断面で取り得る半径は a≦ρ≦2ba\le\rho\le\sqrt2b である。実際、a≦ρ≦ba\le\rho\le b なら y=ρ,z=0y=\rho,z=0 とでき、b≦ρ≦2bb\le\rho\le\sqrt2b なら y=b,z=ρ2−b2≦by=b,z=\sqrt{\rho^2-b^2}\le b とできる。また、y≧ay\ge a と z≦y≦bz\le y\le b よりこれより小さい半径・大きい半径は生じない。ゆえに回転後の断面は内半径 aa, 外半径 2b\sqrt2b の円環であり、その面積は π((2b)2−a2)=π(2b2−a2).\pi\bigl((\sqrt2b)^2-a^2\bigr)=\pi(2b^2-a^2). ここで 2b2−a2=2(2+r)2−(2−r)2=4+12r+r2=5−t2+121−t2.2b^2-a^2=2(2+r)^2-(2-r)^2=4+12r+r^2=5-t^2+12\sqrt{1-t^2}. よって回転体の体積は V=π∫−11(5−t2+121−t2)dt=π(10−23+12⋅π2)=28π3+6π2.\displaystyle \begin{aligned} V&=\pi\int_{-1}^{1}\left(5-t^2+12\sqrt{1-t^2}\right)dt\\ &=\pi\left(10-\frac23+12\cdot\frac\pi2\right) =\frac{28\pi}{3}+6\pi^2. \end{aligned} ここでも ∫−111−t2 dt=π/2\displaystyle \int_{-1}^{1}\sqrt{1-t^2}\,dt=\pi/2 は半径 11 の半円の面積である。

この問題で使う考え方

  • 空間図形の計量
  • 円の方程式
  • 不等式の表す領域
  • 不定積分・定積分の性質
  • 定積分による体積
  • 空間座標と空間ベクトル

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