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九州大学/2020年度/前期

九州大学 2020年 数学 第3問解答・解説

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1問題

九州大学2020年度第3問配点 50点

この問題の解答は,解答紙 29\boxed{29} の定められた場所に記入しなさい。

[問題]

四面体 OABCOABC において,辺 OAOA の中点と辺 BCBC の中点を通る直線を ℓ\ell,辺 OBOB の中点と辺 CACA の中点を通る直線を mm,辺 OCOC の中点と辺 ABAB の中点を通る直線を nn とする。ℓ⊥m\ell\perp m,m⊥nm\perp n,n⊥ℓn\perp\ell であり,AB=5AB=\sqrt{5},BC=3BC=\sqrt{3},CA=2CA=2 のとき,以下の問いに答えよ。

(1) 直線 OBOB と直線 CACA のなす角 θ\theta (0≦θ≦π2)\displaystyle \left(0\leq\theta\leq\frac{\pi}{2}\right) を求めよ。

(2) 四面体 OABCOABC の 4 つの頂点をすべて通る球の半径を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

中点連結線の方向ベクトルを頂点位置ベクトルで表し、辺長を直交成分の二乗和に変換して各成分長を求めた。その後、OBとCAの角は内積で、外接球の中心は直交座標で等距離条件を解いて求めた。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) θ=π3.\displaystyle (1)\space{}\theta=\frac{\pi}{3}.
    (2) R=62.\displaystyle (2)\space{}R=\frac{\sqrt6}{2}.

4解答

解答を見る途中式つきの解答

agraph{直交する3方向のベクトル} 位置ベクトルを a=OA→,b=OB→,c=OC→\mathbf a=\overrightarrow{OA},\mathbf b=\overrightarrow{OB},\mathbf c=\overrightarrow{OC} とおき、 u=b+c−a,v=c+a−b,w=a+b−c\mathbf u=\mathbf b+\mathbf c-\mathbf a,\qquad \mathbf v=\mathbf c+\mathbf a-\mathbf b,\qquad \mathbf w=\mathbf a+\mathbf b-\mathbf c とおく。直線 ℓ,m,n\ell,m,n の方向ベクトルは、それぞれ 12u,12v,12w\displaystyle \frac12\mathbf u,\frac12\mathbf v,\frac12\mathbf w である。条件から u,v,w\mathbf u,\mathbf v,\mathbf w は互いに垂直である。また a=v+w2,b=w+u2,c=u+v2.\displaystyle \mathbf a=\frac{\mathbf v+\mathbf w}{2},\qquad \mathbf b=\frac{\mathbf w+\mathbf u}{2},\qquad \mathbf c=\frac{\mathbf u+\mathbf v}{2}. U=∣u∣2,V=∣v∣2,W=∣w∣2U=|\mathbf u|^2,V=|\mathbf v|^2,W=|\mathbf w|^2 とおく。例えば AB→=b−a=12(u−v)\displaystyle \overrightarrow{AB}=\mathbf b-\mathbf a=\frac12(\mathbf u-\mathbf v) であり、u⊥v\mathbf u\perp\mathbf v だから 4AB2=U+V4AB^2=U+V である。同様に他の辺についても計算すると U+V=4AB2=20,V+W=4BC2=12,W+U=4CA2=16.U+V=4AB^2=20,\qquad V+W=4BC^2=12,\qquad W+U=4CA^2=16. これらを解いて U=12,V=8,W=4.U=12,\qquad V=8,\qquad W=4.

agraph{(1)} OB→=b=u+w2,CA→=a−c=w−u2.\displaystyle \overrightarrow{OB}=\mathbf b=\frac{\mathbf u+\mathbf w}{2},\qquad \overrightarrow{CA}=\mathbf a-\mathbf c=\frac{\mathbf w-\mathbf u}{2}. 直交性を使うと OB→⋅CA→=W−U4=−2,∣OB∣2=∣CA∣2=U+W4=4.\displaystyle \overrightarrow{OB}\cdot\overrightarrow{CA} =\frac{W-U}{4}=-2, \qquad |OB|^2=|CA|^2=\frac{U+W}{4}=4. 求めるのは2直線のなす鋭角なので、内積の絶対値を用いて cos⁡θ=∣−2∣∣OB∣ ∣CA∣=22⋅2=12.\displaystyle \cos\theta=\frac{|{-2}|}{|OB|\,|CA|}=\frac{2}{2\cdot2}=\frac12. 従って θ=π3.\displaystyle \boxed{\theta=\frac{\pi}{3}}.

agraph{(2)} u,v,w\mathbf u,\mathbf v,\mathbf w の向きにそれぞれ座標軸をとると、これらは互いに直交する。各軸方向の長さは ∣u∣=23,∣v∣=22,∣w∣=2|\mathbf u|=2\sqrt3, |\mathbf v|=2\sqrt2, |\mathbf w|=2 なので、上の頂点ベクトルの式から O=(0,0,0),A=(0,2,1),B=(3,0,1),C=(3,2,0)O=(0,0,0),\qquad A=(0,\sqrt2,1),\qquad B=(\sqrt3,0,1),\qquad C=(\sqrt3,\sqrt2,0) となる。4頂点を通る球の中心を S=(x,y,z)S=(x,y,z) とする。SO=SASO=SA を2乗して整理すると 2y+z=32.\displaystyle \sqrt2 y+z=\frac32. 同様に SO=SBSO=SB および SO=SCSO=SC から 3x+z=2,3x+2y=52.\displaystyle \sqrt3 x+z=2,\qquad \sqrt3 x+\sqrt2 y=\frac52. 第1式と第2式を足して第3式を引けば 2z=12z=1 なので z=12\displaystyle z=\frac12。これを代入して x=32,y=22\displaystyle x=\frac{\sqrt3}{2}, y=\frac{\sqrt2}{2} を得る。したがって球の半径は R=SO=x2+y2+z2=34+12+14=62.\displaystyle R=SO=\sqrt{x^2+y^2+z^2} =\sqrt{\frac34+\frac12+\frac14} =\boxed{\frac{\sqrt6}{2}}.

この問題で使う考え方

  • ベクトルの和・差・実数倍
  • 位置ベクトル
  • ベクトルの成分表示
  • ベクトルの内積
  • 空間座標と空間ベクトル
  • ベクトルによる図形の考察

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