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福島県立医科大学/2020年度/前期

福島県立医科大学 2020年 数学 第2問解答・解説

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1問題

福島県立医科大学2020年度第2問

0<t<12\displaystyle 0<t<\frac{1}{2} とする。一辺の長さが 11 の立方体 OADB−CEFG\mathrm{OADB}-\mathrm{CEFG} において, OA→=a⃗,OB→=b⃗,OC→=c⃗\overrightarrow{OA}=\vec{a}, \overrightarrow{OB}=\vec{b}, \overrightarrow{OC}=\vec{c} とする。対角線 OF\mathrm{OF} を t:1−tt:1-t に内分する点 PP から対角線 AG,BE,DC\mathrm{AG}, \mathrm{BE}, \mathrm{DC} に下ろした垂線の足をそれぞれ Q,R,SQ, R, S とおく。以下の問いに答えよ。

立方体の手前の上側の頂点に左からO、A、奥の上側に左からB、D、手前の下側に左からC、E、奥の下側に左からG、Fと記されている。辺BG、CG、GFは破線で、その他の9辺は実線で描かれている。

(1) OR→\overrightarrow{OR} を a⃗,b⃗,c⃗,t\vec{a}, \vec{b}, \vec{c}, t で表せ。

(2) △QRS\triangle QRS は正三角形であることを示せ。

(3) 四面体 PQRSPQRS に外接する球の半径を tt で表せ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2考え方

考え方を見る解き方の方針だけを確かめる

空間ベクトルの直交座標と射影で垂線の足を求め、正三角形の重心を通る垂線上に外接球の中心を定める。

3答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) OR→=1+t3a⃗+2−t3b⃗+1+t3c⃗,\displaystyle \overrightarrow{OR}=\frac{1+t}{3}\vec a+\frac{2-t}{3}\vec b+\frac{1+t}{3}\vec c,\quad(2) △QRS\triangle QRS は正三角形,,\quad(3) ρ=34(1−2t).\displaystyle \rho=\frac{\sqrt3}{4}(1-2t).

4解答

解答を見る途中式つきの解答

a⃗,b⃗,c⃗\vec a,\vec b,\vec c を座標軸とする。このとき、各軸は互いに直交し、長さの単位は立方体の一辺である。頂点の座標は O=(0,0,0), A=(1,0,0), B=(0,1,0), C=(0,0,1), D=(1,1,0), E=(1,0,1), F=(1,1,1), G=(0,1,1)O=(0,0,0),\ A=(1,0,0),\ B=(0,1,0),\ C=(0,0,1),\ D=(1,1,0),\ E=(1,0,1),\ F=(1,1,1),\ G=(0,1,1) となり、P=(t,t,t)P=(t,t,t) である。  Q=A+u(G−A)Q=A+u(G-A) とおく。PQ⊥AGPQ\perp AG より u=(P−A)⋅(G−A)∣G−A∣2=1+t3.\displaystyle u=\frac{(P-A)\cdot(G-A)}{|G-A|^2}=\frac{1+t}{3}. 同様に、R=B+v(E−B)R=B+v(E-B)、S=D+w(C−D)S=D+w(C-D) とおくと、 v=(P−B)⋅(E−B)∣E−B∣2=1+t3,w=(P−D)⋅(C−D)∣C−D∣2=2−t3.\displaystyle v=\frac{(P-B)\cdot(E-B)}{|E-B|^2}=\frac{1+t}{3},\qquad w=\frac{(P-D)\cdot(C-D)}{|C-D|^2}=\frac{2-t}{3}. 0<t<12\displaystyle 0<t<\frac12 なので 0<u,v,w<10<u,v,w<1 であり、いずれも指定された対角線上の垂線の足である。したがって Q=(2−t3,1+t3,1+t3),R=(1+t3,2−t3,1+t3),S=(1+t3,1+t3,2−t3).\displaystyle Q=\left(\frac{2-t}{3},\frac{1+t}{3},\frac{1+t}{3}\right),\quad R=\left(\frac{1+t}{3},\frac{2-t}{3},\frac{1+t}{3}\right),\quad S=\left(\frac{1+t}{3},\frac{1+t}{3},\frac{2-t}{3}\right). ゆえに (1) の答えは OR→=1+t3a⃗+2−t3b⃗+1+t3c⃗\displaystyle \overrightarrow{OR}=\frac{1+t}{3}\vec a+\frac{2-t}{3}\vec b+\frac{1+t}{3}\vec c である。  δ=1−2t\delta=1-2t とおくと δ>0\delta>0 である。上の座標から、向きも含めて QR→=δ3(−a⃗+b⃗),RS→=δ3(−b⃗+c⃗),SQ→=δ3(a⃗−c⃗)\displaystyle \overrightarrow{QR}=\frac{\delta}{3}(-\vec a+\vec b),\qquad \overrightarrow{RS}=\frac{\delta}{3}(-\vec b+\vec c),\qquad \overrightarrow{SQ}=\frac{\delta}{3}(\vec a-\vec c) となる。a⃗,b⃗,c⃗\vec a,\vec b,\vec c は互いに直交する単位ベクトルなので、 QR=RS=SQ=23δ>0.\displaystyle QR=RS=SQ=\frac{\sqrt2}{3}\delta>0. したがって (2) の △QRS\triangle QRS は正三角形である。  MM を △QRS\triangle QRS の重心とする。正三角形の重心は外心でもあり、 M=(4+t9,4+t9,4+t9).\displaystyle M=\left(\frac{4+t}{9},\frac{4+t}{9},\frac{4+t}{9}\right). Q,R,SQ,R,S はいずれも平面 x+y+z=(4+t)/3x+y+z=(4+t)/3 上にある。一方、PP と MM はともに x=y=zx=y=z 上にあるので、PMPM はこの平面に垂直である。P≠MP\ne M は δ>0\delta>0 から従う。底面の外接円半径を m=MQm=MQ、四面体の高さを h=MPh=MP とすると、 m2=(2δ9)2+2(δ9)2=2δ227,h=3(4+t9−t)=439δ,\displaystyle m^2=\left(\frac{2\delta}{9}\right)^2+2\left(\frac{\delta}{9}\right)^2 =\frac{2\delta^2}{27},\qquad h=\sqrt3\left(\frac{4+t}{9}-t\right)=\frac{4\sqrt3}{9}\delta, ゆえに h2=16δ2/27h^2=16\delta^2/27 である。  四面体の外接球の中心 TT は Q,R,SQ,R,S から等距離であるから、MM を通り底面に垂直な直線上にある。MM から PP へ向かう向きを正とした TT の位置を xx とすれば、TP=TQTP=TQ より (h−x)2=x2+m2,x=h2−m22h.\displaystyle (h-x)^2=x^2+m^2,\qquad x=\frac{h^2-m^2}{2h}. よって、求める半径は ρ=TP=h−x=h2+m22h=18δ22783δ9=34δ=34(1−2t).\displaystyle \rho=TP=h-x=\frac{h^2+m^2}{2h} =\frac{\frac{18\delta^2}{27}}{\frac{8\sqrt3\delta}{9}} =\frac{\sqrt3}{4}\delta =\boxed{\frac{\sqrt3}{4}(1-2t)}. 0<t<12\displaystyle 0<t<\frac12 より δ>0\delta>0 で、上の除算は有効である。

この問題で使う考え方

  • ベクトルの和・差・実数倍
  • 位置ベクトル
  • ベクトルの成分表示
  • ベクトルの内積
  • 空間座標と空間ベクトル
  • ベクトルによる図形の考察

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