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福島県立医科大学/2020年度/前期

福島県立医科大学 2020年 数学 第1問解答・解説

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1問題

福島県立医科大学2020年度第1問

以下の各問いについて答えだけを書け。

(1) sin⁡xcos⁡x+sin⁡x+cos⁡x(0≦x≦2π)\sin x \cos x + \sin x + \cos x \quad (0 \leq x \leq 2\pi) の最大値と最小値を求めよ。

(2) 複素数平面上に3点 A(z),B(z2),C(z3)A(z), B(z^{2}), C(z^{3}) があって, △ABC\triangle ABC は辺の長さの比が 2:2:12:2:1 の二等辺三角形になっている。このような条件を満たす複素数 zz をすべて求めよ。

(3) 座標平面上の2つの曲線 y=x3−5xy=x^{3}-5x と y=ax2−5xy=ax^{2}-5x は2つの交点を有し, 1つの交点における各接線は直交している。aa の値をすべて求めよ。

(4) (1+x+x3)10(1+x+x^{3})^{10} の展開式における x7x^{7} の項の係数を求めよ。

まずは自分で解いてみましょう。詰まったら「考え方」、解けたら「答え」で確かめられます。

2答え

答えを見る自分の答えと照らし合わせる
  • (1) 最大値 12+2, \displaystyle \frac12+\sqrt2,\space{} 最小値 −1/-1 \quad/
    (2) z=−7±i158, −1±i158, −1±i152/\displaystyle (2)\space{}z=\frac{-7\pm i\sqrt{15}}8,\space{}\frac{-1\pm i\sqrt{15}}8,\space{}\frac{-1\pm i\sqrt{15}}2 \quad/
    (3) a=±2, ±136/\displaystyle (3)\space{}a=\pm\sqrt2,\space{}\pm\sqrt{\frac{13}{6}} \quad/

    (4) 1740

3解答

解答を見る途中式つきの解答

(1)  t=sin⁡\sin x+cos⁡\cos x=2\sqrt2sin⁡\sin(x+π4)\displaystyle \left(x+\frac{\pi}{4}\right) とおくと、−2≦t≦2-\sqrt2\le t\le\sqrt2 である。また、t=−1t=-1 は x=πx=\pi で実現する。恒等式 (sin⁡x+cos⁡x)2=1+2sin⁡xcos⁡x(\sin x+\cos x)^2=1+2\sin x\cos x より、 sin⁡xcos⁡x+sin⁡x+cos⁡x=t2−12+t=(t+1)22−1.\displaystyle \sin x\cos x+\sin x+\cos x =\frac{t^2-1}{2}+t =\frac{(t+1)^2}{2}-1. したがって最小値は t=−1t=-1 のときの −1-1 である。最大値は区間の端で比較し、 (t+1)22−1∣t=2=12+2,(t+1)22−1∣t=−2=12−2.\displaystyle \left.\frac{(t+1)^2}{2}-1\right|_{t=\sqrt2}=\frac12+\sqrt2,\qquad \left.\frac{(t+1)^2}{2}-1\right|_{t=-\sqrt2}=\frac12-\sqrt2. よって最大値は 12+2\displaystyle \frac12+\sqrt2、最小値は −1-1 である。

(2)  三角形は退化しないので AB>0AB>0、特に z≠0z\ne0 かつ z≠1z\ne1 である。r=∣z∣r=|z|、q=∣z+1∣q=|z+1| とおくと、 AB=∣z2−z∣=∣z∣∣z−1∣,BC=∣z3−z2∣=∣z∣2∣z−1∣,CA=∣z3−z∣=∣z∣∣z−1∣∣z+1∣.AB=|z^2-z|=|z||z-1|,\quad BC=|z^3-z^2|=|z|^2|z-1|,\quad CA=|z^3-z|=|z||z-1||z+1|. よって (AB:BC:CA)=(1:r:q)(AB:BC:CA)=(1:r:q) と正規化できる。辺の比が 2:2:12:2:1 であるため、可能性は (1:r:q)=(1:1:12),(1:12:1),(1:2:2)\displaystyle (1:r:q)=(1:1:\tfrac12),\quad (1:\tfrac12:1),\quad (1:2:2) の三通りである。z=x+iyz=x+iy とし、∣z+1∣2−∣z∣2=2x+1|z+1|^2-|z|^2=2x+1 を用いて各場合を解く。 r=1, q=12:2x+1=14−1=−34,x=−78,y2=1−4964=1564;r=12, q=1:2x+1=1−14=34,x=−18,y2=14−164=1564;r=2, q=2:2x+1=0,x=−12,y2=4−14=154.\displaystyle \begin{array}{ll} r=1,\ q=\tfrac12:&2x+1=\tfrac14-1=-\tfrac34,\quad x=-\tfrac78,\quad y^2=1-\tfrac{49}{64}=\tfrac{15}{64};\\ r=\tfrac12,\ q=1:&2x+1=1-\tfrac14=\tfrac34,\quad x=-\tfrac18,\quad y^2=\tfrac14-\tfrac{1}{64}=\tfrac{15}{64};\\ r=2,\ q=2:&2x+1=0,\quad x=-\tfrac12,\quad y^2=4-\tfrac14=\tfrac{15}{4}. \end{array} いずれも得られる点は異なり、対応する三辺の比を満たす。したがって z=−7±i158,z=−1±i158,z=−1±i152\displaystyle z=\frac{-7\pm i\sqrt{15}}8,\quad z=\frac{-1\pm i\sqrt{15}}8,\quad z=\frac{-1\pm i\sqrt{15}}2 である。

(3)  交点の xx 座標は x3−5x=ax2−5xと同値な式はx2(x−a)=0x^3-5x=ax^2-5x\quad\text{と同値な式は}\quad x^2(x-a)=0 より 0,a0,a である。二つの交点をもつから a≠0a\ne0。各曲線の傾きは、それぞれ 3x2−53x^2-5、2ax−52ax-5 である。x=0x=0 では両傾きが −5-5 なので直交しない。したがって直交する交点は x=ax=a であり、傾きの積が −1-1 となる条件から (3a2−5)(2a2−5)=−1,(3a^2-5)(2a^2-5)=-1, すなわち 6a4−25a2+26=0.6a^4-25a^2+26=0. u=a2u=a^2 とおくと (u−2)(6u−13)=0(u-2)(6u-13)=0 だから、a=±2, ±136\displaystyle a=\pm\sqrt2,\ \pm\sqrt{\frac{13}{6}}。これらはいずれも a≠0a\ne0 で、交点 x=ax=a の傾きの積は −1-1 となる。

(4)  x3x^3 を選ぶ因子の個数を jj、xx を選ぶ因子の個数を ii とする。指数が7となる条件は i+3j=7i+3j=7 であり、可能な組は (i,j)=(7,0),(4,1),(1,2)(i,j)=(7,0),(4,1),(1,2) である。各場合の選び方はそれぞれ (107),(101)(94),(102)(81)\displaystyle \binom{10}{7},\qquad \binom{10}{1}\binom{9}{4},\qquad \binom{10}{2}\binom{8}{1} 通りなので、求める係数は (107)+(101)(94)+(102)(81)=120+1260+360=1740.\displaystyle \binom{10}{7}+\binom{10}{1}\binom{9}{4}+\binom{10}{2}\binom{8}{1}=120+1260+360=1740.

この問題で使う考え方

  • 二次関数の最大・最小
  • 三角関数の合成
  • 三角関数の相互関係
  • 多項式の導関数
  • 接線の方程式
  • 組合せ
  • 積の法則
  • 複素数平面

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